日本、そして世界的にも有数の観光地として知られる京都は、内陸の街並みや神社仏閣が有名ですが、北部は海に面しています。
また、多数の一級河川も流れる京都の新たな魅力として、楽しさと教育を兼ね備えた「エデュテイメント」をコンセプトの一つとした京都水族館が2012年3月14日にオープンしました!
内陸の京都駅から徒歩15分程度という町の中にあり、日本で初めて水槽の水にすべて人口海水を使っている大型水族館なんです!
そんな京都水族館の魅力を早速ご紹介します!
Contents
京都水族館の見どころレビューと所要時間
施設内は比較的広く、綺麗な水槽展示の数々にイルカショー、海獣エリアなど見どころがいっぱいで、所要時間は1時間半くらいです。
特にイルカショーは、夏休みなどの混雑時には15分以上前くらいから席の確保をした方が良いため、じっくり見るときには所要時間は2時間以上を想定しておくことをオススメします!
京都水族館は、主に以下のような見どころがあります。
- みんなで楽しむイルカのパフォーマンス!
- 幻想的・神秘的な光や水の空間演出
- アザラシやオットセイ、ペンギンと近づく半屋外展示
見どころその1:みんなで楽しむイルカのパフォーマンス!
京都水族館のイルカショーは、トレーナーも全面に出るタイプのイルカショーで、イルカ達とトレーナーが仲良くコミュニケーションをとる姿が印象的です。
バンドウイルカ達のパフォーマンスを通じて、イルカとのコミュニケーションの方法や身体能力の高さなどを知ることができます。
(かすかにですが)お寺や新幹線を背景にイルカ達が飛び跳ねる様子を観られるのは、ここ京都水族館だけの特別な体験です。
イルカ同士も息を合わせて複数のイルカが同時にジャンプする姿も迫力たっぷりです。
特に京都水族館のイルカショーで特徴的なのは、手拍子などでお客さんも一体となった演出がされるところにあります。
かなり初期の頃には、ショー会場に入ると観客全員にこんな「笛」が配られ、一緒に音を出しながら楽しむものもありました。
普段とはちょっと違った楽しみ方ができますので、ぜひ実際に体験してみて頂きたいです。
なお、京都水族館は「エデュテイメント」をコンセプトにしており、かつてはイルカと人間の鼓動の違いなどを学べる演出などもありました。
パフォーマンスの内容は常に変化し続けていますので、その時々での演出の違いなどにもぜひご注目ください!
ちなみに、紅葉の季節にはこんな綺麗に色づいた景色も見られますので、ぜひお見逃しなく!
見どころその2:幻想的・神秘的な光や水の空間演出
京都水族館は、小さな水槽がたくさん並んでいる、というよりは、大きめの水槽をしっかりと見せていく、という印象です。
そのため、水槽ごとのテーマに合わせた装飾・演出がとても綺麗です。
例えば、入口すぐに現れるオオサンショウウオの展示。
スモークが川の流れる山あいに立ち込める霧のような幻想的な雰囲気を醸し出しています。
また、同じく川辺の展示では、川に落ちる小さな滝が爽やかで涼しげです。
さらに、順路の途中にある大水槽は特にオススメ!
暗闇に垂れる光の筋が神秘的ですらあります。
大きなエイが悠々と泳ぎ、とりわけイワシの群れが形を変えながら泳ぐ姿は、ずっと見ていても飽きずに楽しめる見どころとなっています。
他にも、幻想的な展示といえばクラゲの展示です。
京都水族館では元々クラゲの展示がありましたが、2020年7月に「クラゲワンダー」というエリアが誕生しました。
入り口には、ミズクラゲが段々と成長していく様子が段階的に紹介されています。
特に初期の段階では、普段イメージするクラゲとはちょっと違った姿かもしれません。
また、メインになるのがこちらの「GURURI」と名付けられた360度パノラマ水槽です。
少しかかんで入る出入り口を通ると、周囲をクラゲ水槽で囲われるような状態となります。
様々な色の光の演出がありますので、少し立ち止まってゆったりとした時間をお過ごしください。
他にも、「京都クラゲ研究部」では飼育の様子を直接観ることができたり、その場で解説などを聞くことができます。
大きくて迫力のあるパシフィックシーネットや細長い触手がたくさんあるオワンクラゲなど、色々な種類のクラゲに出会えます!
見どころその3:アザラシやオットセイ、ペンギンと近付ける半屋外展示
京都水族館では、海獣やペンギンなどを半屋外のエリアで観ることが出来ます。
オットセイやアザラシはクリアな水槽で浮かんだり、泳ぎ回っていたりするので、シャッターチャンスもたくさんあります。
とりわけこちらのゴマフアザラシは、円柱型の特殊な水槽で、丸っこい身体を浮かせながらのんびりしていることも多く、特に人気を集めています。
動きもゆっくりで、同じくらいの目線の高さにいることが多いので、ぜひじっくりその姿を観察してみてください。
オットセイの種類はミナミアメリカオットセイ。
こちらはかなり高速で泳ぐため、写真を綺麗に撮るのはちょっと難易度が高いかもしれません。
アザラシの種類はゴマフアザラシ。
運が良ければ、こんな風に密集する様子も観られるかもしれませんので、要チェックです!
順路をもう少し進むと、ケープペンギンのエリアが現れます。
薄いガラスを隔ててすぐ近くでペンギン達の姿を観ることができます。
こうして観ると、意外かもしれませんが、京都水族館ではかなりの数のペンギン達と出会えることが分かりますね。
エサの時間になると、必死に飼育員さんを追いかけるペンギン達の姿を観ることができます。
一見なんとなくエサを与えているようにも見えますが、誰がどれくらい食べたかをしっかり確認して、健康管理をしているそうです!すごいですね。
ちなみにこのペンギン、オットセイ・アザラシのプールから順路を少し進んだところで、水中の様子を観ることができます。
空の光を背景に空を飛ぶような姿を観ることができますので、ぜひチェックしてくださいね!
京都水族館のここがスゴイ!限定のおすすめ注目ポイント!
(1)オオサンショウウオを学び、楽しむ!
京都水族館を代表する生き物は、なんといってもこのオオサンショウウオです!
世界的にも貴重な生き物ですが、京都の鴨川などでは野生のオオサンショウウオを観ることもできるなど、京都では特別な存在です。
他の水族館では目にすること自体もそれほど多くないですが、京都水族館では大量のオオサンショウウオがどっさりと密集している姿を観ることができます。
タイミングによっては、まだ小さい段階のオオサンショウウオを観ることもできるかもしれません。
オオサンショウウオは、実際の体長に合わせた大きなぬいぐるみと一緒に、自由に写真を撮ることができるコーナーもありますので、ぜひ記念にいかがでしょうか。
京都水族館では、オオサンショウウオの展示だけでなく、その生態などを知っていただくために、たくさんの解説パネルで分かりやすく説明されています。
野生では外来種との混血もかなり増え、在来種が危機的な状況になっていることから、京都水族館では保護や繁殖活動にも挑戦しているそうですので、ぜひ様々な形で応援したいですね。
京都で生活する方も、観光で来られた方も、こうした展示をきっかけに自然や生き物の大切を考えるきっかけにしたいですね。
(2)海から川まで勢ぞろい、京都の生き物達
京都水族館では、京都の海や川で見ることのできる生き物を数多く展示しています。
それは一箇所のコーナーではなく、様々な展示の中で京都の生き物に出会えます。
例えばこの比較的大きな水槽には、食用などでもおなじみの魚が多く展示されています。
特にこのマダイは誰もが知っている美味しいお魚で、丹後の海では放流なども行なっているそうです。
こうした展示と合わせて、京都水族館では、絶滅が危惧される生き物の展示による啓発にも取り組んでいます。
後ほどレストランの項目でご紹介する「ハーベストカフェ」に併設されているこちらのコーナーでは、川に生息する生き物を中心とした展示が行われています。
川の魚は少し地味と感じていた方も、目線を変えると印象も違ってくるかもしれません。
例えば、この魚の名前はオヤニラミ。
目の横にある黒い丸は、目を模した模様で、睨みつけているように見えることからこの名がつきました(相手が親でも睨む、親が子を守るために周りを睨む、など具体的な意味には諸説あるようです)。
また、こちらの川底を這う魚の名前は、その名の通り「つちふき」です。
こんな風に、名前と実際の姿を比べることも、生き物をもっとよく知るきっかけになります。
他にも、一見同じように見える川魚達のヒレや模様の違いに注目。
これはどれかな?と真剣に見ると、意外と綺麗な姿をしていることにも気付きます。
なお、こちらでもカスミサンショウウオという種類のサンショウウオがおり、京都府の条例によって希少生物の認定がされています。
地味と思ってスルーせずに、思わぬ発見があるかもしれませんので、ぜひ川の生き物達にも注目してくださいね!
京都水族館のグッズとお土産
京都水族館のギフトショップは、順路を全て終えた出口にあります。
入館ゲートよりも前に入口があるため、館内に入らなくてもお買い物をすることができます。
店内では、ぬいぐるみなどが充実しています。
なんといってもまず注目したいのはオオサンショウウオのグッズ。
オオサンショウウオについては他の水族館の追随を許さない圧倒的なラインナップが京都水族館の特徴の一つです。
オオサンショウウオは、ぬいぐるみだけでなく可愛い扇子や文房具など、京都らしさのある商品もありますので要チェックです。
京都水族館限定の商品も多数ありますが、本物のケープペンギンの羽を使ったキーホルダーなどは水族館らしさがあって面白いですね。
また、お土産に適したお菓子も充実しています。
商品の変更なども不定期にされますが、パッケージが可愛い商品や京都ならではデザイン・商品をぜひ探してみてくださいね。
オマケに、雨が降った時にはこんな可愛いカサもありますので、急な雨でもチャンスだと思って手に取ってみて下さい。
京都水族館の飲食・レストラン
京都水族館では、主に2つの飲食・レストランエリアがあります。
(1)ハーベストカフェ
順路の終盤にあるのが「ハーベストカフェ」という飲食スペース。
メニューは季節などにもよって変化がありますが、地元食材を使った一味違った軽食も楽しむことができます。
そんな中、ロングセラーでオススメするのがこちらの「九条ねぎのてっぱいチキンバーガー」です!
肉厚のフライドチキンの上には、京野菜の代表格である九条ねぎを酢味噌和えにしたものが乗っています。
九条ねぎのしっかりとした歯応えがとっても美味しいので、ぜひお試しください!
(2)かいじゅうカフェ
見どころでもご紹介した、アザラシやオットセイといった海獣達のエリアにあるのがこちらの「かいじゅうカフェ」です。
ここでは、ソフトクリームに加えて各種かき氷や、食べやすいチュリトスなどのスイーツが充実しています。
そんな中、とりわけ目立つのが「すいぞくパン」です!
アザラシやイルカのほか、カメやチンアナゴなど、人気の生き物達をモチーフにしたパンが勢揃い。
中でも、オオサンショウウオは「アイディア勝ち」と思えるような再現度でとっても可愛いのでオススメです!
(3)スタジアムカフェ
イルカたちのパフォーマンスが観られるスタジアム近くには、さらに軽食寄りのメニューが中心のカフェがあります。
ソフトクリームやドリンクが充実しており、暑い日にはぴったりのラインナップです。
特に、可愛いイルカのマドラーが付いているドルフィンダイブや、イルカの形をしたクッキーが付いたドルフィンサンデーなど、スタジアムカフェにぴったりの商品もたくさんあります。
京都水族館の入館料チケットとお得な割引情報
京都水族館の入館チケットの料金は下記の通りとなっています。
- 大人(大学生を含む):2,200円
- 高校生:1,700円
- 中学生・小学生:1,100円
- 幼児(3歳以上):700円
- 3歳未満:無料
年間パスポートや障害者割引、団体割引など一般的な割引サービスがあります。
特に、学校での利用の場合には通常の団体割引よりもリーズナブルな価格設定がされていますのでご活用ください!
京都水族館の営業時間と休館日
京都水族館の基本的な営業時間は10時00分〜18時00分です。
ただし、夏休み期間は土・日・祝日は9時00分〜20時00分、真冬は10時00分〜17 時00分など、年間を通じて営業時間が異なりますので事前に公式サイトをご確認ください。
閉館時間の1時間前には入館できなくなりますのでご注意ください。
京都水族館のアクセスと駐車場
京都水族館の最寄り駅は京都駅です。
梅小路公園の中にあり、駅からの距離は1.5kmなので、京都の街並みを楽しみながら歩いていく方法がオススメです。
荷物が多い場合にはタクシーを使うのも楽ですが、京都駅前には大量のコインロッカーがあるので、荷物を預けて身軽な状態で歩き回るのも便利です。
また、京都市内にはたくさんのバスが走っているので、バスの利用も有効です。
バスの場合には、いずれも「七条大宮・京都水族館前」が最寄り駅です。
乗り場は以下の通りですので、他の観光などとも合わせてご参考にしてください。
- 京都駅 :B3、A3、C5乗り場
- 京都駅(八条口):八条通東行きF1乗り場
- 七条京阪前 :七条通西行き乗り場
- 四条大宮 :大宮通り南行き乗り場3
- 桂駅 :東口1番乗り場
曜日によって運行の有無が異なる場合などもありますので、詳細は各バス会社のホームページを確認するか、バス停の案内をご確認ください!
感想・まとめ
京都を代表する生き物としてオオサンショウウオをメインにした、ちょっと珍しい推しが見られる京都水族館。
みんなで楽しめるイルカショーから、ゆったりとした時間の流れる幻想的な水槽まで、色々な時間の過ごし方に対応した楽しみ方が可能です。
観光ついでに、または京都水族館を目当てに、いずれの場合でも満足できること間違いないので、ぜひお越しください!
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