もぐらんぴあの見どころ徹底解説!|所要時間・お土産・アクセス




NHKドラマ「あまちゃん」で一躍有名になった岩手県久慈市の沿岸にある水族館もぐらんぴあ。

なんと水族館が地下にあるという特殊な構造が、「もぐら」という名称の由来になっています。

全国的にも水族館が地下にあるというのは珍しいですね。

震災の苦労を乗り越えて、創意工夫に取組んでいるもぐらんぴあの魅力について、早速ご紹介します!

もぐらんぴあの見どころと所要時間

かなり小規模な水族館で、所要時間は1時間程度です。ただし、後ほどご紹介するように、施設自体は4階建て(5階部分は展望台)になっているため、全てをゆっくり見るならば1時間半以上は過ごせます

盛岡市からもかなり距離があるため、地元の方を除けば、水族館だけを楽しむというよりは、他の観光と合わせて楽しむことを強くオススメします!

もぐらんぴあは、主に以下のような見どころがあります。

  1. 水槽にリアルあまちゃん登場!?久慈の海を体験
  2. 地下に広がる幻想的なクラゲの世界
  3. 深海生物にウミガメ、世界の生き物に出会おう!

見どころその1: 水槽にリアルあまちゃん登場!?久慈の海を体験

日本で二番目に大きな面積の岩手県。

その中でも太平洋沿いにあるこのもぐらんぴあでは、地元である久慈の海を再現したコーナーが最初の展示となっています。

ここでは、エゾメバルなどの久慈の海で実際に生息している生き物たちが展示されています。

最大の特徴は、生き物の名称などを紹介するこれらのパネル。

一般的な水族館の展示パネルは、写真を使ったりリアルなイラストが使われたりすることが多いですが、もぐらんぴあでは、親しみの中にもしっかりと特徴を捉えた手書きのイラストが描かれています。

さらに、あまちゃんの舞台となっただけのことがあって、「あまちゃん」に関する展示も目立ちます。

ドラマでもお馴染になった衣装とノボリが、展示の一つとして飾られています。

しかしこれ、単なる衣装の展示ではありません。

なんと、お客さんが比較的多い休日などには、実際に「あまちゃん(海女さん)」の恰好をしたスタッフが水槽に現れます!

また、平日しか行けないという場合でもご安心ください。

パフォーマンスの様子がビデオ映像として流れていますので、こちらでも実際の様子を窺うことができます。

見た目に楽しい・珍しいだけでなく、地域の伝統や文化も合わせて学ぶことができる展示として、ぜひチェックしたい見どころとなっています。

また、久慈に限らず、深海に生息する生き物の展示も注目ポイントです。

素早く動くタコの様子や、

とても巨大なヒトデの姿、

また、一躍有名となったダイオウグソクムシまで揃っています。

その他にも、幅広い地域の生き物たちに出会うことができます。

例えば、こちらのハマクノミは、暖かい奄美半島などに生息している魚です。

よく見ると目の中がキラキラと輝くハリセンボンや、

ヒトヅラハリセンボン、ネズミフグといった、フグの仲間が充実しているのも特徴です。

さらに、冷たい海に生息するクリオネにも出会うことができますので、ぜひ隅々までお楽しみください!

見どころその2:地下に広がる幻想的なクラゲの世界

もぐらんぴあの意外?な見どころが、クラゲ展示のコーナーです。

小さな水族館ですが、クラゲの種類は豊富で、珍しい種類にもたくさん出会えます。

まるで夜空に浮かぶ月や星のように見えるクラゲは、「銀河鉄道の夜」で有名な宮沢賢治を生んだ岩手県で観ると特別な気持ちになるかもしれません!

ここでは、見どころとなる具体的なクラゲの種類を少しご紹介していきます。

多くの水族館でも観られるのが、こちらの赤茶色の模様が目立つアカクラゲ

針金のような触手を眺めていると、ゆったりとしたときの流れを感じられます。

また、長くてヒラヒラとした触手が綺麗なインドネシアンシーネットル

よく見ると、傘の部分の周りには細い触手があるなど、じっくり見れば見るほど新たな魅力に気がつきます。

こちらのタコクラゲもあまり珍しいクラゲではありませんが、クラゲの種類によって触手の形も全く違うことが分かります。

ビゼンクラゲは、ついつい食べてみたくなるようなイカの刺身のような見た目が特徴的です。

さらに見た目の違いがハッキリしているのがこのエイレネクラゲ(の仲間)。

小さな輪っかのようなクラゲが無数に漂う様子がとても面白いです。

エダアシクラゲに至っては、綿毛のような形が非常に変わっていて、これもクラゲなの?と感じると思います。

他にも、少し分かりにくいですが、傘の真ん中から口がぶら下がるサルシアクラゲなど、見た目も構造も様々なクラゲたちが並んでいます。

すぐ横には、海岸沿いで壁などに張り付いているフジツボの展示も。

よく見ると、餌を捕らえるために小さな触手を動かす様子が観察できます。

普段は貼り付いているだけのイメージかもしれませんが、実によく動いていることがわかります。

じっくり観ないと分からない魅力の数々ですので、ぜひ時間をかけて楽しんでみてくださいね!

見どころその3:トンネル水槽や特別展示、餌やり体験も

もぐらんぴあを代表する展示の一つが、こちらのトンネル水槽

食卓でもお馴染のマアジなどが頭上や真横を通り過ぎていきます。

ここでも、水槽内の生き物を紹介してくれるのは手書きのPOPで、リアルなイラストや、食卓をイメージした面白いイラストなど、個性豊かなPOPとなっています。

また、中にはこんな不思議な生き物も・・?

実はこれ、「南部潜り」と呼ばれる漁などで海に潜るときに着る「潜水服」で、その宇宙服のようなデザインは、一度見ると忘れられないようなインパクトを放っています。

そんな不気味な姿をものともせず、泳ぎ回る魚たちとのツーショットをぜひお楽しみください。

また、ここで見逃せない人気の生き物が、ウミガメです。

その泳ぐ姿の魅力ももちろんですが、東日本大震災による壊滅的なダメージの中で生き抜いた生き物として、復活の象徴にもなっています。

別のエリアでは、生き物たちに直接触れることで、生き物の命や生態を感じられるコーナーもあります。

例えば、こちらは今ではすっかりお馴染みにもなっている、ドクターフィッシュ(正式名称はガラ・ルファ)。

たくさんの小さな魚たちから、手や足の角質などをついばまれると、ついついそのくすぐったさがクセになってしまいます。

また、さらにすごいのが、こちらのちょっと変わった水槽。

上の部分から餌やりができるようになっていて、ドクターフィッシュよりもずいぶん大きな魚たちが、餌を持った手を力強く吸い込みます。

全く痛みはありませんが、その勢いに最初は気が引けるかもしれません。

時間限定ですので、ぜひ楽しんでみてくださいね。

その他にも、毒をもった生き物に特化した特別コーナーなど、時期によっても展示の様子が変わることもありますので、ぜひ何度でも足をお運びください!

もぐらんぴあのここがスゴイ!おすすめ注目ポイント!

(1)さかなクンへの愛がたっぷり!

海や川の生き物に詳しいタレントとして、すっかりおなじみになったさかなクン。

ここ、もぐらんぴあでは、そんなさかなクンと関係がとっても深く、なんと「さかなクンコーナー」まで存在します!

さかなクンが過去に着ていた白衣や、さかなクンが描いたイラストを用いた商品など、様々なさかなクンのグッズを観ることができます。

もちろん、グッズだけではありません。

このコーナーでの展示は、小さいながらも、一つ一つの展示が綺麗に作られていて、水槽の中の生き物たちの魅力をたっぷり感じられます。

例えばこのネズミフグ

大きな可愛らしい目だけでなく、針の一本一本まで観察できます。

こちらはサザングローブフィッシュ

同じくフグの仲間ですが、針の色や目元回りなど、違いもよく分かります。

生き物の名前などを紹介するパネルもさかなクンらしさが。

説明の内容自体にはそれほど目新しさはないのですが、全ての生き物に「ちゃん」がついています・・!!

全ての生き物に愛を注ぐさかなクンらしさが表れていますね。笑

その他にも、スポットフィンジョーフィッシュや、

さかなクンの自宅で飼われていたイシガキフグなどにも出会えます。

また、コモンサカタザメのような、サメと言いつつエイの仲間である変わった模様が魅力的な魚など、あまり他の水族館では見られないような種類もいます。

そんなさかなクンと歩んできたもぐらんぴあの歴史が、簡単にまとめられたポスターなども掲示されていますので、ぜひ読んでみてくださいね。

なお、このエリアは建物の一番上にあり、窓からは石油備蓄基地の向こうに久慈の海が見えます。

建物を出て少し進むと、波打ち際まで下りることができますので、天気の良いときなどには、開放的な海岸をぜひお楽しみください^^

(2)併設の博物館で楽しみながら学ぶ

もぐらんぴあは、水族館単独での施設ではなく、入口を入ってすぐに現れるのは、まるで工場のような構造の通路で、石油に関する様々な装置やパネルが観られます。

全て水族館というつもりで来ると拍子抜けしてしまうかもしれませんが、これも楽しみに一つと思って訪れると、意外に知らないエネルギーの秘密を楽しく学ぶことができます。

また、同じ施設の中で上の階へ進むと、岩手県の地形を中心に、地球・大地について楽しみながら学べる「ジオパーク」となっています。

映像資料なども数多くあり、博物館として利用することができます。

さらに、岩手県の沿岸にある施設だからこそ大切にしているのが、東日本大震災に関する展示です。

当時の写真から、もぐらんぴあでも大きな被害があったことが分かります。

地下の水族館エリアでは、こんな高さまで津波が押し寄せたことが分かるデザインもあり、改めてその恐ろしさが感じられます。

実際の記録などを参考に、久慈地域でどのような被害が予想されるかといった「ハザードマップ」や、地震の際の対策などが紹介されたパネルなども展示されていますので、ぜひこの機会に、震災への備えについても考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

もぐらんぴあのグッズとお土産

もぐらんぴあの出入り口には、お土産やグッズを扱うギフトショップがあります。

それほどたくさんの商品があるわけではありませんが、広々としていてゆっくりお買い物を楽しむことができます。

定番のぬいぐるみは、展示されていない生き物もありつつ・・、もぐらんぴあの象徴にもなっているウミガメが目立ちます。

海岸や港でよく見る「浮き玉(ビン玉)」などと呼ばれるガラスの玉を模したキーホルダーのような小物類や、

南部潜りのデザインがかっこいいTシャツなど、久慈の雰囲気を感じる商品がいろいろと揃っています。

特に、ここでも存在感ある「あまちゃん」は、海女さんの衣装と同じデザインのポケットティッシュカバーが、良い感じです。

また、色白美人が多いと言われる東北地方ならではのコスメグッズなども、魅力的です。

お土産に便利なお菓子も、有名な南部せんべいとチョコを組み合わせた「チョコ南部」シリーズがオススメです!

さらに、ここでしか買えないもぐらんぴあオリジナル商品も色々あります。

特にさかなクン関連のグッズは日本一充実していますので、ファンの方は必見です^^

もぐらんぴあの飲食・レストラン

もぐらんぴあには飲食のできるレストランがありません。

時期によって多少異なりますが、アイスだけは置いてあり、うに・アワビ・ホヤといったかなり変わり種のアイスも売られていますので、もし販売していたらぜひチャレンジしてみてくださいね!

また、もぐらんぴあの周りにも飲食店は全くありません。

このため、食事をする場合には、久慈駅の周辺などでお店を探すことをオススメします。

駅周辺にもそれほどたくさん飲食店はありませんが、海に近いだけあって新鮮な海産物を食べられるお店がオススメです。

特に、観光でお越しの場合には、ぜひ久慈ならではの美味しいお寿司やちらし寿司などを探してお楽しみください!

もぐらんぴあの入館料とお得な割引情報

もぐらんぴあの入館料金は下記の通りとなっています。

  • 大人:700円
  • 学生(高校生以上):500円
  • 小・中学生:300円
  • 幼児(未就学児):無料

基本となる割引として、団体割引や福祉割引などが用意されています。

(1)団体割引

20名以上の場合には団体割引で以下のような区分となります。

  • 大人:500円(200円引き)
  • 学生(高校生以上):300円(200円引き)
  • 小・中学生:200円(100円引き)

(2)障害者等割引

障害者手帳などをご提示の場合、割引の適用が受けられます。

対象となる手帳の種類や割引金額などは、もぐらんぴあにお問い合わせください。

もぐらんぴあの営業時間と閉館日

もぐらんぴあの営業時間は大きく2つに分けられます。

  • 春夏(4~10月):9時00分〜18時00分
  • 秋冬(11~3月):10時00分〜16時00分

閉館時間の30分前には入館できなくなりますのでご注意ください。

また、毎週月曜日は休館日となっています(月曜が休日の場合にはその翌日)

臨時の閉館日などの可能性もあるため、お出かけの際には公式サイトなどを確認することをオススメします。 

もぐらんぴあのアクセスと駐車場

もぐらんぴあは、最寄り駅からも距離があるため、車などを使うことをオススメします。

(1)電車の場合

電車の場合には、久慈駅が起点となります。

もぐらんぴあの最寄り駅は、久慈駅から一駅の「陸中夏井駅」となっています。

ただし、久慈駅から出発する電車は本数が限られていますのでご留意ください。

また、「陸中夏井駅」からでも、歩くと1時間はかかります。

そのため、タクシーを使うことをオススメします。

さらに要注意なのは、「陸中夏井駅」は無人駅で、駅前にはタクシー乗り場などがありません!

道路の交通量も少ないため、よほど運が良くないとタクシーを拾うことができません。

そこで、以下の方法をオススメしています。

  1. 事前に地元のタクシー会社の電話番号を調べておく
  2. 久慈駅からタクシーで行く

1の場合には、陸中夏井駅に着いた時点で呼び出すか、事前に到着時間を伝えて陸中夏井駅前まで来てもらうように依頼をしておきましょう。

2の場合には、久慈駅前はタクシーがたくさんおり、特に何の計画も無くタクシーを利用することができるので、少し高くつきますが最も確実なアクセス方法となっています。

なお、久慈駅は「あまちゃん」の舞台の一つである「北三陸駅」のモデルとなった駅で、ドラマをご覧になっていた方にとっては「聖地」となっていますので、ぜひ眺めていってくださいね。

(2)車の場合

久慈に向かう道は、大きく分けて以下の3パターンがあります。

  • 八戸方面から:市内中心部から約1時間
  • 盛岡方面から:市内中心部から約2時間
  • 宮古方面から:市内中心部から約1時間40分

また、「もぐらんぴあ」でカーナビの設定ができない場合には、目の前にある「久慈国家石油備蓄基地」を設定してみてください。

(1)八戸方面からの場合

八戸方面からは、国道45号線をずっと南へ向かいます。

途中、「侍浜」の信号で左折すると279号線に入ることができますが、しばらく45号線のままお進みください。

その後、久慈北インターチェンジの信号で、395号線に入ります。

最後に、陸中夏井駅の手前にある信号で左折して真っ直ぐ進むと到着します。

(2)盛岡方面からの場合

盛岡インターチェンジから東北自動車道へ入り、50kmほど北上します。

途中、安代ジャンクションの手前あたりで分岐点がありますので、右へ進み、八戸自動車道をさらに40km近く進んでいきます。

その後、九戸インターチェンジにて、九戸方面と書かれた出口から一般道へ戻ります。

道なりにいくと、交差点が現れますので、直進の久慈方面へ向かってください。

そこから、海沿いに向かって進み、陸中夏井駅を過ぎたところの信号を右折して真っ直ぐ進むと到着します。

(3)宮古方面からの場合

基本的に一本道で、かなり単純です。

ひたす国道45号線を真っ直ぐ北上してください。

途中、八戸線の線路と交差する手前に395号線がありますので右折で入ります。

そのまま道なりに進み、陸中夏井駅を過ぎたところの信号を右折して真っ直ぐ進むと到着します。

感想・まとめ

地下水族館という珍しい構造で、様々な種類の深海生物やクラゲなどが綺麗に展示されているもぐらんぴあ。

東日本大震災の記憶を噛みしめる展示や、海女さんや南部潜りの演出など、久慈という地域の歴史や文化そのものを感じることもできます。

都市部からのアクセスはちょっぴり大変ですが、さかなクンの特別コーナーやオリジナルグッズなどがたくさんあるなど、ここでしか見られない展示や雰囲気をぜひ味わってみてください!

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