日本全国にたくさんある水族館、地域によって規模や展示している生き物が異なりますが、お客さん(来館者)の数も大きく異なります。
当サイトでは、全国の水族館の利用者数(来館者数)の順位について、毎年の実績をランキング方式でご紹介しています!
来館者数は、水族館の良し悪しを判断する基準にはなりませんが、現状の公開情報としては最も客観的な指標の一つです。
なお、「水族館」にも様々なタイプがあるため、ここでは、全国の水族館のうち、経営に関する様々なデータを公開している「公益社団法人日本動物園水族館協会(JAZA)」に2017年度(平成29年度)末時点で所属していた58の水族館を対象とします。
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日本全国の水族館の来館者数ランキング2018(2017年度)
JAZAが発表している「年報」によると、2017年度(平成29年度)の、来館者数が多い水族館のトップ10は以下のようなランキングになっています!
順位 | 都道府県 | 水族館名 | 来館者数※ | イルカショー |
第1位 | 沖縄県 | 美ら海水族館 | 約378万人 | 有り(隣接) |
第2位 | 大阪府 | 海遊館 | 約262万人 | 無し |
第3位 | 愛知県 | 名古屋港水族館 | 約222万人 | 有り |
第4位 | 東京都 | サンシャイン水族館 | 約197万人 | 無し |
第5位 | 東京都 | アクアパーク品川 | 約174万人 | 有り |
第6位 | 東京都 | 葛西臨海水族園 | 約148万人 | 無し |
第7位 | 神奈川県 | 横浜・八景島シーパラダイス | 約147万人 | 有り |
第8位 | 東京都 | すみだ水族館 | 約137万人 | 無し |
第9位 | 福岡県 | マリンワールド海の中道 | 約118万人 | 有り |
第10位 | 兵庫県 | 須磨海浜水族園 | 約118万人 | 有り |
※来館者数は千人以下切り捨て(9位と10位はわずか0.4万人差!)
以下では、ランキングされた第10位までの水族館について、簡単にご紹介をします。
詳しいガイドは、個々の水族館の記事をご参考にしてください!
来館者数第1位:美ら海水族館
かつては世界一だったこともある日本一大きな水槽の中で、巨大なジンベエザメやマンタたちが悠々と泳ぎ、広い館内では沖縄や世界の海を再現した美しい展示の数々に触れられます。
美ら海水族館のある海洋博公園では、マナティーやウミガメ、イルカショーなども隣接しており、長い時間ゆっくり楽しむことができます!
沖縄の海を横目にドライブも楽しみつつ、一生に一度は、いや、沖縄に行くたびに立ち寄りたい素敵な水族館です(^ ^)
来館者数第2位:海遊館
ジンベエザメといえば海遊館、海遊館といえばジンベエザメというほど大水槽で泳ぐジンベエザメの姿が印象的な海遊館。
世界中の海をイメージした展示には、アシカやペンギン、イルカ、マンボウなど人気の生き物が勢ぞろいしています。
宇宙を表現したクラゲの新しい常設展示や数々の特別展など、何度来ても新しい魅力と出会うことができますよ!
来館者数第3位:名古屋港水族館
日本に二箇所しかないシャチが観られる水族館であり、日本一の規模を誇る迫力満点のイルカショーや、マイワシトルネードなどが有名です。
しかし、名古屋港水族館の本当の魅力はそれだけではなく、北館と南館に分かれた広い館内には、多種多様な生き物たちがたくさん展示されています。
太陽光のきらめくトンネル水槽や、人工・天然のサンゴ礁を比較できる美しい水槽など、海の生き物を眺めるのが好きな方なら何時間でもゆっくりできてしまう水族館です!
来館者数第4位:サンシャイン水族館
2017年の屋外施設リニューアルで始まった「天空のペンギン」が大ヒットし、昨年度の第9位から大幅に来館者数を増やしました。
同じ屋外エリアには、緑が鮮やかな「草原のペンギン」や、ペリカンの足元を下から見上げられる展示、人気のコツメカワウソなど、魚以外の生き物たちも充実しています。
屋内では、スタッフによるエサやりパフォーマンスが楽しい「サンシャインラグーン」や、綺麗なクラゲエリア、ジャングルの生き物たちなど、見どころが満載です!
来館者数第5位:アクアパーク品川
東京とは思えないような大規模なイルカショーは、光と音の演出によってファッショナブルなパフォーマンスとなっています。
色が変化する照明が美しいクラゲ展示やデジタル技術を用いたタッチパネル展示など、「都会っぽさ」が前面に出た展示がたくさん。
意外と広い館内ではゆっくり時間を過ごすこともできるので、デートなどにも最適なおしゃれな水族館です。
来館者数第6位:葛西臨海水族園
2016年度は第8位でしたが、5年ぶりの高水準を達成し、第6位となりました。
東京湾から北極・南極まで世界中の生き物を観ることができますが、特に、たくさんのマグロが回遊する水槽はここでしか観られない独自の展示です。
綺麗で透き通るような水槽展示とわかりやすい展示パネルが、楽しいだけじゃない学びに繋がります。
東京都が運営しており、小学生や都内在住・在学中の中学生は無料という破格の価格設定で、教育的な目的も大切にしたリーズナブルに利用できる水族館です。
来館者数第7位:横浜・八景島シーパラダイス
4つの「水族館」で構成された広い園内には様々な展示があり、迫力あるスーパーイワシイリュージョンやたくさんの海獣類などが充実しています。
イルカに関する展示や触れ合いコーナーが特徴的な他、釣りを通じて海のことを楽しむ「海育」など独自のコンテンツがたくさん。
テーマパークとも隣接しており、たくさんのアクティビティーや展示を楽しめるので、ファミリーにぴったりな水族館です!
来館者数第8位:すみだ水族館
東京の一大観光スポット「スカイツリー」に隣接し、人気のチンアナゴやクラゲなどの展示が観光客や仕事終わりの社会人の癒しの場となっています。
展示スペースの大半を占めるペンギンの水槽は屋内とは思えないほどの広さで、浮いたり泳いだりするペンギンの姿がとっても可愛いです。
暗い館内に美しい水槽の数々がロマンティックな雰囲気で、ペンギンの匂い対策などもしっかりされているのでデートなどにぴったりな水族館です。
来館者数第9位:マリンワールド海の中道
今年度のランキングから新たにランクインしたマリンワールド海の中道は、2017年にリニューアルを行ったことなどにより、来館者数が約2倍になりました。
メインの大水槽では、大きなシロワニ(サメ)が睨みをきかせながら泳ぎ回り、時間帯によってイワシの群れが激しく姿を変えるパフォーマンスタイムもあります。
さらに、大盛り上がりのイルカショーや、エサやり体験のできるアザラシ・アシカのエリア、ペンギンやラッコの展示などなど、海獣を中心とした見どころが満載です!
来館者数第10位:須磨海浜水族園
開業から60年を超えた伝統ある水族館で、入口すぐの大水槽の他、イルカやアザラシ、ペンギンなどと触れ合えるコーナーが充実。
イルカショーなどの派手なパフォーマンスもありつつ、シロワニ(サメ)が悠々と泳ぐ大水槽や迫力ある巨大なピラルクなど、各種水槽展示も魅力的です。
2022年度には完全民営化での再オープンを予定しており、さらなる進化が楽しみな水族館です!
来館者数ランキング2018番外編
今回のランキングには補足があります。
今回は、データの正確性から2017年度(平成29年度)末でのJAZA加盟の水族館を対象としていましたが、例えば以下の二つの水族館については対象となっていません。
- ニフレル(大阪府):推定来館者数約150万人
- うみの杜水族館(宮城県):推定来館者数約120万人
報道などを参考にすると、いずれも年間来館者数は100万人を大きく上回るため、ランキングの上位に食い込む魅力のある水族館です!
さらに、2016年度には約180万人の来館者数で全国で第4位だった「新江ノ島水族館(神奈川県)」も対象となっておらず、こちらも実際には上位にランクインする実力を持っていますよ!
イルカショーが無いと来館者数が増えない?
多くの方が水族館に訪れる理由として挙げるのがイルカショー。
来館者数ランキングで上位になるためには、イルカショーが無ければならないのでしょうか?
確かに来館者数が上位の水族館にはイルカショーを行なっているところが多いですが、イルカショーの無い海遊館が全国第二位になっていることや、イルカショーが無くても毎年100万人以上の来館者数を維持している水族館もたくさん有ります。
また、ランキング外にもイルカショーを行なっている水族館はたくさん有り、イルカショーが無くてもお客さんを惹きつける魅力たっぷりの水族館が全国各地に存在します!
当サイトの記事なども参考にしながら、ぜひ水族館の新しい魅力を発見して、個性豊かな全国の水族館をお楽しみください(^_^)
まとめ
来館者数が日本一の水族館は、今年も沖縄県の“美ら海水族館”という結果になりました!
毎年300万人を超えている唯一の水族館で、他の追随を許さない不動の一位です。
2017年度の実績は、サンシャイン水族館や海の中道マリンワールドなど、リニューアルを行った水族館の来館者数増加が目立った年でした。
なお、来館者の数は周辺の人口や観光地としての立地、広告などの影響も大きいため、必ずしも「良い水族館」のランキングというわけではありません。
来館者数は水族館選びの際の一つのきっかけとして、ぜひあなたにとって一番の水族館を探してみてくださいね!
昨年度(2016年度)のランキングは↓をご覧ください!
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