足立区生物園(主に水族館)の見どころ徹底解説!|所要時間・お土産・レストラン・アクセス




東京23区の中でも下町情緒のある足立区において、街に馴染む形で存在する元渕江公園の中にある足立区生物園。

その名の通り、生物を広く扱う施設ですので、海や川の生き物の展示だけでなく、いわゆる「動物園」や「植物園」の特徴も併せ持っています。

この記事では、そんな足立区生物園を「水族館」部分を中心にご紹介します!

足立区生物園の見どころレビューと所要時間

足立区生物園は、あまり大型の水族館ではありませんが、様々なタイプの生き物・展示がありますので、所要時間は1時間半程度です。写真などを撮りながらゆったりと楽しむ場合には、2時間以上でも十分に過ごせます。

足立区生物園の概要・基本情報

足立区生物園に入ってすぐに現れる代表的な展示が、こちらの大型水槽です。

よく見て頂くと分かる通り、この水槽、様々な種類の「金魚」が展示されています。

かつては別の生き物が展示されていた水槽ですが、全国的にもこれほど大きな水槽で金魚を展示する水族館は珍しく、足立区生物園を特徴づける大きな見どころとなっています。

水槽の中も非常にキレイですので、多種多様な模様をしている金魚の魅力を存分に楽しむことができます。

ぜひ普段とは違った色々な角度から眺めてみてくださいね。

順路を進むと、テーマごとに分かれた水槽が展示されており、綺麗な青の世界を堪能できる「サンゴの世界」などがあります。

泳ぐ魚もキレイですが、生きたサンゴならではの造形にもご注目ください。

また、例えばテッポウウオが泳ぐこちらの水槽は、マングローブをイメージした展示となっており、背景にそのエリアの風景を意識した壁紙が使われています。

限られたスペースながらもその生き物の生息している地域のイメージを感じられる工夫がされています。

展示を楽しむ工夫としては、こんな透明の箱がある水槽も。

下を覗くとこのような構造になっており、頭をのぞかせて、「水槽の中」から水槽を見ることができる工夫がされています。

これにより、岩陰に隠れてしまっているような生き物もじっくり観察できますよ。

水中を泳ぐ魚たちの他にも、両生類や爬虫類といった生き物も充実しています。

大きなリクガメが食事をする様子も間近に見ることができます。

また、ガラス越しでないと怖いヘビですが、ベーレンニシキヘビはよく眺めると非常に鮮やかな色や模様がキレイであることが分かるなど、近くでじっくり見られるからこそ分かる魅力もいっぱいあります。

他にも、インドシナウォータードラゴンが尻尾を入れている水中の先には、、、

ジャイアントダニオが泳いでいるなど、複数の生き物が混合して展示されているのも見どころの一つです。

いわゆる「水族館」の展示が続く足立区生物園ですが、順路を進むと「植物園」としての一面が見えてきます。

四方を植物に囲まれるこのエリアは温室となっており、すぐ隣を蝶が舞う様子が見られるなど、生き物との距離が近いのが魅力です。

さらに屋外へ出ると、「動物園」としての一面も。

羊やカンガルーなど様々な動物達と出会うことができます。

なお、気付かないまま帰ってしまう方もいますが、屋内の地下には大きな飼育室があり、外から中の様子を眺められます。

廊下側には足立区生物園の様々な活動を紹介するパネルが並んでいます。

飼育室では、宇宙に行ったメダカの子孫たちが見られるなど、一風変わった展示もあるのでお見逃しなく!

さらに、足立区生物園の見どころポイントを3つご紹介します。

  • その1:水槽展示だからこそこだわった装飾が光る水族館
  • その2:たくさんの蝶々と戯れられる植物園
  • その3:屋内外で様々な動物と出会える動物園

見どころその1:水槽展示だからこそこだわった装飾が光る水族館

足立区生物園の「水族館」は円形の順路の一本道となっています。

最初に現れるのが、水面と足元で分割されたような変わった見た目の展示です。

水面側は水が浅く、水中を泳ぐ足元の魚たちとは違った角度から魚たちの動きを観察できます。

また、下部の水槽は、真下から照明が当たるようになっており、魚のウロコに注目すると、キラキラと反射する様子がキレイですのでご注目ください。

展示の特徴としては、こちらの「マングローブの世界」のように、背景と水槽が一体化しているように見える装飾で、飼育されている生き物の生息地が想像できるような演出となっています。

このような演出は随所に見られ、特にその特徴を活かした展示がこちらです。

生息環境の違いが分かりやすく見られますので、生き物に焦点を絞って見るというだけでなく、生息地を含めた生き物の理解に繋がります。

こうして意識すると、植物をはじめとした周辺の装飾にも注目したくなってきますね。

なお、ここで飼育・展示されているインドホシガメは、硬くてゴツゴツとした甲羅が特徴です。

そのため、ぶつかるとガラスがボロボロになってしまうことから、このような木の杭が並んでいます。

実際に、この杭が無いリクガメの部屋は、カメの甲羅がぶつかるところだけ傷だらけになっています。

一見すると見栄えだけを目的としているように見える装飾も、こうして色々な意味を持っていることが多いので、ぜひ隅々までお楽しみ頂きたいです。

各展示は、基本的にテーマごとに分かれており、それぞれ「〇〇の世界」という名称で統一されています。

こちらの「アマモの世界」は、全国的にも珍しい人工海水による通年飼育を実現しており、見た目には区別が難しいですが、足立区生物園の努力が実った展示となっています。

見た目に分かる部分での楽しみ方としては、このような看板のような解説パネルが吊り下がっている場合があります。

このパネルでは、例えばカメの仲間なら、その特徴や生息環境について詳しく写真付きで分かりやすく書かれています。

また水族館では、海の魚だけでなく、さきほどご紹介したカメなどの爬虫類の他、カエルなどの両生類も多く展示されています。

水槽が小さいため、より造形にこだわった「背景」が楽しめるかもしれません。

なお、植物園の入り口にある大きな水槽には大型の淡水魚がたくさんいます。

中には、30歳以上にもなると言われているジャウーがおり、水族館での長寿飼育を実現しています。

このように、生き物の魅力だけでなく、見せ方やその裏側にある水族館の努力を感じながらお楽しみください!

見どころその2: たくさんの蝶々と戯れられる植物園

足立区生物園の植物園は「チョウの大温室」と名前がついているように、蝶々との距離が近いのが見どころです。

中に入ると、外見以上に天井の高い温室が広がっており、特に晴れた日には気持ちの良い青空と緑のコントラストが楽しめます。

途中には、小さな滝が流れるなど、自然を五感で感じられるポイントがいくつもあります。

また、植物を紹介するパネルには、人間にとっての利用はもちろん、蝶々の目線での利用まで書かれているのが特徴的です。

両サイドを壁に挟まれた細道の奥に光る温室の様子も美しく、見どころの一つとなっています。

そんな壁を見上げると、蝶々がとまっている姿を見つけることができるかもしれません。

順路を歩いていると、すぐ隣にこうして蝶々が現れ、生き物との距離が非常に近いエリアとなっています。

中には、たくさんの蝶々が集まるスポットもあります。

よく気を付けて見ていると、葉っぱの上にこうして小さな粒が見られることがあります。

これは蝶々の卵で、定期的にスタッフが回収し、水族館部分の途中にあった「チョウの飼育室」で大事に育てられます。

ここでは、スタッフが蝶々を飼育する様子が見られるだけでなく、手前のインターホンを通じて色々な質問をすることもできます。

「専門家」であるスタッフとの会話を通じて、展示や解説パネルだけでは分からないような生き物の特徴などを学ぶことができる大切なコミュニケーションの場となっています。

よくある質問などは、こうして分かりやすくまとめて紹介もされているので、特に質問が無い方も、眺めてみると意外な発見があるかもしれません。

この飼育室で羽化したチョウは、定期的にさきほどの大温室に放されます。

タイミングが合えば、ぜひ蝶々が舞う姿をお楽しみください。

なお、足立区生物園では、チョウの繁殖技術などを活かして、ツシマウラボシシジミの保全にも取り組んでいます。

立地する元渕江公園のチョウなど、施設の中だけでなく、私たちの生活環境にいる生き物に関する情報も紹介されているので、施設の外でも生き物に興味をもつきっかけになると良いですね。

見どころその3:屋内外で様々な動物と出会える動物園

足立区生物園は、水族館や植物園だけでなく、「動物園」の一面もあります。

例えば、施設に入ってすぐの大きな金魚水槽と同じ場所にあるのが、こちらの装置。

シマリスの展示の一部となっており、運が良ければ、頭上をシマリスが進んでいく様子を見上げることができます。

これは「シマリスの生態展示」として展示されているもので、シマリスができる限り自然な様子で行動する姿を観察することができます。

同じ場所には、こんな展示もあります。

ペットとしても馴染みの深いネコの展示ですが、こうして「動物園」での展示として見るとまた違った見え方がしてきますね。

また、水族館部分の中央にも動物の展示があります。

高山の世界を再現したこの展示は、標高3000m以上の高さを誇るアンデス地域に生息するチンチラの展示となっています。

日差しの強い地域の生き物であるチンチラは夜行性で、日中は岩陰に隠れるようにして休息する姿を見ることの方が多いかもしれません。

動物達の多くは、丁寧な手入れで整った景色が美しい屋外のエリアにいます。

概要でもご紹介したヒツジをはじめ、池にもカルガモなどが泳ぐ姿が見られます。

特に、足立区との姉妹都市となっているオーストラリア(ベルモント市)との関係性をきっかけとしたこちらの展示が見どころです。

ここでは、オオカンガルーやパルマワラビーなど、オーストラリアを代表するような動物達と出会うことができます。

足立区の街中でカンガルーなどが見られるなんて、知らなかった方も多いのではないでしょうか。

なお、この展示エリアでは、オカメインコやセキセイインコといった鳥たちもいるので、空中にもご注目ください。

足立区生物園のグッズとお土産

足立区生物園のギフトショップは、順路の途中、水族館から動物園のエリアとの境目辺りにあります。

広々とした売場ではありませんが、棚や壁に様々なグッズが並んでいます。

ここでしか手に入らないオリジナルグッズも多いので、ぜひこの機会にお求め頂きたいです。

学びの要素が多い足立区生物園らしく、生き物に関する書籍やカルタなどの遊びが充実しているのも特徴の一つです。

また、たくさんの蝶々を展示していることなどもあり、昆虫への関心のあるお客さんもいることから、標本関係の道具が揃っているのも珍しいですね。

絶滅危惧種をテーマにしたTシャツも、他の「水族館」ではまず目にしないような蝶々のイラストが目立ちます。

また、ぬいぐるみに関しても、小型のものを中心に、爬虫類や両生類といったラインナップが多いのも足立区生物園のギフトショップならではと言えます。

他にも、生き物のスタンプ、ではなく、生き物のあしあとのスタンプといったちょっとマニアックな商品もありますので、ぜひギフトショップの時間をしっかりとってお楽しみください!

足立区生物園の飲食店・レストラン

足立区生物園には、併設する飲食店・レストランはありません。

しかし、足立区の街中にある施設ですので、近くには様々なレストラン・飲食店がありますので、食べる場所に困るようなことは心配ありません。

海の生き物たちを観たあとについ食べたくなるお寿司屋さんなどもあるので、お食事の時間などを踏まえて計画的にお越しくださいね。

足立区生物園の入館料とお得な割引情報

足立区生物園の入館料金は下記の通りとなっています。

  • シニア(70歳以上):無料
  • 一般(高校生以上):300円
  • 子供(小・中学生):150円
  • 小学生未満:無料

小学生未満の未就学児やシニアは無料という設定に加えて、そもそも入園料がかなりリーズナブルな価格設定となっています。

この上さらに、団体割引や年間パスポートなどもありますので、ぜひご確認ください。

(1)年間パスポート

  • 一般(高校生以上):1,200円
  • 子供(小・中学生):600円

1年間有効で何度でも入園できるパスポートで、4回分の価格となっています。

地元の方を中心に、何度も通って楽しみたいという方にはオススメです。

(2)団体割引

有料利用者が20名以上の場合には団体割引があります。

無料でご利用頂ける未就学児や70歳以上の方は人数に含めませんのでご注意ください。

割引後の価格は以下の通りです。

  • 一般(高校生以上):200円(100円引き)
  • 子供(小・中学生):100円(50円引き)

団体利用の際には、公式サイトの注意事項などをご確認ください。

なお、小学校での団体利用の際には、特別なプログラムも用意されていますので、公式サイトをご確認ください。

(3)足立区民限定の割引

毎月第3土曜日は「あだち家族ふれあいの日」ということで、足立区に住居のある方は無料で入園することができます。

ぜひご家族などでお楽しみください。

また、毎年10月1日は「足立区民の日」となっており、こちらも足立区に住居のある方は無料で入園することができます。

これらをきっかけに足立区生物園へ行き、ぜひその後も継続的にご利用ください!

(4)障害者等割引

障害者手帳などをお持ちの場合、証明証を提示することで入館料が無料になります。

また、付き添いの方1名も無料でご利用頂けます。

足立区生物園の営業時間と休園日

足立区生物園の基本的な営業時間は、以下の通り季節ごとに異なります。

  • 春・夏(2〜10月)※:9時30分〜17時00分
  • 秋・冬(11〜1月) :9時30分〜16時30分

※夏休み期間中には17時30分まで開園します

閉館時間の30分前には入館できなくなりますのでご注意ください。

また、毎週月曜日が休館日ですが、月曜日が祝日の場合(都民の日が祝日の場合を含む)は開園し、次の平日(通常は火曜日)が休園日となります。

さらに、夏休み期間には、曜日に関係なく毎日開園します。

少し変則的になっているため、お出かけの際には、念のため事前に公式サイトのカレンダーを確認することをオススメします。

足立区生物園のアクセスと駐車場

足立区生物園は、東京都足立区に立地していますので、基本的にはアクセスは良いです。

ただし、最寄り駅から1.5km(徒歩で約20分)と少し距離がありますのでご注意ください。

以下では、電車の場合と車の場合とで、アクセスをご紹介します。

(1)電車の場合(レンタカーなどを使用しない場合)

足立区生物園の最寄駅は、東武スカイツリーラインの「竹ノ塚駅」です。

東口を出たら、「竹の塚けやき大通り」という幹線道路をひたすら東へまっすぐ進みます。

徒歩約15分ほど歩くと、街中に急に大きな公園「元渕江公園」が現れます。

そのまま道路沿いを進んでも問題無いのですが、少し奥まったところに建物があるため、特に初めての場合には入口に気が付かずに通り過ぎてしまう可能性があります。

そのため、最初は公園内を進んでいくことをオススメします。

なお、徒歩で20分はつらい、という場合にはバスを利用することもできます。

東武バスの場合には、竹ノ塚駅東口から、以下のいずれかのルートが便利です。

  • 花畑団地行き(保木間仲通り経由)「保木間仲通り」下車:徒歩約5分
  • 綾瀬行き「保木間仲通り」下車:徒歩約5分

また、都営バスを利用する場合は、「北千住駅」西口から竹の塚駅前行のバスにご乗車頂き、「保木間仲通り」で下車後、徒歩約5分ほどで到着します。

電車の時間などと併せてスケジュールを立ててご利用ください!

(2)車の場合

乗用車などでの利用の場合でも、行程は単純です。

どちらの方面から向かう際にも、基本的には国道4号(日光街道)を目指します。

「竹の塚」の信号を、北からの場合は左折、南からの場合は右折すると、すぐに「元渕江公園」に到着します。

公園の周辺に以下の通り駐車場がありますので、実際の案内などを確認しながら空いている駐車場をご利用ください。

  • 第一駐車場(足立区保木間2-22-1)駐車台数19台(うち身障者専用スペース1台)
  • 第二駐車場(足立区保木間2-6-9)駐車台数10台

いずれも30分につき100円の有料駐車場となりますが、障害者手帳などの証明書をご提示の場合、精算の際に無料となります。

自動料金精算機にオートフォンがつけられており、係員の方が出庫方法を説明してくれます。

まとめ

東京都内の街中にある公園の一角にありながら、水族館・植物園・動物園を一度に楽しめる、一粒で3度美味しい充実した展示が楽しめる足立区生物園。

生き物の生態などはもちろん、展示の装飾への工夫などから、多くのことを学べる展示となっています。

繁殖や環境保全などにも取り組みながら、地域密着でコミュニケーションを大切にしていますので、展示を眺めるだけでなく、ぜひイベントへの参加やスタッフの皆さんとの会話なども楽しんでみてはいかがでしょうか!

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