静岡県に近い愛知県蒲郡市にある竹島水族館。
開館から50年以上も経つ歴史ある水族館で、施設も古く、来館者数も年々と減っていましたが、創意工夫によってV字回復に成功した水族館としてメディアにも数多く取り上げられています。
この記事では、そんな竹島水族館の展示の魅力や楽しみ方をご紹介します!
Contents
竹島水族館の見どころレビューと所要時間
ワンフロアで完結しており、足早に進むと所要時間は1時間〜1時間半程度です。
ただし、後ほどご紹介する小型水槽などで数多くの生き物が展示されており、解説まで全て読むなら所要時間は2時間以上かかるかもしれません!
竹島水族館は、主に以下のような見どころがあります。
- 手書きのPOPが楽しい!よくわかる表示パネル
- 綺麗な水槽で写真も楽しい!
- 魚にヒゲ?!個性あふれる生き物がたくさん!
見どころその1: 手書きのPOPが楽しい!よくわかる解説パネル
竹島水族館を象徴する代表的な特徴の一つは、それぞれの水槽の横にある解説パネルの魅力です。
通常は、魚の写真と名前が紹介されている程度で、生息地などの情報が少しあるくらいですが、竹島水族館ではほとんどの水槽でこのような手書きPOPが貼られています。
面白さや情報の多さも注目すべき点なのですが、丁寧に手書きされていてスタッフの方々との距離も近く感じられるのが良いですね。
全ての魚ではありませんが、履歴書を模した「魚歴書」では、まるでその魚が喋っているかのようなテイストで魚の特徴などが紹介されています。
こうした解説パネルは、生き物を観察するときの見方も変わり、水族館をさらに楽しむことに繋がります!
例えば、生きた化石とも呼ばれるカブトガニ。
カブトガニの血液が青色、というのは意外と知られているかもしれませんが、カブトガニの眼がどこにあるのか?というのは考えたことも無かった方も多いのではないでしょうか。
解説によると、いわゆる「眼」の機能を持つ部位がなんと三箇所もあるそうです!
そう思って展示されたカブトガニを観ると、つい眼に注目したくなりますね。
また、笑っているような表情や変わった姿が人気のウーパールーパー。
実はウーパールーパーという名前ではありません、という驚きの情報から始まります!
首回りにあるヒラヒラした赤い部分は何なのか?ウーパールーパーの正式名称は何なのか?など、これを機会にぜひチェックしてみてくださいね!
竹島水族館の解説パネルは、生き物そのものの情報だけではありません。
例えばこのチンアナゴ。
どの水族館でもいつも砂に埋まっているので、砂の中ではどのようになっているのか?と疑問に感じる方も多いのではないかと思います。
そんな普段は観られない姿を写真付きで紹介しているのも見どころです。
また、水槽を観察するにも、ポイントが分からないと大切なシーンを見逃す可能性もあります。
例えばこの水槽、一定の時間で滝のように水が落ちてくる演出を観ることができます。
そこで、こんな風に「1分待つ」ことでさらに楽しめることをパネルで教えてくれています。
せっかくの演出を見逃さないようにしてくれるのも、大事なサービスですね。
他にも、ウツボの種類ごとの大きさの違いを背比べにすることで楽しく伝えたり、
皆さんからよく聞かれる「この魚は美味しいの?」といった質問に身体を張って答えるような企画もあります。
こんなもの食べられるの!?と思うようなものもたくさんあるので、ぜひじっくりご覧ください(^_^)
館内はどこも撮影可能ですので、ぜひ生き物たちの魅力を知りつつ、面白い解説にもご注目ください!
ただし、生き物たちのためにも、必ずカメラのフラッシュには気をつけてくださいね。
見どころその2:綺麗な水槽で写真も楽しい!
竹島水族館は歴史も長く、外から観たときに建物全体の老朽化も激しいため、展示水槽も汚れてたり、見え難かったりするのでは・・?と心配な方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、心配はご無用、竹島水族館は水槽がとっても綺麗です!
中でも綺麗なこの水槽は、サンゴの海をテーマにしており、魚たちもカラフルなものが多く展示されています。
上から水面を見下ろしたり、真横からまるで海の中を覗き込むようにしたりと、様々な方向から楽しむことができます。
こうしたサンゴ水槽については他の場所にもあり、淡いピンク色が美しいハナビラクマノミとイソギンチャクなど、海の中での共同生活の様子を知ることもできます。
展示水槽自体の美しさも見どころですが、水も綺麗に管理されているため、模様や姿形が特徴的な生き物の魅力も引き立てられます(^_^)
例えば淡水魚では、マジックで書いたような模様が面白いタイガーシャベルノーズ・キャットや、
透き通るような長いヒレが美しいドゥメリリィ・エンゼル。
また、海水魚でも、様々な模様がひとまとめになったようなモンガラカワハギに、
突き出したおでこが気になるテングハギなど、あくまで一例ですが、綺麗な水槽の中で活き活きと感じられると思います。
さらに、目で観るだけでなく、実際に触れることで生き物のことをよりリアルに感じることのできるコーナーもあります。
ただし、生き物と触れ合う時には、乱暴に扱うことは絶対にやめてください。
特に小さなお子様の場合は、保護者の方が目を離さないようにしてくださいね!
見どころその3:魚にヒゲ?!個性あふれる生き物がたくさん!
手作りで分かりやすい解説パネルに、綺麗な水槽があることで、生き物をよりしっかりと観ることのできる竹島水族館。
生き物そのものにも、変わった形や特殊な能力のある生き物たちが数多く存在します!
例えばこのヒゲダイは、その名の通りヒゲが。。。
よくある例えとして「ヒゲっぽい」というのとは違って、まさにヒゲ!
魚にヒゲ、というギャップが見事で必見です。
また、同じようにヒゲハギという名前の魚もいます。
こちらはヒゲダイに比べると「ヒゲ」っぽくはないですが、かなり変わった姿ですね。
変わった形といえば、驚くような細長さが特徴的なヘラヤガラ。
逆に、葉っぱのような平べったさと綺麗な黒色が魅力的なアカククリなど、魚の多種多様さを実感できます。
また違った切り口では、このブラインド・ケーブ・カラシン。
よく見ると、なんと目がありません!
生活の中でなぜ目を失ったのか、どうやって目の代わりをしているのかといった秘密は、ぜひ紹介パネルをご覧くださいね!
同じく目が特徴的なのが、このヨツメウオ。
今度は逆に、「四つの目」がある魚です!正確に言うと、両目に水平の仕切りがあって四つの目があるように見えます。
水面から見ると目が出ていて、水中にも目がある、という姿がとても不思議ですのでぜひ見比べてみてくださいね!
最後に、砂の中に穴を掘って暮らしているイエローヘッドジョーフィッシュ。
口の中に黒っぽい灰色の物体があるのにお気づきですか?
実はこれ、卵なんです!
じっと見ていると酸素の供給などのためにバッと卵を吐き出す姿が面白くてとてもオススメです(^ ^)
孵化するまで口の中という安全な場所で守る姿がとても健気で心惹かれますね。
このように、海の中は独自の進化を遂げた変わった姿や能力を持った生き物がたくさんいます。
ぜひ竹島水族館で、解説も見ながらじっくりお楽しみください!
竹島水族館限定のここがスゴイ!おすすめ注目ポイント!
(1)ズラリと並ぶ小型水槽が充実!館長のこだわりも
建物自体がコンパクトな竹島水族館。
大型の水槽は少ないですが、小型水槽が充実することでたくさんの種類の生き物が展示されています。
小型ですが、おしゃれで綺麗な雰囲気が素敵です。
水槽の中も綺麗なので、枯れ葉そっくりなリーフフィッシュもよく見えます。
また、このバンパイアクラブのように沢に生息する珍しい生き物も展示されています!
カニとは思えないようなカラーリングがとても魅力的です(^ ^)
すぐ近くには、メダカが大好きな竹島水族館の館長が自信を持って展開する「メダカ水族館」!
一般的にイメージされる色合いのメダカだけでなく、このコスモのようにあまり目にしないような種類のメダカにも出会うことができます。
さらに、竹島水族館で特徴的な小型水槽がこちらの「たけすいの小窓」。
かなり小さい水槽が大量に並び、その一つ一つに小さな生き物が飼育・展示されています。
その生き物達も、ちょっとマニアックなものが多く、一筋縄ではありません!
例えば、3種類のヒトデにナマコなど、大きな水槽では背景の一部のようになりがちな生き物達も、小型水槽では注目しやすいですね(^ ^)
ここでも、スタッフさんの一言が書かれているので、単に見るだけでなくその特徴などを知ることができます。
例えば、釣りの要領で獲物を捕まえるカエルアンコウ。
解説を見ながら姿を眺めると受ける印象も違ってきますね。
また、このシマウミシダは、その姿からはイソギンチャクのような印象ですが・・、
なんと、羽ばたくようにして動き回るとのことで、ぜひその姿を観てみたいですね〜。
その他にも、観たことも聞いたこともないような珍しい生き物にも出会うことができます。
一度にたくさんの生き物をじっくり観られるだけでなく、小型水槽だからこそ個々の姿や能力にも関心を持ちやすいので、ぜひこの機会にお楽しみくださいね!
(2)まったりスペースが心地いい!
癒しを求めて水族館を利用する方も多いですが、竹島水族館では、そんな落ち着いて過ごしたいというニーズに応える「まったりうむ」というコーナーがあります。
ここでは、部屋全体は暗い照明のもとで、水槽の中の美しく青白い照明が癒しの効果を高めてくれます。
見どころでもご紹介したような小型水槽も、この空間にマッチする形で置かれていてまた違った雰囲気を醸し出しています。
さらに、サンゴやイソギンチャクも照明の力でより幻想的になっており、クマノミの仲間達が共生する様子を観られます。
一方で、このジャクソンカメレオンのように、全く違ったエキゾチックな展示も!
ゆったりした動きが、まさにまったりうむにふさわしい落ち着きを誘います。
逆に、せわしなく動いているのがこのジーベンロックナガクビガメ!
素早い動きではありますが、不自然に感じるほどの長い首の動きを見ていると、意外に癒しを感じますよ(^ ^)
さらに!不思議な見た目といえば、このフラワーホーン!
心配になるほど大きい部分はコブになっていて、その模様もゴージャスな雰囲気でとっても印象的です。
人工交配で生まれたため自然界には存在しませんが、人間の顔も覚えると言われており、ご自宅などでの観賞魚としてまったりとした時間を過ごすパートナーにもなっています。
さらに、観賞魚としてメジャーな魚といえば金魚。
この水泡眼という種類の金魚は、顔の両側についている顔よりも大きな袋の魅力はもちろん、水面から目が合うのも面白く、眺めているだけでまったりできます。
見どころたくさんで時間が足りないかもしれませんが、ぜひ生き物達に囲まれてまったりお過ごしください!
なお、まったりうむとは別の場所ですが、竹島水族館にはカピパラもいます。
じっとしていることが多く、カピパラを眺めながらもまったり時間を過ごせますね(^ ^)
竹島水族館のお土産とグッズ
竹島水族館のギフトショップは、建物に入ってすぐ、メインとなる順路が終わったところで現れます。
いわゆる「ギフトショップ」として独立しておらず、館内の少しひらけたところに棚がある、といった感じですね。
人気の高いアシカやチンアナゴなどのぬいぐるみやグッズが並ぶ横には、謎の生き物も並んでいます。
これは、竹島水族館のキャラクター(宣伝部長)である「タケアシくん」。
蒲郡市から「特別住民票」も受け取ったゆるキャラで、クリアファイルなど様々な商品に登場します!
お土産にちょうどいいお菓子などにも掲載されているので、会話の話題にちょうど良さそうですね。
また、マッタリとした雰囲気が人気のカピパラをモチーフにしたグッズも充実!
可愛いクッキーカップなどはお子様には特に人気がありそうですね。
中にはこんなリアルなパッケージがインパクトのあるお菓子もあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
リアルなパッケージは、ウツボバージョンもあって、併せてオススメです!
ぜひ竹島水族館ならではのお土産をお探しください!
竹島水族館の飲食店・レストラン
竹島水族館には、併設する飲食店・レストランがありません。
軽食などを購入できるところもないため、竹島水族館では基本的に食事をするところは無いのでご注意ください。
また、すぐ隣に一軒だけカフェ風のランチなどを食べられるお店がありますが、その他には周辺にもこれといって飲食店がありません。
車であればそれほど問題ありませんが、徒歩・公共交通機関をご利用などの場合には、最寄り駅である蒲郡駅前で食事をする前提でスケジュールを組むことをオススメします!
竹島水族館の入館料とお得な割引情報
竹島水族館の入館料金は下記の通りとなっています。
- 大人(高校生以上):500円
- 小学生、中学生:200円
- 小学生未満:無料
蒲郡市が運営する水族館で、かなりリーズナブルな価格設定がされています。
特徴的なのは、見どころでご紹介したように充実した内容にも関わらず、小学生未満は無料な点です。
この上さらに、団体割引や年間パスポートなどもありますので、ぜひご確認ください。
(1)団体割引
基本となる割引として、25名以上の場合には団体割引で2割引となります。
(2)障害者等割引
身体障害者手帳、障害者手帳、戦傷病者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの場合、入館料が無料になり、付き添いの方も1名まで無料でご利用いただけます。
竹島水族館の営業時間
竹島水族館の基本的な営業時間は9時00分〜17時00分です。
閉館時間の30分前には入館できなくなりますのでご注意ください。
毎週火曜日は休館日でご利用できませんので要注意です。
ただし、ゴールデンウィークや夏休み、冬休みなどの長期休暇シーズンには開館しています。
また、6月の第一水曜日や年末にはイレギュラーな休館日があります。
このように、休館日についてはやや変則的ですので、具体的な日程を踏まえて事前に公式サイトを確認することをオススメします。
竹島水族館のアクセスと駐車場
竹島水族館は最寄駅から1km程度の距離にあるため、徒歩でも行くことができます。
以下では、電車と車の場合に分けてアクセスルートをご紹介します。
(1)電車の場合
最寄駅は「蒲郡駅」です(JR東海道本線および名鉄蒲郡線)。
駅の南口から海沿いに向かって約1km、成人の方であれば徒歩15分程度で到着できます。
あまり長い距離を歩くのが困難な場合には、駅前からバスも出ています。
蒲郡駅南口のバスターミナルから約5分程度で到着する「竹島遊園」というバス停で下車してください。
竹島水族館のすぐ近くまで行くことができますので、必要に応じてご利用ください!
(2)車の場合
大きな行程としては、東名高速道路をご利用ください。
音羽蒲郡インターチェンジから、「三河湾オレンジロード」をひたすら南へ向かって道なりに進んで行きます。
東海道新幹線の高架を越えた「蒲郡中学校北」の信号から、473号線を走り、これも道なりにまっすぐ進むと、ちょうど竹島水族館に到着します。
なお竹島水族館の目の前には約40台分の駐車場がありますが、水族館専用ではなく周辺の観光施設を利用される方も停車することが可能です。
無料ですので、混雑シーズンには駐車できない可能性もありますのでご注意ください。
竹島水族館から少し海沿いに行くと「竹島園地」という観光地があります。
ここには約200台分の駐車場があります。
こちらも平日は無料ですが、土日祝日やゴールデンウィークシーズンには有料です。
歩いていける距離ですので、水族館前が満車の場合にはこちらをご利用されるのがオススメです。
詳しい内容は公式サイトもご確認ください!
幼児・子供向けにも便利な設備・サービス
竹島水族館の館内はバリアフリー構造になっています。
1フロア完結で比較的ゆったりとした広さのある直線で、階段などもないため、ベビーカーや車椅子の方でも安心してご利用いただけます。
館内では、以下のような設備がありますので、お気軽にスタッフの方にお声がけくださいね。
- 車椅子の貸し出し
- ベビーカーの貸し出し
- バリアフリートイレ
- オムツ替えのできるベビーシート
感想・まとめ
小さくて古い水族館でありながら、手書きのPOPなどの工夫で一躍注目された竹島水族館。
私たちが知らない意外な生き物たちの特徴を、分かりやすい形で伝えてくれることで、水族館の魅力をさらに楽しむことができます。
楽しい解説を楽しんだり、まったりしたり、様々な目的で利用ができる竹島水族館にぜひお越しください!
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