アクアリウムさがみはら徹底ガイド|見どころ・アクセス・お土産




神奈川県を流れる相模川をテーマにした水族館で、2014年にリニューアルされました。

「相模川ふれあい科学館」という正式名称の通り、身近な生き物や自然に触れることのできる地域密着型の水族館となっています。

また、「指定管理制度」という仕組みにより、新江ノ島水族館を運営する「江ノ島マリンコーポレーション」が運営しているだけあって、見た目の美しさだけでなく、楽しめる要素いっぱいの工夫あふれる展示の数々に注目です!

アクアリウムさがみはらの見どころレビューと所要時間

館内はそれほど広くありませんが、たくさんの水槽があり、所要時間は1時間半程度です。特別イベントに参加したり、ぜひ体験して頂きたいエサやりなどを含めると、所要時間は2時間ほど想定しておくことをオススメします!

アクアリウムさがみはらは、主に以下のような見どころがあります。

  • 見どころその1:相模川を下っていくウォークスルー展示
  • 見どころその2: 水路の秘密がよく見える坂道水槽
  • 見どころその3:指ごと食べさせる?!豪快な餌やり体験

見どころその1:相模川を下っていくウォークスルー展示

館内をぐるっと囲っているのが、相模川を上流から徐々に下っていくような気分が味わえる、ウォークスルー展示。

水槽だけでなく展示の装飾にもこだわっているので、地元の自然をダイナミックに感じられる演出となっています。

外からの自然光を取り入れるような設計がされているので、晴れた日には、太陽の光がキラキラと水槽内を照らし、相模川に潜っているような爽やかな気分を体験できます。

水槽はエリアごとにそれぞれ区切られていて、同じ川の中でも場所によって生息している生き物が異なる様子を目で楽しむことができます。

ウォークスルー展示でまず最初に足を踏み入れるのが上流エリア

ここでは、時期によって美しい色模様が浮かび上がるニジマスや、

斑点模様が綺麗なヤマメなど、馴染みのある川魚たちと出会えます。

中流エリアに到着する手前には、「ダム湖」と呼ばれるエリアが登場します。

ここでは、ずっしりとした体が特徴的なニゴイなどが生息します。

続く中流エリアでは、オイカワ、ウグイといった魚たちが、射し込む太陽光と空気の泡に囲まれて幻想的な雰囲気となっています。

また、生き物の生態が再現されるような工夫がされているのも注目ポイントです。

例えば、沈んでいる岩にはコケがついていますが、よく観察していると、アユやハゼなどがこのコケを食べている様子を見ることができます。

コケの一部が食べ削られている跡が見えるかもしれませんので、ぜひ探してみてくださいね。

最後に到着する下流エリアでは、水中の様子もずいぶんと雰囲気が違うことが分かります。

水面は落ち着いており、上流と下流とで水の流れも変化することが実感できます。

ここでは、大型の魚が目立ちますが、ニッコウイワナのような比較的小さな川魚にもぜひ注目ご注目ください。

よく見ると、ナマズなどが陰に隠れているかもしれないので、見つけてみてくださいね!

なお、このウォークスルー展示では水槽の上側にも川の周辺の様子が再現されていますが、鳥のレプリカがありますのでこちらもお見逃しなく!

見どころその2: 水路の秘密がよく見える坂道水槽

相模川に限らず、多くの川には、川の利用と生物との共存のため、「魚道」と呼ばれる魚などの生き物が川を行き来しやすくする仕掛けがあります。

アクアリウムさがみはらでは、そんな生き物たちのための水路の仕組みを分かりやすく観察できる「坂道お魚観察水槽」が特別な見どころとなっています。

例えば、魚が川をのぼっていくために用意されているのは「階段式魚道」と呼ばれる仕掛け。

じっと眺めていると、力強く坂階段を乗り越える魚たちの姿が観られるかもしれません。

また、こちらの変わったオブジェのような並びは「木杭」と呼ばれる仕掛けで、水流を穏やかにする役割などがあります。

水の流れが強すぎると、川の環境変化が激しくなり、生き物たちにとって負担が大きいため、魚道にはこうした木杭が設置されていることがあるそうです。

眺めているだけでは分からない色々な知恵や工夫を自然な形で学ぶことができます。

こちらの水槽では、アユやシマヨシノボリ、スミウキゴリといった川魚の展示が中心となっていますが、アカテガニやモクズガニといった生き物たちにもぜひご注目ください。

展示解説によると、カニ達は先ほどご紹介したような階段ではなく、こうしたロープを渡っていくそうですよ。

また、この坂道水槽の魅力は、正面や横から観るだけではありません。

下からも眺めることができ、自然界では観られないような角度からを岩に隠れたカニを姿などを観ることができます。

なお、館内の別のコーナーには、こうした水道がどんなところに設置されているかを学べる展示もあります。

私たちの生活と密接な川の仕組みを知って、自然を大切にするために私たち一人ひとりも環境に優しい生活を心がけたいですね。

見どころその3:指ごと食べさせる?!豪快な餌やり体験

最近では多くの水族館で楽しめるようになった餌やり体験。

アクアリウムさがみはらでは、一味違った体験ができます。

通常はこんな感じでパラパラと水槽の上から餌を落としますよね。

しかし、アクアリウムさがみはらでは、豪快に手を水中に入れて餌やりすることができ、手の上に飛びついてくる魚たちの生命力を直接感じることができます。

勢いよく餌を求めて迫ってくる魚たちの勢いに圧倒されます!

これだけの勢いだと、指ごと食べられてしまうかも・・!という心配ありません。

ここにいる魚たちは鋭い歯や噛む力は無い種類であるため、全く痛い思いをすることはありませんのでご安心ください。

むしろ、魚を掴んだり、水から出したりなど、魚に負担をかけないように気を付けてお楽しみくださいね。

また、ここでエサやりができるのは、1種類の魚だけではありません。

「難易度」に応じて、複数のエリアに分かれています。

一番難易度が低いとされているのがコイで、手を入れれば簡単に食べに来てくれるので、まずはコイのエサやりから試してみましょう。

エサは、このコーナーの入口にあるガチャガチャから購入できます。

魚が食べすぎにならないように数は調整されているので、絶対にチャレンジしてみたい、という場合には開館時間から早めに行くことをオススメします。

エサやりをやらない場合でも、魚たちの勢いはぜひご覧になっていってくださいね!

アクアリウムさがみはらのここがスゴイ!おすすめ注目ポイント!

(1)希少なタナゴの水槽がすごい

ここアクアリウムさがみはらでは、魚の中でも「タナゴ」に注目をして、様々な種類のタナゴを観ることのできる「タナゴ水槽」があります。

その背景には、絶滅の危機に瀕した生き物を守ろうとする水族館の取り組みがあります。

タナゴは、以前はたくさんの川で観ることのできた魚ですが、徐々に生息数が減り、今では環境省などが希少な生物を定める「レッドデータブック」に掲載されるまでになってしまいました。

アクアリウムさがみはらの「タナゴ水槽」では、そんなタナゴの仲間たちを一同に観ることができます。

例えば、このニッポンバラタナゴは、広がった背びれと腹びれがとても美しい形をしています。

また、こちらはゼニタナゴという魚ですが、同じタナゴの仲間でも全く違った姿をしていますね。

アクアリウムさがみはらでは、こうした希少な生き物たちを増やすために繁殖などにも取り組んでいます。

例えば、天然記念物としても指定されているミヤコタナゴ

繁殖によって新たな命が誕生しており、その稚魚の泳ぐ様子を観ることもできます。

さらに、こうした希少な生き物を飼育し、研究したり繁殖したりするのは、タナゴだけではありません。

ちょっと変わった形をしたこの魚はギバチです。

こちらもさきほどご紹介した環境省のレッドデータブックに掲載されている希少な生き物です。

その他にも、同じ種でも川で一生を過ごすヤマメと、一度海へ出てから川へ戻ってくるサクラマスとの関係を説明した展示など、魚の生態について勉強できる要素もありますので、ぜひ楽しみながら学んでみてくださいね!

(2)魚以外の生き物たちも充実

さがみはらアクアリウムは、ここまでご紹介の通り、相模川をテーマに地域の生き物、特に魚の仲間を中心とした展示が魅力の水族館です。

しかし、魚以外にも注目の生き物たちがたくさんいます。

例えば、水辺の生き物に注目したコーナーの一角には、ニホンカナヘビやアオダイショウといったヘビの仲間や、カヤネズミという非常に小さなネズミの仲間がいます。

また、ヘビと同じ爬虫類の仲間には、クサガメやアカミミガメなどのカメの仲間たちがいます。

見どころでご紹介したウォークスルー展示では、地上と水中の両方で観るチャンスがありますよ。

両生類では、サンショウウオの仲間が。

こちらのヒダサンショウウオは、飛騨の名がついていますが神奈川県の渓流にも生息します。

しかしながら、神奈川県のレッドデータブックだけでなく、環境省のレッドデータブックにも掲載される希少な生き物です。

また、このトウキョウサンショウウオも、同様に各レッドデータブックに掲載されています。

さらに、普段はあまり注目されにくいかもしれませんが、エビの仲間にもぜひご注目ください。

このヒラテテナガエビは、非常に長いハサミ脚が特徴的ですが、なんとその長さの理由は実はあまり分かっていないそうです。

カラフルな姿や変わった見た目の生き物が注目されがちですが、こうした在来種や一見お馴染みの生き物たちもまだまだ不思議がいっぱいです。

アクアリウムさがみはらでは、こうした生き物たちにも関心を寄せて頂くのにぴったりです。

なお、淡水に生息する生き物を中心としていますが、一部には海水の生き物を展示するコーナーもあります。

観られる生き物も時期によって色々ですが、ぜひ合わせてお楽しみください!

アクアリウムさがみはらのキッズコーナー

アクアリウムさがみはらでは、展示の一環として、お子様向けのコンテンツがあります。

例えば「お魚ぬりえ」では、魚やカニなど、用意された生き物のイラストの塗り絵を楽しむことができます。

しかし、ここの面白いところは、絵に色を塗るだけではない点にあります。

色を自由に塗った後は、それがコンピューターに取り込まれ、なんと画面の中で泳ぎだします!

自分で色を塗った生き物が動き出すという、お子様にとってかなり楽しいコンテンツとなっています。

また他の展示付近では、ズームカメラを動かしてレプリカの生き物にクローズアップすることができます。

カメラを覗くと視界が狭まり、まるで洞窟の中を覗き込むようなちょっとした探検気分が味わえますよ。

いずれも無料で楽しむことのできる常設のコンテンツですので、ぜひお楽しみください!

アクアリウムさがみはらのグッズとお土産

アクアリウムさがみはらのギフトショップは、建物に入ってすぐ、出入り口の付近にあります。

展示されている生き物に限らず、様々な種類のぬいぐるみが数多く並んでいます。

お菓子の種類はそれほど多くありませんが、お土産として配りやすいクッキーなどがオススメです。

お菓子を選ぶのなら、「鮎せんべい」がオススメです!

鮎の形が分かるくらい大胆にせんべいと一体化されており、香ばしさとしっかりとした味が抜群です。

1枚ずつ個包装されているのも嬉しいポイントですね。

なお、ギフトショップの横には、リアルな造形が楽しいフィギュアの入った「カプセル水族館」というガチャガチャコーナーもありますので、ぜひご覧ください。

アクアリウムさがみはらのレストラン

アクアリウムさがみはらには、併設する飲食店・レストランがありません。

また、軽食などを購入できるところもないため、アクアリウムさがみはらでは食事は購入することは一切できないのでご注意ください。

限られたスペースが展示のために最大限生かされています。

さらに、アクアリウムさがみはらは最寄り駅からもかなり離れており、周辺にもこれといって飲食店がありません。

そのため、車であればそれほど問題ありませんが、徒歩・公共交通機関をご利用などの場合には、駅前で食事を済ませるなど、タイムスケジュールをしっかり立てることをオススメします。

アクアリウムさがみはらの入館料とお得な割引情報

アクアリウムさがみはらの入館料金は下記の通りとなっています。

  • 65歳以上:190円
  • 大人(高校生以上):390円
  • 子供(小・中学生):130円
  • 小学生未満:無料

なんといっても入館料の安さが特徴で、とてもリーズナブルな価格となっています。

65歳以上の方については、年齢確認がありますので年齢を証明するものをお忘れないようご留意ください。

この上さらに、団体割引や年間パスポートなどもありますので、ぜひご確認ください。

(1)団体割引

基本となる割引として、20名以上の場合には団体割引があります。

割引後の価格は以下の通りです。

  • 65歳以上:150円(40円引き)
  • 大人(高校生以上):310円(80円引き)
  • 子供(小・中学生):100円(50円引き)

(2)障害者等割引

障害者手帳等をお持ちの場合、入館料が無料になります。

付き添いの方1名も無料でご利用頂けます。

(3)ひとり親家族割引

楽しさだけでなく、学びも得られる水族館として、子育て支援の観点からの割引もあります。

シングルマザーやシングルファーザーなど、親御さんがお一人のご家庭などを対象に、同伴の家族1名が無料でご利用頂けます。

対象となるかどうかなどの詳細は、アクリアリウムさがみはらにお問い合わせください。

アクアリウムさがみはらの営業時間と休館日

アクアリウムさがみはらの基本的な営業時間は9時30分〜16時30分です。

また、毎週月曜日が休館日で、月曜日が祝日の場合は開館します。

さらに、季節ごとの連休やゴールデンウィークなどには曜日に関係なく毎日開館しています。

お出かけの際には、念のため事前に公式サイトなどを確認することをオススメします。

アクアリウムさがみはらのアクセスと駐車場

アクアリウムさがみはらは、最寄駅から少し距離がありますので、アクセスには少し注意が必要です。

電車の場合と車の場合とで、アクセスをご紹介します。

(1)電車の場合

単純な距離だけであれば、相模線の上溝駅番田駅が最寄となります。

注意して頂きたいのは、これらの最寄駅からも4km近くあるため、歩くと一時間ほどかかってしまいます。

利便性を踏まえると、JR横浜線の「相模原駅」から出ているバスの利用がオススメです。

相模原駅(南口)からは、神奈川中央交通バスが運行しており、アクアリウムさがみはらのすぐ目の前まで行くことができます。

相17系統の「水郷田名」行きに乗れば、終点の手前に「ふれあい科学館前」というバス停があります。

まさに目の前のバス停ですので、徒歩1分もかからない距離となっています。

(2)車の場合

真っ先に注意ポイントとしてお伝えしておきたいのが、駐車場の問題です。

アクアリウムさがみはらの周りには、複数の無料駐車場が用意されていますが、繁忙期には満車状態が続きます。

駐車難民になって、そもそも水族館に入れない、なんて事態もあり得ますので、可能であれば公共交通機関などを使ってお越し頂くことをオススメします。

以下では、アクセスのご紹介をします。

通常の場合、国道16号線から上溝バイパスを経由して、県道54号線を通って施設を目指すルートが推奨されています。

また、圏央道を利用される場合には、相模原相川インターチェンジより、国道129号線に入り、最終的に同じく県道54号線を通ります。

ただ、この場合にはやや細い道を通ることもあり、カーナビなどを使うと、全く違うルートが表示されることもあります。

例えば、東京の都心方面から向かう場合には、

  • 中央道を通って八王子ジャンクションから南下していく八王子ルート
  • 東名高速を通って海老名ジャンクションから北上していく厚木ルート

など、大きな道をゆったりと向かうルートがあります。

渋滞などがない場合は、あれこれ気にせずに済むので良いかもしれません。

まとめ

相模川をテーマにした多数の展示を中心に、希少な生き物の保全などにも力を入れるアクアリウムさがみはら。

お子様向けのコンテンツや豪快なエサやりといったアクティビティも様々で、価格に対してかなり充実した内容となっています。

ウォークスルーや魚道の展示を通じて川の魅力の再発見もできますので、地元の方はもちろん、相模川と馴染みのない遠方の方もぜひお楽しみください!

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