コツメカワウソが見られる水族館一覧と種類の見分け方

このページでは、様々なカワウソの種類の中から、コツメカワウソを見ることができる水族館を地域別の一覧リストにしてご紹介します。

なお、コツメカワウソに関する基礎的な情報は、このページの後半をご参照ください！

コツメカワウソが見られる水族館の地域別一覧リスト

以下では、コツメカワウソを見ることのできる水族館をご紹介します。

リンクになっている水族館については、当サイトの水族館紹介ページへのリンクとなっています。

個別ページについてはコツメカワウソに特化した情報とはなっていませんが、こちらもぜひご活用ください！

北海道・東北地方でコツメカワウソが見られる水族館

北陸・新潟地方でコツメカワウソが見られる水族館

関東地方でコツメカワウソが見られる水族館

東海地方でコツメカワウソが見られる水族館

関西地方でコツメカワウソが見られる水族館

中国・四国地方でコツメカワウソが見られる水族館

九州・沖縄地方でコツメカワウソが見られる水族館

コツメカワウソの特徴・見分け方

コツメカワウソは、水辺に生息する体長40～60cm程度の小柄な動物で（雄雌によっても体長差があります）、同じカワウソの仲間の中では特に小型の種類です。

名前の由来となった「コツメ」の通り、前足の指にある爪は非常に小さいのが特徴です。

手指はぷにぷにとした触感で、水族館では直接触れて身体の特徴を学ぶことのできるイベントを行うこともあります。

多くの水族館で、器用な手先で魚を掴んで食べる様子なども観られます。

消化が早いために少しずつ１日のうちに何度も食事をします。

その可愛らしい表情から人気を集めるコツメカワウソですが、肉食性で甲殻類や貝類など固い獲物でも噛み砕くことができるように鋭い牙を持っています。

こうした特徴から、水族館では単に餌を並べるのではなく、少し工夫をしなければ餌を得られないような仕掛けをすることが増えています。

これは「エンリッチメント」と呼ばれるもので、様々な手法の一つとして、飼育環境に変化や工夫を与えることで選択肢を増やしたり自然の行動を引き出したりすることで、環境を豊かにすることが動物達の「福祉」にとっても大切、という考え方です。

他えば「フィーダー」と呼ばれる餌の容器も様々な形があり、容器を揺すったり、バランスを取りながら手先を器用に使わないと餌がとれないような工夫がされていることなどがあります。

こうした仕掛けは、コツメカワウソの生活を少しだけ豊かにすると同時に、その姿を観る私たちにとって面白さや可愛らしさも感じられ、また、その身体能力を知る良い相乗効果になっていますね。

ところで、このときの手先に注目すると、「水かき」があることに気が付きます。

水辺に生息するコツメカワウソは、頻繁に水中で行動する様子が観られます。

大きめのプールがあれば、水中を縦横無尽に泳ぎ回る姿をよく目にすることができます。

陸上のコツメカワウソも、観る角度によって印象が異なることもよくあります。

正面から見ると小柄な印象の強いコツメカワウソですが、尻尾は20〜30cm程度あり、意外と身体に対して大きいですね。

こうした可愛らしい見た目や動きから人気を集め、多くの水族館で観ることができるコツメカワウソですが、生息地の自然破壊や毛皮目的の狩猟などにより生息地である東南アジアではその数を減らしており、2019年には国際的な取引の原則禁止が決まりました。

その背景の一つとしてペット需要があり、最大の密輸先として日本が密猟の温床になっている、との指摘もあります。

水族館は繁殖の取り組みをはじめ、正規の手続きで飼育・展示を行ってきましたが、悪質な業者の中には密猟に関するチェックなどを十分に行わない場合もあります。

とても可愛いコツメカワウソですが、水族館を通じて生態をよく知り、こうした生息環境の実態をよく理解することで、この可愛さが将来的にも持続可能になるように行動したいですね。