真珠の生産地としても有名な三重県・鳥羽にある鳥羽水族館。
数多くの種類の生き物を展示していますが、中でも大型の哺乳類の充実ぶりは特に鳥羽水族館の魅力となっています。
日本ではここでしか出会えないジュゴンや、広々としていて装飾にもこだわった展示エリアなど、様々な点で鳥羽水族館ならではの特徴が光ります。
それでは早速、鳥羽水族館の魅力をご紹介します。
なお、三重県にはこの鳥羽水族館から車で20分以内の範囲に三つの水族館があります!
お目当ての水族館を間違えないことはもちろん、比較もしながら行きたいところを考えてみてくださいね!
Contents
鳥羽水族館の見どころレビューと所要時間
広い館内にはいわゆる「順路」がなく、お客さんが自由に好きなエリアへ進むことができます。
エリアごとにAやBなどアルファベットの番号が付いており、マナティーやスナメリなどメインとなる生き物と、その海域などで暮らす魚などを紹介する展示があります。
“展示種類数日本一”を謳うほどたくさんの生き物がおり、ショーイベントなどもあるため、所要時間としては2時間程度が目安になります。
一つひとつの水槽をゆっくり観たい場合には、3時間程度は予定しておくことをオススメします。
鳥羽水族館は、主に以下のような見どころがあります。
- 貴重なジュゴンとマナティーがまとめて観られる!
- オットセイにカワウソ、ペンギンなど海獣いっぱいの屋外展示!
- イロワケイルカやバイカルアザラシなど珍しい種類も充実
見どころその1:貴重なジュゴンとマナティーがまとめて観られる!
鳥羽水族館ではたくさんの種類の生き物を観ることができますが、中でも、全国的にも珍しいジュゴンとマナティーが一つの水族館で観られるのはここ鳥羽水族館だけです。
マナティーは、「F」の“ジャングルワールド”エリアにいます。
水の中をふわふわと漂っている姿もよく観られますが、普段は水槽の底でじっとしていることも多いです。
しかし、当たり前ですが、マナティーは魚ではなく哺乳類!
待っていれば、呼吸をするために、定期的に水面に浮かび上がってきます。
よーく観ると、意外な表情などイメージと違った印象を受けることもあると思いますので、少し水槽の前にとどまって、ぜひその表情や動きをじっくりとご覧ください!
なお、このマナティーのエリアには、ピラニアやピラルクのような有名な魚もたくさん!
さらにカピバラなどもおり、人気の高いエリアとなっていますよ(^_^)
無表情の中にも可愛らしさのあるカピバラも要チェックです!
次にご紹介するのは、「H」の“人魚の海”エリアにおり、水族館のシンボルキャラクターとなっているジュゴン。
日本では鳥羽水族館でしか観ることのできない貴重な生き物ですので、特に見逃せません!
ゆったりとした動きは後ほどご紹介するマナティーとも似ていますが、表情や身体の形には結構違いがあります。
野生では海藻などを食べていますが、鳥羽水族館ではレタスを主食にしており、レタスを食べている様子を観察することができます。
ジュゴンの生態を解説したパネルなどもありますので、合わせてチェックしましょう。
このジュゴンの“セレナ”は、フィリピン政府などとの協力で鳥羽水族館にやってきて、2017年にはなんと30周年を迎えました!
貴重な存在であるため、水族館としても様々な大学などと連携した研究を行っており、ジュゴンの様々な生態が解明されています。
絶滅の心配もある野生のジュゴンのためにも、水族館の役割に一層期待が高まりますね。
なお、ジュゴンのエリアには、小型のイルカ仲間であるスナメリの水槽もありますので、仲良く数頭のスナメリが泳ぐ様子も合わせてチェックしてみてくださいね!
見どころその2:オットセイにカワウソ、ペンギンなど海獣いっぱいの屋外展示!
館内の各所に「海獣」と呼ばれる海や川に生息する哺乳類や鳥類が展示されていますが、特に屋外にある「H」の“水の回廊(アクアプロムナード)”には様々な海獣が勢ぞろいしています!
まず現れるが円柱型のミナミアフリカオットセイの水槽。
大胆に水をあふれさせながら、高速で泳ぐオットセイ達の元気いっぱいな姿が印象的です。
また、コツメカワウソの展示では、自然の生活にも近い複雑な環境が再現されています。
ここでは、勢いよく追いかけっこする姿が観られたらラッキー!
よく壁や木にぶつからないな、と感心するほど野生味あふれるカワウソの姿を観ることができます。
動き疲れて眠ってしまった可愛い姿も観られるかもしれないので、こちらも要チェックです!
さらに、奥にはフンボルトペンギンのエリアがあります。
巣穴の様子やプールで泳ぐ姿など、ペンギンたちの様々な一面が観られます。
中でもオススメなのがこちらの変わった形のプール。
境目が分からない水の演出と、太陽の光が合わさって、とても幻想的で鳥羽水族館ならではのオススメ展示となっています。
他にも、スイスイと泳ぐ様子が可愛いゴマフアザラシや、大きなセイウチなど、とにかく充実の屋外エリアです!
特に、セイウチの調子が良いときには、コミカルな掛け合いが楽しいパフォーマンスも開催されます。
少し驚きすら感じるセイウチのコミュニケーション能力の高さなどが窺えるイベントですので、開催されているときにはぜひ覗いてみてください。
さらに、2018年7月20日のリニューアルで新たに誕生したのが、屋外に広がる海獣の展示をトンネルの中から観ることのできる「海獣ひろば」です。
トンネルは一本道になっていて、トドやハイイロアザラシが水中を泳ぐ姿を観ることができます。
このトンネルは、くの字を描くように作られているので、海獣たちがいる場所に合わせて色々な場所から観ることができます。
もちろんトンネルの外から観ることもでき、例えば上の階から見下ろすことで水面の様子をハッキリと確認できます。
運が良ければ、館内通路側にある穴から顔を出す様子も観られるかもしれません。
手前でのんびりしている姿は非常に近い距離で観ることができますので、訪れるたびにベストポジションが違うのも面白さの一つです。
ぜひ何度も足を運んで海獣たちの魅力をたくさん感じてください!
見どころその3:イロワケイルカやバイカルアザラシなど珍しい種類も充実
ここまでご紹介しただけでも鳥羽水族館ならではの展示がたくさんありますが、「I」の“極地の海”ではアザラシやイルカの仲間の中でも珍しい種類の展示が観られます。
例えばこちらのバイカルアザラシ。
さきほどもご紹介したゴマフアザラシは多くの水族館で出会うことができますが、このバイカルアザラシは観られる水族館も限られています。
圧倒的な特徴は大きな黒目で、ゴマフアザラシを見慣れていると、ちょっとギョっとしてしまうかもしれません!
陸上での表情や動きなど、アザラシならではの可愛らしさもあふれていて、ずっと眺めていたくなります(^_^)
さらに、そのお隣には、白と黒のコントラストが美しいイロワケイルカがいます。
このイロワケイルカは、日本では宮城県の“うみの杜水族館”と、ここ鳥羽水族館でしか出会えない貴重なイルカです。
ボール遊びをしたり、仲良く数頭で泳ぎ回ったりする姿を、ぜひお見逃しなく!
なお、このエリアでは、ラッコの展示なども観ることができます。
深いプールの水面にいることも多いですが、エサを食べたり、潜ったり、と様々な表情を見せてくれるので、こちらも欠かさず要チェックです!
鳥羽水族館のここがスゴイ!おすすめ注目ポイント!
(1)熱帯の雰囲気が楽しいスナドリネコの森
水族館では、海の生き物を中心とした展示を楽しむことが多いですが、生き物の生態や環境をより広く知るという観点からは、陸上の哺乳類や爬虫類も重要です。
「G」の“奇跡の森”というエリアでは、室内は蒸し暑く、熱帯の雰囲気がしっかりと再現されています!
ここのメインとなっているのがスナドリネコ。
カッコよくて可愛い表情は、ネコ好きはもちろん、多くの人の心を惹き付けます。
エサとなる魚を捕まえる姿の映像展示などもあるため、スナドリネコの生態を様々な角度から感じてみてください!
また、水辺にはカメの展示がたくさんあり、滝の裏などからもその雰囲気を味わうことができます。
洞窟のような雰囲気の展示スペースでは、たくさんのカメやトカゲ、猛毒のカエルなど爬虫類や両生類など海の生き物達とはまた違った生物の多様性を知ることができます。
なお、大きな蓮の葉を模した足場からは、水に手を入れて「ドクターフィッシュ」に触れることもできるんです!
やみつきになるような、くすぐったい感覚が人気ですのでぜひ体験してみてくださいね。
(2)深海ブームの火付け役?!ダイオウグソクムシ
鳥羽水族館オリジナルの限定展示といえば「K」の“変な生き物研究所”です。
その名の通り、ちょっと変わった見た目や生態の生き物だけを集めた、研究施設を模した展示エリアとなっています。
変な生き物は深海などに多く生息していますが、その深海生物のブームとなったきっかけがダイオウグソクムシ。
そんなダイオウグソクムシがネットなどで大きく話題になったのは、ここ変な生き物研究所に、なんと5年間も食事をしていない個体がいる、というニュースがきっかけだったと思います。
残念ながらその個体は死んでしまいましたが、今でもしっかりダイオウグソクムシは展示されています!
他にも、派手で奇妙な色をしたシーアップルや、
「柔らかいウニ」とも呼ばれるイイジマフクロウニなど、文字通り変わった生き物が所狭しと並んでいます。
もちろん、見た目が気持ち悪いだけでなく、モンハナシャコなど美しい姿が特徴的な生き物などもいますので、ぜひ覗いてみてください!
(3)一つひとつのエリアが広々していて気持ち良い!
鳥羽水族館には「超巨大水槽」はありませんが、一つひとつの展示エリアがとても広々しています。
館内に入ってすぐの広場でも、まだテーマ別の展示が始まっていないにも関わらず、大人の背丈を超える大きな水槽が現れます。
そのお隣には横長に伸びるサンゴの海があり、自然の再現度も高くとても美しい展示となっています。
個々の展示エリアでも、例えばこちらは「E」の“伊勢志摩の海・日本の海”のエリア。バリアフロー対応などもされていて、車いすでもゆったりと展示を観ることができます。
さらに、多くの水族館では質素になりがちな川や淡水魚のコーナーも、「J」の“日本の川”エリアでは、まるで本物の森に迷い込んだような美しい姿が広がります。
最後に、これだけ見どころがたっぷりの中、「A」の“パフォーマンススタジアム”ではさらにアシカショーまで用意されています!
順路が無い中で、時間や場所で迷わないよう、こんな誘導表示まであるのでお見逃しなく!
鳥羽水族館のグッズとお土産
鳥羽水族館には、以下の3か所のお土産コーナーがあります。
- プラザショップ:屋外水槽手前の広場
- メインショップ:入口すぐの広間
- ガチャガチャ:鳥羽水族館限定フチ子さん
なお、今回は大きなギフトショップを中心にご紹介しますが、メインストリート沿いには、「マリンショップ」や「バラエティショップ」など、小さな売店もありますのでぜひお立ち寄りくださいね。
(1)プラザショップ: 屋外水槽手前の広場
後ほど「メインショップ」というお店を紹介しますが、こちらの「プラザショップ」が鳥羽水族館の中でも一番商品も多く広いギフトショップです。
鳥羽水族館を代表するジュゴンのぬいぐるみをはじめ、充実の品揃えとなっています。
ぬいぐるみなどを中心に撮影禁止マークが棚に貼られていた商品も多いので、一部とはなりますが、魅力ある商品の数々をご紹介していきます!
鳥羽水族館では、オリジナル商品がとても充実しています。
例えば、この可愛いジュゴンのパッケージが可愛いチョコレートクランチ。
小包装されているのでお土産にもぴったりですね。
また、こちらの和三盆ポルボローネ(四角いクッキー)は一番人気!
最後に、少し高級感のあるパッケージが目を引いたチョコレートロールケーキをご紹介します!
中身は一本のチョコレートロールケーキで、スポンジの中にはしっとりとして甘さ控えめのチョコレートが入っています。
しっかりチョコレートが詰まっているので、一口食べるたびにチョコレートの香りが口いっぱいに広がります!
ナイフで切る必要があるので、大勢で分けるには少し不便かもしれませんが、ご自宅で楽しんだり、友人の家に手土産して持っていったりする分にはぴったりの商品となっています!
(2)メインショップ:入口すぐの広間
館内に入ると、大きなクジラのオブジェが吊り下げられている広間があります。
その広間にあるのがこちらのメインショップ。
出入り口のすぐ近くなので、通路途中のギフトショップまで戻るのが大変という場合などにぴったりです。
こちらのギフトショップの特徴は、いわゆる水族館グッズだけでなく、一般的なお土産商品が多く取り揃えられている点です。
しかし、せっかくであれば、オススメしたいのは鳥羽水族館のオリジナル商品です!
例えばこちらの、三色の入れ物に入ったそれぞれ味の異なる金平糖は、オシャレな入れ物でお土産にもぴったりです。
他にも、完全なオリジナル商品ではありませんが、鳥羽水族館の名前が入った商品は多数ありますので、ぜひチェックしてみてください!
(3)ガチャガチャ:鳥羽水族館限定フチ子さん
ギフトショップではありませんが、鳥羽水族館オリジナルの商品として、「コップのフチ子」とコラボした鳥羽水族館限定のガチャガチャが体験できます。
種類は全部で6種類!
鳥羽水族館でしか手に入れることができない貴重なフチ子さんシリーズとなっています。
フチ子さんは鳥羽水族館のスタッフシャツを着ているこだわりっぷり!
ぜひ運試しに挑戦してみてくださいね( ^ω^ )
鳥羽水族館の飲食・レストラン
鳥羽水族館では、食事を提供するレストランが二つあります。
- 入口すぐの広間「花さんご」:しっかり食べたいとき
- ジュゴン展示手前の「ベイサイド」:軽く食べたいとき
(1)入口すぐの広間「花さんご
館内に入ってすぐの広間にあるのがレストラン「花さんご」です。
こちらは、軽食というよりもしっかり食事のできるレストランとなっています。
特に、伊勢志摩の名物である「てこね寿司」や、海藻をたっぷり使ったご飯やうどんなどが特徴的です。
また、パスタなども、マダコやカニなど海産物をふんだんに使ったメニューが多く、水族館にあるレストランらしさも感じられます。
水族館を楽しんだ後に、これからという腹ごしらえに、ぜひご利用ください!
(2)ジュゴン展示手前の「ベイサイド」
館内に入ってメインストリートを右にまっすぐ進み突き当たったところ、ジュゴン展示の手前にあるのがレストラン「ベイサイド」です。
こちらは、軽食を中心としたレストランとなっています。
カレーライスや焼きそば、チャーハンなどの定番もありますが、こちらでは伊勢名物の「伊勢うどん」が楽しめます。
伊勢うどんは、やわらかな食感が好みの方にはぴったりの逸品です!
また、ソフトクリームやジュースなど、お子様が嬉しい休憩ポイントとしても活用できますので、目的に応じてぜひ使い分けてご利用ください!
なお、軽食については、アシカショー会場の近くにも小さな売店がありますので、合わせてご利用ください(^ ^)
鳥羽水族館の入館料とお得な割引情報
鳥羽水族館の入館料金は下記の通りとなっています。
- 大人(大学生以上):1,800円
- 子供(小・中学生、高校生):900円
- 6歳未満:無料
基本となる割引として、団体割引や福祉割引などが用意されています。
さらに、周辺の観光施設との共通チケットもたくさんありますが、
特徴的なのは、近畿鉄道や高速道路など、交通関係とセットになったクーポンです。
詳細は、以下の各社公式サイトをご参考にしてください!
鳥羽水族館の営業時間
鳥羽水族館は年中無休で、夏休みを除いて基本的に営業時間が変わりません。
- 通常期:9時00分〜17時00分
- 7月20日〜8月31日:8時30分〜17時30分
いずれも閉館時間の1時間前には入館できなくなりますのでご注意ください。
ただし、急な都合により営業時間が変更になる可能性もあるため、お出かけ前には公式サイトも確認することをオススメします!
鳥羽水族館のアクセスと駐車場
鳥羽水族館までのアクセスを、電車と車の場合に分けてご紹介します。
なお、入館料の項目でもご紹介しましたが、電車や高速道路の利用とセットで便利なクーポンもありますのでご活用くださいね!
(1)電車の場合
鳥羽水族館の最寄り駅は「鳥羽駅」です。
主要駅からの所要時間は以下のようになっています。
- 名古屋から :約1時間30分
- 大阪(難波)から:約2時間
- 京都から :約2時間20分(大和八木駅経由)
いずれも近鉄線の利用で、「賢島駅」行きのご利用となります。
鳥羽駅に到着してからは、徒歩10分程度で水族館に到着することができます。
ほぼ一本道ですので、途中の看板などを参考にしながらお越しください!
(2)車の場合
名古屋、大阪、京都などいずれの主要な地域から向かう場合でも、
伊勢自動車道を通って伊勢インターチェンジを目指すことになります。
伊勢インターチェンジを抜けた後は、「伊勢二見鳥羽ライン」を通って15分程度で水族館に到着します。
また、2時間以上もかけて伊勢に車でお越しの場合には、伊勢神宮など周りの観光地に立ち寄られる方も多いのではないでしょうか。
そんな場合、よく晴れた日には「伊勢志摩スカイライン」もオススメです!
少し距離もあり、有料道路とはなりますが、伊勢志摩の絶景を眺めながらのドライブも格別ですよ(^_^)
感想・まとめ
ジュゴンとマナティーと一度に出会えることを象徴的に、珍しい種類も含めた大型の海獣類がとても充実している鳥羽水族館。
館内の展示空間もゆったりと広く、各エリアでは魚類や爬虫類など多種多様な生き物たちの姿もじっくり眺められます。
イルカショーが無くてもたっぷり楽しむことができることを改めて感じさせてくれる鳥羽水族館に、ぜひお越しください!
なお、三重県にはこの鳥羽水族館から車で30分以内の範囲に三つの水族館があります。
お目当ての水族館を間違えないことはもちろん、比較もしながら行きたいところを考えてみてくださいね!
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