下田海中水族館の見どころ徹底解説!|所要時間・料金・お土産・グッズ




静岡県は伊豆半島の最南端に位置する下田にある下田海中水族館。

本物の「船」が展示用の「建物」として使われている珍しい展示方式や多様な海獣類の見せ方など、独自の魅力がたくさんあります。

それでは早速、下田海中水族館の見どころをご紹介します!

下田海中水族館の見どころレビューと所要時間

展示そのものはそれほど多くありませんが、施設全体が長く連なる特殊な構造をしているため、所要時間は1時間半程度です。また、気軽に参加できるイベントやパフォーマンスも充実しているため、所要時間は2時間以上を想定しておくことをオススメします!

下田海中水族館は、主に以下のような見どころがあります。

  • 見どころその1:伊豆の海を再現した水族館ならぬ「水族船」
  • 見どころその2:2つのイルカショーとアシカの水中パフォーマンス
  • 見どころその3:伊豆半島の海を一度に学べる「うみめぐり」

見どころその1:伊豆の海を再現した水族館ならぬ「水族船」

下田海中水族館は、このように複数の建物が海に浮かぶように設けられた足場(通路)を通じて繋がった珍しい構造をしています。

この通路を進んだ先、施設の真ん中あたりにあるのが「海中水族船“アクアドームペリー号”」です。

海中水族船という耳慣れないであろう名前が出てきましたが、この建物、実は正真正銘の「船」で、繋留された状態となっているんです。

船に乗って海へ出て海の中を覗き込むような「展示」をしている水族館はありますが、船がそのまま水族館になっているのは、日本だけでなく世界的にもあまり例の無い珍しいものです。

掲示物をよく見ていると「船」であることを証明するような案内も発見できます。

ここ下田の地は、かの有名なペリー来航の舞台の一つでもあり、「ペリー」の名がつけられているんですね。

アクアドームペリー号の中に入ると、水深6mもの大水槽が目の前に現れます。

厚みが155mmもある巨大なメタアクリル製ガラスで支えられています。

大水槽の中では、イサキやシマフグ、コショイウダイなど下田の海で見られる魚たちが縦横無尽に泳いでいます。

自分の頭上を巨大なホシエイがゆっくり回遊したり、ガラスに向かって貼りついたりする様子などは迫力がありますよ。

また、複数のマンボウが混泳しているところも見どころの一つです。

他の水族館では、デリケートなマンボウを単独で飼育・展示していることも多いため、他の魚たちとマンボウとが共存している姿はぜひご覧頂きたいポイントです。

マンボウ自体もやはり珍しい形をしているので、色々な角度からぜひお楽しみください。

ここで行われるパフォーマンスの一つが、飼育員による餌やりです。

魚によって食べるものや形が変わりますが、例えば小さな魚にはオキアミやアミ類などのプランクトンを水中にばら撒きます。

近寄ってきて餌を食べる魚たちの動きがとても魅力的です。

マイワシなどはさらに細かな餌を食べます。

逆にエイなど大型の魚は、アジやサバ、イカなどを一口サイズにしたものを食べています。

口を器用に動かして餌をたぐりよせる様子などは見どころポイントですよ。

餌を与えている時間帯は、水槽全体から見るとこのような形になっており圧巻です。

こちらの大水槽は外から太陽光を取り込む構造になっていますが、天井を見上げるとマイワシなどが群れになってぐるぐると円を描くような美しい光景がみられるかもしれません。

また逆に底部を見ると、ドチザメやネコザメのようなサメの仲間などが見つかるかもしれないので、ぜひ探してみてください!

見どころその2:2つのイルカショーとアシカの水中パフォーマンス

スタジアムで行われるイベントの一つが、カリフォルニアアシカによるショーパフォーマンスです。

巧みなバランス感覚と力強いヒレ足を上手に使って倒立のような姿を魅せてくれます。

また、水面からのジャンプといえばイルカのイメージが強いと思いますが、アシカも負けていません。

回転しながら水面を飛び上がるなど、その身体能力の高さに気付かせてくれます。

こうしたアシカの能力を間近で見られることはもちろん、下田海中水族館に特有な演出が、こちらの水中パフォーマンスです。

スタッフとアシカとが力を合わせながら、水の中で様々な動きを繰り広げます。

あまり見られない貴重な演出なので、ぜひご覧ください。

続いて同じ会場に登場するのがカマイルカです。

名前の由来となった鎌のような背ビレの形をはじめ、身体の模様やスピーディな動きが特徴的です。

下田海中水族館では、パフォーマンスの最中に身体的な特徴を紹介するなど、学びの要素も多いです。

もちろん、水面から回転しながらのジャンプなど、迫力ある技の数々もたくさん観られます。

特に、高い位置にあるボールめがけて飛び上がる技は、見逃さないように気を付けてくださいね。

さらに、下田海中水族館では、広い入江でもパフォーマンスが行われます。

こちらで活躍するのはカマイルカよりも少し大型の種類であるバンドウイルカです。

身体は大きいですが動きは機敏で、水しぶきをあげながらの迫力ある回転ジャンプなどを観ることができます。

こちらでは、イルカたちをすぐ目の前で体感することのできる「アメージング・シート」も用意されていますので、濡れても良いという時にはぜひご検討ください。

他にも、船を使ったドルフィンウォッチングボートや、餌やりができるドルフィンフィーディングなど、イルカに関するイベントが多数用意されています。

イルカについてたっぷり学べる「いるかの学校」もありますので、お時間ある方やリピーターの方はぜひお楽しみ頂きたいです。

見どころその3:伊豆半島の海を一度に学べる「うみめぐり」

複数の施設で構成される下田海中水族館ですが、いわゆる「水族館」として楽しめる水槽展示は一番奥の建物にあります。

下田を含む伊豆の海は暖かい黒潮と冷たい親潮との影響を受け、比較的近い位置に水深の深い場所があることなどから、多様な生態の生き物が生息します。

そんな豊かな海を巡る旅をイメージして「うみめぐり」と名付けられた建物では、中に入ると真っ暗な通路に数々の水槽が浮かび上がるように並んでいます。

最初に出迎えてくれる小型の水槽は、このゴンズイのように基本的に1種類の生き物に着目できるスタイルで、じっくり観察することができます。

どの水槽も澄んでいて、ニザダイのヒレの色合いや、尾びれ近くのトゲの様子などもクッキリです。

順路に沿って、こうして水槽の展示が続きます。

各水槽には一定のテーマ性があり、深海の展示ではノコギリザメなどがじっとしている様子が観られます。

また、砂地の展示では、ダイナンウミヘビが砂に埋もれて外の様子を窺っている姿などが観られます。

他にも、スナギンチャクやヒメエダミドリイシなど、暖かい下田の海で見られる多様な生き物たちの展示を楽しむことができます。

さらに、下田、つまり伊豆地方の海を語る上で欠かせないのが、漁業、食という視点です。

場所や時期はもちろん、刺し網漁や定置網漁など捕獲方法によっても海の中の見え方は異なっており、特製の解説パネルでは、写真を多用しながら伊豆の漁業について語られています。

例えば定置網漁をイメージした展示では、漁網の間からホウセキキントキの鮮やかな赤い色が観られます。

他にも、潜水漁をイメージした展示として、アラメやカジメなどによって形成されている海中林なども、視界の限られた少しうっそうとした雰囲気が素敵です。

下田周辺の海は、全国と比べてこの海中林の面積が非常に広く、海藻を食べるサザエやアワビなどが多いことから潜水漁が盛んになったそうです。

観る環境が変わると、見慣れたマダイなどもいつもとちょっと違った印象になるかもしれません。

「うみめぐり」の出口のすぐ先には、クラゲの展示に特化した「クラリウム」があります。

ここでは、いくつかの種類のクラゲが壁に埋め込まれた水槽の中を漂っています。

多くの水族館で観られるミズクラゲと少し趣の違うキタミズクラゲなどにぜひご注目ください!

下田海中水族館のここがスゴイ!おすすめ注目ポイント!

(1) 真下からペンギンが観られる!ペタペタマーチ

下田海中水族館では、屋外にペンギンの展示エリアがあります。

フンボルトペンギンとオウサマペンギン(キングペンギン)の2種類を観ることができます。

プールの手前には下り階段があり、水中や水面の様子をより近くで観ることができます。

陸地ではのんびりしたイメージもあるペンギン達ですが、水中で素早く動き様子を観ると印象が変わるかもしれません。

そんなペンギンたちですが、下田海中水族館ではこんな珍しい光景が観られます。

なんとペンギンが頭上を歩いています!

これはペンギンのパフォーマンスタイム中の演出の一つで、頭上にいるフンボルトペンギンたちをガラス越しに見上げるようにして眺めることができます。

ペンギンの足の裏をじっくりと見た経験のある方は少ないのではないでしょうか。

ふと気づくと、頭上から厳しい視線が浴びせられるのも、ここならではの経験かもしれません、、

なお、オウサマペンギンの部屋は隣にあり、時々によって場所が異なる場合もありますのでご留意ください。

(2)離れ小島で色々な海獣に会える(アザラシ、カワウソ、アシカ)

ペンギンの展示のすぐそばには、コツメカワウソの展示があります。

ここでは、水の中で泳いだり、陸上を動き回ったり、眠ったりするコツメカワウソの様々な姿が観られます。

室内には、手先が器用で好奇心旺盛なコツメカワウソの遊び道具が置いてあり、縄にぶら下がって遊ぶ様子などが観られることもあります。

餌をあげる体験イベントでは、コツメカワウソの手先を直接触って身体の特徴を知ることのできる機会もあるので、ぜひ体験してみてください。

また、すぐそばにはゴマフアザラシを展示する建物があります。

プールの目の前にはベンチもあり、スイスイと泳ぐアザラシの様子をぼーっとしながら楽しむこともできます。

また、ガラス面に近づいてきてくれたときには、その表情を間近に観ることもできます。

角度によっても色々な表情に出会えるので、ぜひゆっくりご覧ください。

なお、下田海中水族館では、屋外にもゴマフアザラシを飼育・展示する場所があります。

少し距離は遠いですが、こちらでは上からの姿が観られますので、それぞれの魅力をぜひ感じてみてくださいね。

下田海中水族館のグッズとお土産

下田海中水族館のギフトショップは外からそのまま出入りできる形になっているため、入館料を支払わずに買物だけ楽しむこともできます。

ペンギンやアザラシなど、館内で展示している生き物をモチーフにした大小様々なぬいぐるみなどが充実しています。

また、大人でも普段使いできるような衣服が充実しているのも特徴の一つです。

カップや食器皿なども多数あるので、食卓をさらに楽しくしてくれるアイテムとしてオススメです。

お土産として配りやすいお菓子などもたくさんあります。

入口でもあり、順路を戻った出口の位置でもありますので、水族館をたっぷり楽しんだあとは、ぜひグッズやお土産も観ていってくださいね。

下田海中水族館のレストラン・飲食店

下田海中水族館の中には、2つの飲食施設があります。

(1)レストラン「The Dish」

ギフトショップの隣にレストラン「The Dish」があります。

チュロスやアイスクリームのような軽食から、カレーやラーメン、牛丼などしっかりとしたランチメニューまで様々な商品を選ぶことができます。

中でも、「金目コロッケ」はご当地ならではのもので、金目鯛の煮付けをコロッケにした珍しい味が楽しめます。

また、「下田深海ザメバーガー」は、時期によっては禁漁のためモウカザメなどが使われていますが、こちらもあまり体験できないサメ料理となっています。

食を通じた学び、ぜひ試してみてくださいね。

(2)カフェテリア

もう一つの飲食施設が「カフェテリア」です。

ペンギンやコツメカワウソの展示がある館内では奥の位置にあります。

ここでもキンメコロッケや深海バーガーを楽しめますので、イベントの時間などに合わせて食べる場所を使い分けながらお楽しみください。

なお、アシカやイルカのショーパフォーマンスが観られるマリンスタジアムでも食事ができますので、時間が限られているときには有効にご活用ください。

下田海中水族館の入館料とお得な割引情報

下田海中水族館の入館料金は下記の通りとなっています。

  • 大人(中学生以上):2,100円
  • 子供(4歳〜小学生):1,050円
  • 幼児(未就学):無料

その他、いくつかの割引制度があります。

(1)団体割引

基本となる割引として、1o人以上の場合には人数に応じて大人料金の団体割引があります。

  • 80人以上:大人1,600円(500円引き)、子供800円(250円引き)
  • 30〜79人以上:大人1,400円(700円引き)、子供700円(350円引き)
  • 10〜29人以上:大人1,200円(900円引き)、子供600円(450円引き)

また、学校での団体利用の場合には、より割引率が高いサービスがあります。

大学生、高校生、中学生・小学生、幼稚園・保育園によってそれぞれ異なるので、事前によく公式サイトを確認してみてくださいね。

生き物や環境に関する学びの場として積極的にご活用ください!

(2)障害者等割引

障害者手帳などをお持ちの場合には半額になる割引があります。

ご本人1名に対して介助者1名も同じ料金となりますのでご参考にしてください。

下田海中水族館の営業時間と休館日

下田海中水族館の営業時間は時期によって細かく設定されていますが、基本形は9時00分〜17時00分です。

夏休みは開館も閉館も30分ずつ長いですが、逆に秋冬の時期は30分ずつ短くなることもあります。

不定期でのメンテナンス休みなどがあるかもしれませんので、訪問の際には事前に公式サイトをチェックすることをオススメします!

下田海中水族館のアクセス

下田海中水族館は、伊豆急行の「伊豆急下田駅」が最寄り駅となります。

下田といえば、日本の歴史を大きく変えた「黒船」のペリー提督が来航した場所としても知られていますね。

駅前には黒船をモチーフにしたオブジェがあったり、道路にも「ペリーロード」という愛称が付けられていたりします。

また、伊豆急行でも黒船をイメージしたデザインの車両があり、街の歴史を感じられる演出となってます。

駅からは少し距離があるため、バスやタクシーで10分ほどで向かうことが基本となりますが、

街の雰囲気を感じながら徒歩で30分程度で向かうこともオススメです。

こんなトンネルを通ることになるので、冬の暗くなる時期などにはご注意ください。

まとめ

全国的にも珍しい水中で行われるアシカパフォーマンスの他、異なる場所で行われる2種類のイルカパフォーマンスや各種イベントプログラムではそれぞれ違った視点でイルカの魅力を学び、楽しむことができます。

また、ペンギンやカワウソ、アザラシなどの海獣類だけでなく、水槽展示では下田の海に生息する様々な種類の生き物たちに出会うことができます。

歴史ある下田の街を眺めつつ、展示の解説を通じて下田周辺での漁業を知った上で水産物を美味しく頂いてみてはいかがでしょうか!

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