水族館は全国様々な場所にありますが、船に乗らないと辿り着くことのできない水族館の一つが「あわしまマリンパーク」です。
独自の展示を展開しつつ、オリジナルキャラクターやアニメとのコラボなどで新たなファンの獲得にも挑戦し続けています。
そんなあわしまマリンパークの見どころをご紹介します！
Contents
あわしまマリンパークの見どころレビューと所要時間
二階建ての本館に加えて、離れにあるカエル館やたくさんの海獣類などもいることから、一般的な所要時間は１時間半程度です。また、こだわりの解説パネルなどもたくさんあるので、所要時間は２時間以上を想定しておくことをオススメします！
あわしまマリンパークの概要・基本情報
あわしまマリンパークがある「淡島」は駿河湾の陸地近くに浮かぶ小さな島ですが、今では交通手段が船だけなので、水族館に入るためには船に乗る必要があります！
いくつもの建物で構成されていますが、いわゆる「水族館」は船着き場のすぐ目の前にあります。
中に入ると、水中に太陽光が照らされたような壁紙の通路が続き、埋め込みの水槽がたくさんあります。
小さな水槽が中心ですが、淡島周辺の海中を思わせる装飾が魅力で、岸部に生息する生き物たちの過ごし方を間近に感じることができます。
人工的な装飾が逆にリアリティを醸し出していますね。
また、水槽によっては大きなイソギンチャクの仲間など、普段は注目されにくい生き物にもこだわりを感じます。
そんなあわしまマリンパークのこだわりを特に感じられるのが、ウニに関する展示です。
館内にはたくさんの解説パネルがありますが、特にウニに関する情報は桁違いに多いです。
一風変わった展示の工夫で、ウニという生き物の魅力を様々な観点から感じることができます。
その時々で展示方法は異なりますが、ウニに限らず水族館スタッフそれぞれの興味や専門を背景にこだわりの解説がありますので、ぜひじっくり読んでみてくださいね。
こちらの平べったい生き物はタコノマクラという名前だけでも面白いのですが、その生態的な特徴も細かく紹介されており、面白いだけじゃない学びにも繋がっています。
ジャノメガザミの解説では、ちょうどその場での動きが紹介されていましたが、こうして解説と展示が合わさることで、文字の情報だけではイメージしにくい学びが得られます。
建物を出ると、自然の海を切り取った広々とした場所でイルカのパフォーマンスなどが行われます。
富士山を背景に展開される技の数々は、ダイナミックでとても印象的です。
そんなパフォーマンスの裏側では、イルカやアシカの食事量など、生態に関する紹介をするパネルも多数置かれていますので、見逃さずに読んでみてくださいね。
また、少しだけ離れた場所には日本一の展示種類数を誇る「カエル館」があります。
フトアマガエルやサビトマトガエルなど、比べ切れないほど様々な種類のカエルが飼育・展示されているのでこちらもぜひ覗いてみてください。
なお、あわしまマリンパークのある沼津市は、アニメ「ラブライブ」の聖地としても有名なので、至る所に関連するグッズなどが置かれています。
ラブライバーの皆さんにも、ぜひこれをきっかけに水族館の魅力もたっぷり感じて頂きたいです！
あわしまマリンパークの見どころポイント
あわしまマリンパークの見どころポイントを3つご紹介します。
- 見どころその１：情報量たっぷりの解説がすごい
- 見どころその２：海と富士山を背景にしたアシカやイルカのパフォーマンス
- 見どころその３：日本一の離れでカエルの魅力を感じる
見どころその１：情報量たっぷりの解説がすごい
水族館には、普段生き物に馴染みが無い方もたくさん来られるため、様々な形で生き物に関する情報が紹介されています。
あわしまマリンパークの特徴の一つが、こだわりの詰まったたくさんの解説パネルの数々です。
水族館によっては名前や生息地だけが分かるような簡素なパネルや、中には解説が一切無いような場合もありますが、あわしまマリンパークでは個々の水槽での情報量が圧巻です。
中には、生き物の紹介以上に、どうやってその生き物を捕まえたのか、この展示がどのように作られたのか、といった紹介などもあります。
深海魚はどうやって飼育しているの？という多くの方が気になる疑問にも答えてくれています。
また、多くの方は疑問にも思ったことのないようなマニアックな自問自答もあります！
その昔は必ずしも解説が多かったわけではないのですが、普段は「裏方」として表に出ないことも多いスタッフの皆さんの熱量を感じることで、水族館としてのこだわりを強く感じられますね。
特に情報量が多いのがウニに関する解説です。
日常ではお寿司などでしか出会わない方も多いと思いますが、海に出かけると様々な色や形のウニを見かけることがありますよね。
そんなウニを標本として綺麗にする方法は役に立つ・・ことは少ないかもしれませんが、鋭いトゲトゲの部分が無い姿をウニだと知らない方も少なくないので、大切な解説の一つと言えそうです。
平べったいタイプのウニの生態など、ウニの魅力が余すことなく紹介されています。
中でも珍しい展示がウニを照明道具に見立てたもので、こちらのアカウニは紫色のボディと間接照明のような暖かい光がとても魅力的です。
ウニの沼にハマってしまった方には、お持ち帰りできるお土産もあるかもしれませんので、ぜひ探してみてくださいね。
見どころその２：海と富士山を背景にしたアシカやイルカのパフォーマンス
様々な種類の海獣と呼ばれる海の哺乳類が飼育・展示されているあわしまマリンパークでは、彼らの身体能力やコミュニケーション能力を感じられるパフォーマンスが行われています。
①アシカやオタリアのパフォーマンス
淡島が浮かぶ海を背景にしたパフォーマンスを通じて、バランス感覚などを印象的に感じることができます。
性別の違いや年齢によってずいぶんと身体の大きさにも違いがありますね。
席の近くで大きな口を開けるパフォーマンスでは、口の中までじっくり観察できます。
水面から飛び出す演出はイルカではよく目にしますが、こうしてダイナミックに飛び出す姿からアシカの力強い身体能力がよく分かりますね。
②イルカのパフォーマンス
会場は変わって、船着き場付近の海を仕切った広い空間では、イルカのパフォーマンスを観ることができます。
口先でくるくるとリングを回しながら泳ぐ姿は、力強いだけでなく器用さを併せ持つイルカの身体能力を実感できます。
日本一の富士山を背景にした大ジャンプは、あわしまマリンパークの立地ならではの見どころです。
また、パフォーマンスだけでは伝えきらないイルカやアシカの特徴などは、会場にある解説パネルなどで補完的に学ぶことができます。
なお、あわしまマリンパークにはアザラシやウミガメのプールもありますので忘れずにご注目ください！
見どころその３：「日本一」の離れでカエルの魅力を感じる
あわしまマリンパークは複数の建物で構成されていますが、本館のような位置づけの「水族館」から少し離れたところに「日本一のカエル館」があります。
ここは、日本一の種類数を誇るカエルに特化したエリアで、島全体が一つの「水族館」ですので別途の入館料はかかりません。
カエル館の中は、カエルの種類や生息地域によって分類されています。
建物の中にはたくさんの水槽が並んでおり、それぞれに多種多様なカエルが飼育・展示されています。
その時々で見られる種類は異なりますが、例えばこちらはクランウェルツノガエル。
簡潔な説明で、生き物の特徴が分かるようになっています。
詳細な説明が特徴のあわしまマリンパークでは、関連する情報が充実していることもあります。
珍しい生き物でも、見た目の面白さだけでなく、無意識に生き物の多様性を知ることができるのが嬉しいですね。
また、この濃い黄色と黒のコントラストが特徴的なのはセマダラヤドクガエル。
さらに、カエル館の展示の面白さは、このように「ここには〇匹います！」と書かれている点です。
カエルの展示をずっと見ていると、カエルが姿を隠してしまい、どこにいるのか分からない、なんてことがよくあります。
それを不満ではなく展示の面白さに変えているのが見事で、探す楽しさを楽しみながら、カエルがいかに自然に溶け込めるのかを学ぶ機会にもなります。
カエルは草陰に隠れるだけでなく、葉っぱの一部のように擬態することもあり、例えばこのグラニュローサアマガエルモドキもその一つです。
よく似た姿の種類として、このパルヴェラータアマガエルもいますが、こちらは宝石のような瞳をしていることでも知られています。
最後に、特に印象的だったのがこちらの展示。
アフリカツメガエルが飼育・展示されている水槽にペットボトルのゴミが沈んでしまっています。
これは、注目して欲しい！という印象付けだけでなく、生息地の再現であると同時に環境問題に関する啓蒙を狙った展示となっています。
楽しい、面白い、というだけでなく、私たち一人ひとりが生き物のために何をすべきかを考えるきっかけにしたいですね。
なお、このカエル館の先には「いきもの広場」があります。
こちらでは、ケープペンギンを観ることができます。
あわしまマリンパークではフンボルトペンギンやキタイワトビペンギンなどもいるので、ぜひ比べてみてくださいね。
あわしまマリンパークのグッズとお土産
あわしまマリンパークのギフトショップは、船を降りてすぐ、「水族館」と反対方向にあります。
店内はそれほど大量の商品が並んでいるわけではないのですが、あわしまマリンパークらしさのある商品がたくさんあります。
特にぬいぐるみは充実しており、展示として観ることのできる生き物を中心に、比較的大きめのぬいぐるみが多数並んでいます。
様々な色が鮮やかなヤドクガエルやアメフクラガエル、アカメアマガエルなどのカエルたち、また、コラボアニメのシーンを想起させるイセエビのぬいぐるみなど、あわしまマリンパークならではのぬいぐるみがたくさんあります。
お土産などに定番のお菓子も、時期によって様々な商品を選ぶことができます。
中でも、あわしまマリンパークの名前が入ったぺったんこせんべいは個包装で配りやすいのも魅力なので、売上が上位になることも多いです。
沼津といえばお茶！ということで、売上の一部が地域振興のために使われる沼津産茶葉で作られたお茶「ぬまっちゃ」の扱いもあります。
あわしまマリンパークの本領発揮がカエル特集コーナー！
他ではあまり目にしないような珍しいカエルグッズもたくさんです。
さらに、グッズだけでなく、カエルのことを深く学べる書籍もぜひチェックしたいポイントです。
ありそうで意外に多くないのが、水族館のオリジナルキャラクター。
あわしまマリンパークには、アオウミウシをモチーフにした「うみねちゃん」をはじめとしたオリジナルキャラクターがたくさんいます。
関連してウミウシのグッズコーナーまであります。
このオリジナルキャラクターの存在もあわしまマリンパークの魅力の一つで、キャラクターが「推し」になった方は、ぜひお気に入りのオリジナルグッズも見つけてください。
なお、こちらも少し変わった商品の多いガチャガチャも楽しめますので、ぜひチェックしてみてくださいね！
あわしまマリンパークのレストラン・飲食店
あわしまマリンパークには「UMINE CAFE」と「レストラン離宮」の２つのレストランがあります。
（１）UMINE CAFE
一つ目は、「水族館」とアシカのショープールとの間にある「UMINE CAFE」です。
オシャレな雰囲気のあるカフェでは、様々な軽食を楽しむことができます。
パスタやラーメンを中心に、しっかりめに食事をすることもできるので、ぜひ色々なメニューを試してみてくださいね。
（２）レストラン離宮
淡島側の船着き場のすぐ近くにあるのが「レストラン離宮」です。
せっかく海に来たからには、やっぱり海鮮が頂きたくなる方も多いですよね。
こちらでは、海鮮丼や天丼など、しっかりめのメニューが中心ですので、時間帯などに気を付けて計画的にご利用ください！
あわしまマリンパークの入館料とお得な割引情報
あわしまマリンパークの入館料金（入園料金）は下記の通りとなっています。
なお、入館料金には島までの往復の乗船料も含まれていますが、お車の場合は別途駐車場料金（500円）が必要です。
- 大人（中学生以上）：2,000円
- 小人（４歳以上〜小学生）：1,000円
- ３歳以下：無料
小学生以下のみでは入園できず、16歳以上の方が同伴する必要がありますのでご注意ください。
（１）団体割引
基本となる割引として、15人以上の場合には人数に応じて大人料金の団体割引があります。
①15〜24名
- 大人（中学生以上）：2,000円→1,600円（400円引き）
- 小人（４歳以上〜小学生）：1,000円→800円（200円引き）
また、学校での利用の場合には以下のように半額で利用できるお得な割引があります。
②25名以上
- 大人（中学生以上）：2,000円→1,400円（600円引き）
- 小人（４歳以上〜小学生）：1,000円→700円（300円引き）
（２）障害者等割引
障害者手帳や療育手帳などをお持ちの場合には半額で利用することができます。
- 大人（中学生以上）：2,000円→1,000円（1,000円引き）
- 小人（４歳以上〜小学生）：1,000円→500円（500円引き）
あわしまマリンパークの営業時間と休館日
あわしまマリンパークの営業時間は乗船の必要があるため若干複雑です。
時期によって以下のような違いがあります。
（１）冬季（11月〜２月）
- チケット販売開始：9:50
- 乗船の始発時間：10:00
- 乗船の終了時間：16:20
- 閉園時間：16:30
- 最終入園可能時間：15:00
（２）夏季（３月〜10月）
- チケット販売開始：9:20
- 乗船の始発時間：9:30
- 乗船の終了時間：16:50
- 閉園時間：17:00
- 最終入園可能時間：15:30
夏季は冬季に比べて全体に30分ほど繰り下げとなります。
乗船時間は３分程度ですが、タイミングによっては待ち時間などが発生する可能性があります。
なお、一般的には閉館30分前まで入館できる水族館が多いですが、あわしまマリンパークの最終入園時間は1時間半も前ですのでご注意ください！
また、年末年始を含めて年中無休で営業していますが、船に乗る必要があることなどから天候によっては急な休園もありますので、訪問の際には公式サイトをチェックすることをオススメします！
まとめ
船が必須となるアクセスや歴史ある施設ながらも、スタッフの工夫で独自の存在感を発揮するあわしまマリンパーク。
富士山を背景に借りた贅沢なイルカパフォーマンスが観られたり、多種多様なカエルが観られたりと、貴重な展示や出会いがたくさんあります。
オリジナルキャラクターやアニメとのコラボを通じて、自然環境や生き物の魅力を新たなファンにも広げようとするあわしまマリンパークにぜひお越しください！
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