東京の代表的な観光スポットである東京スカイツリーの真下にある「すみだ水族館」をご紹介します。
生き物の数や種類はそれほど多くありませんが、クラゲやペンギンの大きな水槽が特徴で、家族連れはもちろん、若年層を中心に人気があります。
一般的にペンギンの水槽は臭いが気になることもありますが、すみだ水族館ではこれだけたくさんのペンギンがいるのに全く臭いが気にならないのもポイントです。
Contents
すみだ水族館の見どころレビューと所要時間
急ぎ足で進むと1時間足らずで見終わってしまいますが、これからご紹介するポイントを押さえながら楽しむと、1時間以上でもじっくり楽しめます。
スカイツリーの足元にあることもあって、土日はやはり混雑することが多いです。
しかし、平日夜などは基本的に空いていることが多いので、アフター5を楽しみたい社会人の方にもぴったりです。
すみだ水族館は、主に以下のような見どころがあります。
- 見どころその1:クラゲを上から見下ろせるビッグシャーレがすごい
- 見どころその2:様々な角度から楽しめる屋内ペンギン施設
- 見どころその3:水草に魅せられるグリーンアクアリウム
見どころその1:クラゲを上から見下ろせるビッグシャーレがすごい
すみだ水族館の新たな見どころとして2020年7月に登場したのが、「ビッグシャーレ」と名付けられた大きなクラゲ水槽です。
「シャーレ」は、理科の実験などで使った少し立体の円形の平皿のことですね。
これだけの規模のクラゲ水槽を上から見ることができるのが最大の特徴で、他の水族館ではあまり体験することができないすみだ水族館ならではの見どころとなっています。
特に、少しせり出したガラス部分には立つことができて、まるで水槽の上に浮いているような気分を味わえます。
美しい雰囲気を演出しているのはビッグシャーレの中を照らすこうした照明の力です。
暗い空間の中で、四方八方から伸びた光がクラゲ達を幻想的に照らしていますね。
また、一定間隔で照明の色が変わるため、カラフルに照らされたクラゲを観ることもできます。
ここでぜひご注目頂きたいのは、クラゲを上から見たときの水面の揺らめきです。
まるで海に浮かぶミズクラゲを覗いた時のように、水面が波打ってクラゲの輪郭がぼやける感じが幻想的でつい長く眺めていたくなります。
先ほどご紹介の通り、水族館でクラゲを上から見る機会はほとんどないため、すみだ水族館だからこそ味わえる展示の一つと言えます。
また、リニューアル前からの展示もパワーアップして健在です!
すみだ水族館を象徴する「研究室」風のクラゲ水槽は、ちょっと変わった姿のクラゲも多く、知的好奇心を刺激してくれます。
中でも、このブラックシーネットルは、その名の通り触手の黒っぽい部分が特徴的な、力強く美しい姿をしています。
一般的に飼育・展示されることの多いパシフィックシーネットルと比べると、その黒さがよくわかりますね。
2020年のリニューアルでは、さらに研究室のようなスタイルを追求した、「アクアベース」が誕生しました。
繁殖などを通じて誕生した生き物など、様々な種類のクラゲが徐々に成長していく様子を見ることができます。
また、ここでは飼育スタッフとの会話を通じて、クラゲの生態や飼育方法などについて直接聞くことができます。
すみだ水族館には、生き物について説明するパネルがほとんどないため、クラゲをはじめ展示された生き物に関心を持った時には、ぜひ専門知識を持ったスタッフの皆さんに質問しましょう!
なお、すみだ水族館には、万華鏡をイメージした鏡をたくさん装飾に用いた通路があります。
この場所は、特別なイベントとして使われることも多いのですが、クラゲの常設展示も行っているので、ぜひお見逃しないようお立ち寄りください。
見どころその2:様々な角度から楽しめる巨大な屋内ペンギンプール
すみだ水族館を象徴するのが、施設の真ん中にあるこちらの大きなペンギン大水槽。
屋内にあるペンギンプールとしては国内でも有数の規模の広さです。
施設の中は二階建ての構造になっており、上下左右に様々な角度からペンギンを見ることができるのが特徴です。
角度によっては、普段あまり見ることのできないような岩場の雰囲気を感じることもできます。
もちろん、ペンギンたちが水中を泳ぐ姿も見ることができます。
陸上ではあまり素早い動きを見る機会が少ないですが、水中を勢いよく泳ぐペンギンたちの姿を見ると、ペンギンのイメージが変わるかもしれません。
また、水面をぷかぷかと浮かぶ様子は、ペンギンの羽の仕組みや身体の構造を知ることができる見どころの一つです。
少し遠くからたくさんのペンギン達が浮かぶ様子を見たり、
逆に、すぐ近くで見たりもできるので、お好みに合わせてぜひ色々な角度からペンギンを眺めてみることをオススメします。
また、夜の時間帯になるとライトアップの方法も少し変わります。
また違った雰囲気が味わえるので、昼と夜をどちらも体験してみてくださいね。
なお、すみだ水族館ではペンギンの繁殖も毎年実現しており、開館以来の取り組みが紹介されていたりしますので、併せてお楽しみください!
なお、すみだ水族館にいるのはマゼランペンギンという種類のペンギンです。
種類の違いなどに関心がある場合には、以下の記事もぜひご参考にしてください。
見どころその3:水草に魅せられるグリーンアクアリウム
水族館では大小様々な水槽に展示された生き物たちを眺めることができますが、すみだ水族館には一味違った展示が目立つ形で見られます。
それが、水草の魅力を全面に出した「ネイチャーアクアリウム」や「グリーンアクアリム」などと呼ばれる展示で、館内に入ってすぐの階段を上ると、目の前に現れるのがこうした水槽の数々です。
水族館といえば「青」というイメージが強いと思いますが、すみだ水族館では、入ってすぐにこうした展示があるため、「緑」の印象が強いかもしれません。
定期的に丁寧なメンテナンスがされており、いつ訪れても美しい緑が広がっています。
水草をゆっくり観察する機会は少ないかもしれませんが、じっくり見てみると実は色々な種類があります。
- 身体の全てが水に入ったもの(沈水植物)
- 葉っぱだけ水中から出ているもの(浮葉植物)
- 根っこも水中に浮いているもの(浮遊植物)
など、様々な種類の水草があることが分かります!
また、逆に美しい水草の印象が強くて一見すると魚類が目立たない水槽ですが、赤と青のコントラストが綺麗なネオンテトラや、
ヒレがひらひらとしたコンゴテトラなどの美しい姿に気付くことができます。
水草の間を泳ぐ魚たちにもぜひご注目ください!
すみだ水族館のここがスゴイ!おすすめ注目ポイント!
(1)珍しい種類も見られる日本最大級の大量チンアナゴ展示
すみだ水族館の展示水槽には、こうした直方体の長い水槽が4つあります。
サンゴやイソギンチャクなどが揺れる熱帯地域の海を主なテーマにした水槽となっています。
その中で、すみだ水族館を象徴する水槽が、このチンアナゴ水槽です。
全国的にも人気の高いチンアナゴですが、これだけの数が一つの水槽で飼育・展示されている水槽は滅多に見られません。
チンアナゴの隣にいる白とオレンジの種類はニシキアナゴと言って、多くの水族館でチンアナゴと一緒に展示されています。
そこで、すみだ水族館でぜひ注目して頂きたいのは、こちらです。
これはホワイトスポッテッドガーデンイールという種類の仲間で、他ではあまり見られない珍しい種類です。
その名の通り、白い点々模様が特徴的ですね。
チンアナゴはすでに名前も見た目も有名になりましたが、その仲間には色々な種類がいますので、これまで意識したことがなかった方は、ぜひ色や模様にも注目してみてください!
(2)和の雰囲気を感じられる“江戸リウム”
すみだ水族館が立地する地域は、下町の雰囲気の残る墨田区。
そんな「和」の雰囲気をテーマにした、常設展示として日本最大級の金魚展示エリア「江戸リウム」が2016年にリニューアルオープンしました。
金魚の形をした提灯が、風情を感じられる素敵な雰囲気となっています。
ここでは、赤い頭が特徴のタンチョウや、
スリムな身体に長い尾が目立つイエローコメットなど、様々な種類の金魚をみることができます。
身近な魚である金魚にも様々な姿や模様をした種類がいて、その美しさを改めて感じさせてくれます。
また、墨田区には、東京湾に注ぐ隅田川が流れており、江戸時代からたくさんの生き物たちが暮らしていました。
ドジョウやシャコ、ナマズなどの生き物たちは、かの有名な日本画家である葛飾北斎の絵にも度々登場しており、すみだ水族館では、こうした歴史的な背景をテーマにした展示も行ったことがあります。
水族館での展示を通じて、日本の伝統や文化を感じるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
すみだ水族館のオリジナルグッズとお土産
すみだ水族館のグッズショップは、オリジナルのグッズがたくさんあるのが特徴的です。
すみだ水族館のロゴマークをコンセプトにしたオシャレなグッズが目に飛び込んできます。
他の水族館では大量・多品種の商品がたくさん並ぶ売場も多いですが、すみだ水族館は通路の広さに余裕があり、こだわりの商品が絞り込まれて陳列されているのでゆったりと買い物を楽しめるのも特徴です。
すみだ水族館を象徴するペンギンも、可愛いぬいぐるみはもちろん、コースターや食器など様々な商品があります。
また、クラゲに関するオリジナルグッズもたくさんあります。
日常生活の可愛いアクセントの一つとして、すみだ水族館のオリジナルグッズはいかがでしょうか^ ^
すみだ水族館の料金と割引情報
すみだ水族館の営業時間は9〜21時で開館しています。
入館は閉館の1時間前までとなりますので、ご注意ください。
すみだ水族館の入館料金は以下の通りです。
- 大人:2,300円
- 高校生:1,700円
- 小・中学生:1,100円
- 幼児(3歳以上):700円
多くの水族館で、高校生は大人料金に含まれますが、すみだ水族館では高校生は別料金となっており、高校生にとっては比較的利用しやすい料金体系となっていますね。
すみだ水族館の割引情報
すみだ水族館の割引情報をまとめます。
すみだ水族館の割引方法は大きく分けて2つあります。
- Yahoo!デイリーPlus割引
- オリックス株主優待
1:Yahoo!デイリーPlus
1つ目の割引方法はYahoo!デイリーPlusです。
Yahoo!デイリーPlusは月額540円で利用できるサービスです。
様々な割引券や格安チケットを入手することができます。
すみだ水族館の割引内容は一律で10%で割引となります。
Yahoo!デイリーPlusは登録から2ヶ月無料となっています。
試しに登録してみて、必要なければ解約するというのも1つの手かもしれません。
2:オリックス株主優待
すみだ水族館はオリックスが運営しています。
オリックスの株主優待にはすみだ水族館の入館割引があります。
割引内容は一律でYahoo!デイリーPlusと同じで一律10%となっています。
株主優待は今すぐ手に入れられるものではないため、急ぎの場面では現実的ではありません。
すみだ水族館へのアクセスと駐車場
すみだ水族館へのアクセスをご紹介します。
残念ながらすみだ水族館の周辺には専用の駐車場がありません。
また、東京スカイツリータウン駐車場を利用した場合も割引等の対応もありません。
車で行く場合は、駐車場に気をつけて利用しましょう。
すみだ水族館へのアクセス
すみだ水族館へのアクセスをご紹介します。
すみだ水族館は2つの駅を利用できます。
- とうきょうスカイツリー駅
- 押上駅
押上駅は4つの路線が乗り入れているため、利用しやすくおすすめです。
- 東武スカイツリーライン
- 東京メトロ半蔵門線
- 都営地下鉄浅草線
- 京成電鉄押上線
また、東京駅や羽田空港、東京ディズニーリゾートからスカイツリーへ直接アクセス可能な専用バス「スカイツリーシャトルバス」も運行されています。
こちらは東武バスが運営しています。
詳細は公式サイトをご覧ください。
まとめ
屋内では日本最大級のペンギンプールや、珍しい上から覗くことのできる大きなクラゲ水槽など、すみだ水族館を象徴する展示が印象的なすみだ水族館。
大量のチンアナゴ水槽やグリーンアクアリウムなども含めて、すみだ水族館ならではの展示が多く見られます。
都市型水族館としての制約もありながら、研究・繁殖の様子を見ることができたり、飼育スタッフと直接会話もできるエリアを新設したりなど、学びの要素にもチャレンジしています。
スカイツリーと合わせて、また、スカイツリーを通り過ぎてでも、ぜひすみだ水族館へお越しください!
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