国宝姫路城のお膝元である姫路市が運営する姫路水族館は、50年を超える伝統を受け継ぎながら、2011年の拡張工事でリニューアルし、新館と本館の二本立てとなりました。
今回は、それぞれ個性を持った「二つの水族館」を一度に楽しめる姫路水族館をご紹介します!
(正式名称は「姫路市立水族館」ですが、当サイトでは、一般的に呼ばれている「姫路水族館」とさせて頂いております)
Contents
姫路水族館の見どころ
姫路水族館の見どころを3つにまとめてご紹介します。
- 人気の屋外大型水槽!
- スタッフお墨付き?!展示解説が面白い
- 仕掛けがいっぱい!新館の魅力
1:人気の屋外大型水槽!
三階建てになっている本館は、屋外中央に大きな水槽が3つ並んでおり
- ペンギン
- コイ
- ウミガメ
がそれぞれ展示されています。
この中で、最も人気なのがペンギンです!
姫路水族館のペンギンはフンボルトペンギンという種類で、くちばしの根元全体がピンク色になっている点などが特徴です。
歴史ある水族館だけに、設備は少し古めですが、ガラスなどが無くペンギン達の様子を間近に楽しむことができます。
二羽のペンギンが仲良くじゃれ合う様子は、とっても可愛らしいですね(^_^)
お隣の水槽は、コイの仲間を中心とした、中国由来の魚を展示した水槽です。
色とりどりのコイを、池の上から眺めることは珍しくないですが、そんなコイが集まる様子を水中から眺めた経験は意外と少ないですよね?!
ここ姫路水族館では、深い水槽を下から見上げることができるので、普段あまり目にしない、ちょっとエキゾチックな雰囲気を味わうことができます。
こうして観ると、見慣れたコイでも、意外な魅力を感じます。
さらにそのお隣には、アカウミガメとタイマイの水槽があります。
こちらも、水槽の上からも横からも観ることができ、大きなウミガメがゆったりと泳ぐ姿を見ていると時間を忘れてしまいそうです。
なお、本館の中では亀の甲羅を背負う体験ができたり、
新館ではケツメリクガメがいたりなど、
姫路水族館ではカメが一押しなようです。
それもそのはず、姫路水族館はその長い歴史の中で、様々なカメの繁殖に取り組んできました。
カメを大切にしてきた姫路水族館で、カメに対する愛情を育みましょう(^-^)
スタッフお墨付き?!展示解説が面白い
本館の館内では、1階/2階に特徴あふれる魚達が展示されています。
そんな特徴をより魅力的にする工夫が、スタッフの方々によるワンポイント解説です!
多くの水槽では、そこで展示される生き物の注目ポイントなどが書かれた解説パネルが添えられており、水槽を眺めているだけでは気付かないような魅力を知ることができます。
例えばこのイシダイ。
パッと見ただけでは同じように見えますが、確かに顔や身体の模様が結構違いますね。
他にも、味の違いは分かっても見た目の違いは説明が難しいアナゴとウナギ。
可愛いイラスト付きだから、とってもわかりやすいですね。
それにしても、狭いところが大好きなアナゴの詰まりっぷりがすごいのも見どころ・・(^^;
ちなみに、こんな感じになっている展示もありました・・!
また、3階は標本が中心になっており、色々な生き物のはく製や骨格などを観ることができます。
色々な種類の漂流物もたくさん展示されており、こんなものまで?という意外なものも並んでいます。
子供だけでなく、大人にとっても、無責任に捨てられたゴミの問題などを考えさせられる良いきっかけにもなりますね。
仕掛けがいっぱい!新館の魅力
本館は海の生き物が中心であるのに対して、新館は川の生き物が中心に展示されています。
2階建ての新館を入るとすぐに、播磨地域の里山をテーマにした美しい展示が目の前に現れます。
照明も控えめで、ゆったりとして落ち着いた雰囲気がヒーリング効果抜群です。
川の生き物は少し地味というイメージもあるかもしれませんが、建物も水槽も綺麗なので、本館では密集具合が見どころだったコイも、新館ではじっくりその美しい姿を楽しむことができます。
新館における最大の特徴は、色々な仕掛けが詰まった二階にあります!
まず最初に現れるのが、触るとどこからともなくカエルの鳴き声が聞こえてくるカエルのスイッチです。
ただのボタンを押すだけよりも、ちょっと親近感が湧きますね(^◇^)
2階へ上がると、小さな水槽が立ち並び、左側のてすりのように見えるものは引き出しになっており、この中にも仕掛けがいっぱいです。
例えばメダカの水槽では、メダカに関する解説が、段々になったからくり式のパネルに書かれています。
「身近な生き物」をテーマにしたコーナーに展示されたミドリガメやアメリカザリガニなどは、ご家庭や学校の水槽等で育てた記憶がある方も多いのではないでしょうか。
他にも、石を持ち上げたり、生き物の形をしたオブジェなど、楽しい仕掛けがいっぱいですのでじっくり楽しむことができますよ。
最後にインパクトが強かったのは、一番奥にある外来種や希少種を扱ったコーナー。
それ自体は珍しいものではないですが、希少種が展示された小さな水槽の数々の目の前には、強力な外来種アリゲーターガーの大きな水槽が!
一歩この境界線を超えると、あっという間に外来種に侵食されてしまう、という自然界の現実をより緊迫感をもって感じることができました。
大きくなって飼えなくなったペットなどを自然に放つことの恐ろしさが想像できますね。
生き物達の魅力を楽しみつつ、自然のことを考えるきっかけを与えてくれる姫路水族館に、ぜひお越しください!
姫路水族館のグッズやお土産、レストラン
姫路水族館には、グッズやお土産を買えるギフトショップ、レストランなどがありません。
姫路水族館は、姫路市の教育委員会が運営している水族館で、市民を中心とした住民サービスの一環であるため、限られたスペースの中で、商売のためのコーナーはあえて作らないという考え方なのかもしれません。
なお、どうしても記念品を持ち帰りたい方は、新館の一角に小さなガチャガチャコーナーがあるのでぜひ見つけてみてください!
また、レストランは無いですが、屋外のビオトープエリアでは飲食自由とのことなので、お弁当などを持ち込めば、自然に囲まれながらゆっくりと食事を楽しむことができますよ。
姫路水族館のお得な割引情報
さきほどご紹介したように、姫路水族館は姫路市が運営する水族館であり、最初からかなり安い料金設定がされています。
- 大人(高校生以上):520円
- 子供(小・中学生):210円
- 就学前:無料
団体割引や特殊なケースを除き、特に割引サービスはありません。
値段は気にせずに思いっきり楽しみましょう!
姫路水族館の営業時間
姫路水族館の営業時間は9時00分〜17時00分です。
入館は16時30分までなのでご注意ください。
また、毎週火曜日(祝日の場合はその翌日)と年末年始(12月29日〜1月1日)は定休日となっています。
平日に行かれる際にはご注意ください。
姫路水族館のアクセスと駐車場
姫路水族館は、手柄山中央公園の中にあり、「山の上にある水族館」とも呼ばれています。
山と言っても、小高い丘という程度のもので、短い坂を登るとすぐにエレベーターがあるのでご安心ください!
姫路駅から約3kmと、歩いて行くには少しだけ遠いところにあります。
あまり長く歩けない、荷物が多い、という場合には、電車や駅前のバスロータリーから出ているバスを利用することをオススメします。
バスの場合
「姫路市文化センター(市民センター)」行きのバスに5~10分ほど乗ると、徒歩5~10分くらいの距離まで近づくことができます。
時間的にはそれほど大きく変わりませんが、疲労度はかなり違うので、ぜひご検討ください。
電車の場合
姫路駅のすぐ北側にある「山陽姫路駅」から、山陽電鉄を利用すると、1駅で最寄りの「手柄駅」まで行くことができます。
こちらも徒歩5~10分程度の距離まで近づくことができるので、バスが苦手な方は電車を利用する方法もご検討ください。
なお、乗用車の場合には、水族館のすぐ隣に立体駐車場があるのでご安心ください。
詳しい内容は公式サイトもご確認ください!
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