日本の水族館の数|日本に水族館はいくつある?




水族館に関する話題になると、筆者がよく聞かれるのが「水族館はいくつあるのか?」という質問です!

そこで今回は、日本全国にある水族館の数についてご紹介します。

水族館の数を数えることは難しい!

海に囲まれた日本人の多くは海の生き物への親しみがあり、日本には世界各国と比べてもたくさんの水族館があると言われています。

狭い国土にも関わらず大小様々な水族館が日本全国に100を超えるほど存在している「水族館大国」と指摘されることもあります。

しかし、まず最初に結論を申し上げると、「正確には分からない」のが実態です。

というのも、そもそも水族館とは何か?という問題があります。

私たちは水族館と聞いたときに、たくさんの魚たちが泳ぐ水槽やイルカのパフォーマンスなど、誰もが何となく水族館のイメージをお持ちだと思います。

美ら海水族館(沖縄県)の大水槽

しかし、「水槽の展示」ということだけで言えば、動物園にも水槽がありますし、熱帯魚を専門に扱うお店の中には「水族館」を名乗る小さな施設よりもたくさんの魚が飼育されているなんてことすらあります。

とはいえ、「熱帯魚屋さん」が水族館ではない、ということは感覚的に言えますが、

  • いくつ水槽があれば水族館なのか?
  • どんな種類の生き物がいれば水族館と言えるのか?
  • 入館料を取らないのは水族館ではないのか?

などの色々な疑問が湧いてきます。

さらに、水族館を経営する主体で考えても、公営の水族館だけでなく民営の水族館もたくさんあり、普通の会社と同じように事業として水族館を運営していれば、その境界線はさらによく分からなくなってきます。

水族館は誰が経営しているの?:公営水族館と民営水族館

2018.05.05

こんな時に役立つのは法律での定義ですが、日本には「水族館法」という法律はなく、法律上で水族館に関する定義がされているのものとして「博物館法」という法律があります。

やや上級者むけになりますが、博物館法では第8条にて「文部科学大臣は、博物館の健全な発達を図るために、博物館の設置及び運営上望ましい基準を定め、これを公表するものとする。」と規定されています。

この「基準」として「公立博物館の設置及び運営に関する基準」が告示にて定められ、水族館とは「自然系博物館のうち、生きた水族を扱う博物館で、その飼育する水族が百五十種以上のものをいう。」と定義されています。

この基準の中では、その他にも、備えるべき水槽の種類や、標準的な敷地面積、飼育する生物などの数(概ね500)などが定められています。

しかし、民営の水族館であれば基本的には会社法上の事業としての実施になりますし、公営の水族館でも自治体の条例に基づき設置されるなど、博物館法とは関係なく設立されている水族館もたくさんあるため、こうした博物館法の定義では水族館の数を答えることもできないのが実態です。

日本の水族館の数

このように、水族館とは何か?という質問に答えることは意外に難しく、水族館の数を考えるには、何らかの形式的な線を引いて考えるしかありません。

そこで、全国の水族館が加盟する業界団体である公益財団法人日本動物園水族館協会(JAZA)の存在があり、JAZAに加盟するためには一定の基準をクリアして加盟するため、これに加盟している水族館が「水族館の数」として挙げられることも多いです。

現に筆者の研究でも、基本的にはJAZAに加盟している水族館を分析の対象としており、当サイトでご紹介するデータもこのJAZAが公表している「年報」の統計を利用することが多いです。

水族館の利用者数ランキング2016年度|日本で一番お客さんの多い水族館はどこ?

2018.05.05

これによれば、平成29年度(2017年度)末において59の水族館が加盟しており、「日本には少なくても59の水族館がある」ということが言えます。

しかし最近では、変化する経営環境の中で水族館が多様化したことに伴い、JAZAに加盟しない水族館もたくさんあります。

特に、神奈川県の新江ノ島水族館や油壺マリンパーク、愛知県の竹島水族館、山口県の海響館など、誰もが「水族館」として想像するような水族館もJAZAに加盟していないという状態となっています。

新江ノ島水族館(神奈川県)の大水槽

そのため、「JAZAに加盟する水族館」というだけでは、日本の水族館の数を説明できない状態が深まりつつあり、この質問への答えは一層難しさを増してきそうです。。。

水族館のファン同士の議論では、独自の定義によって120弱ほどの水族館が認定されているようですが、このJAZA加盟を下限に、120前後を上限にした「日本には60〜120くらいの水族館がある」というのが定説と言えそうです(かなり幅がありますが・・・)。

平成30年7月には、水族館の基本法を作ろうという議論が政治の場でも始まっており、今後の議論にも目が離せませんね。

世界に水族館はいくつある?

同じような皆さんからの疑問に、「世界には水族館がいくつあるのか?」というものがあります。

シンガポールのS.E.A. aquarium

こちらも日本における場合と同様に、正確には分からないというのが実態です。

海外では、例えば英語でもzooとaquariumがあるように、概念としては区別がされているものの、展示における差異が曖昧で、動物園と水族館との境界線が日本より分かりにくいとも言われています

また、アメリカのカリフォルニア州などで展開される“Sea World”のように、大規模なシャチのパフォーマンスがあるにも関わらず水槽展示はほとんど存在せず、遊園地のような構造になっている「水族館」もあります。

アメリカのSea World

こうした前提はありつつも、一説によれば世界には430を超える水族館がある、とも言われています!

先ほどの通り、日本には100を超える水族館があるとも言われていますので、これらの数字が実態を表していれば、世界中の水族館の4分の1程度の水族館が集中していることになり、日本人がいかに「水族館好き」であるかが分かりますね。

まとめ

日本の水族館の数を正確に把握することは難しく、やや苦しい表現になりますが、「厳密な定義を除けば100を超える水族館が存在するが、一定の要件を満たす水族館としては60強程度」と言うことができそうです。

もっと簡単にいうと、「日本には60〜120くらいの水族館がある」ということになります。

しかし、これもかなり曖昧で幅のある考え方を前提にしているため、「水族館とは何か?」ということを考えていく必要があるのかもしれません。

また、水族館が何のためにあるのか?といったことが曖昧であれば、日本人は本当に「水族館好き」と言えるのか?といった議論もあります。

当サイトでは、水族館を楽しむポイントだけでなく、水族館をより深く知り・考えることができるよう、様々な視点から水族館に関する情報をお伝えしていきます(^_^)

水族館の存在意義|水族館は何のためにあるの?

2018.05.05

スポンサーリンク







コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。