クラゲの展示種類数が世界一ということで度々メディアなどでも話題になる山形県鶴岡市の加茂水族館をご紹介します。
美しいクラゲ展示の魅力は抜群ですが、クラゲ以外にも見どころたっぷりです。
庄内地域を中心とした地元の魅力が詰まった加茂水族館の魅力をご紹介します!
Contents
加茂水族館の見どころレビューと所要時間
建物の中はそれほど広くないため、全体の所要時間は1時間程度です。様々な種類のクラゲはついじっと眺めていたくなり、解説を楽しみながら進むと1時間半くらいの所要時間をご想定ください。
以下では、加茂水族館の見どころを3つにまとめてご紹介します。
- 見どころその1:クラゲのイメージが変わる圧倒的な美しさ
- 見どころその2:クラゲだけじゃない!庄内地域の生き物たちや海獣たち
- 見どころその3:プラスチック問題など学びの場としても魅力たっぷり!
見どころその1:クラゲのイメージが変わる圧倒的な美しさ
どこの水族館でも人気の高いクラゲ展示。
世界一の展示数を誇るだけあり、加茂水族館でしか観られないような種類もたくさん楽しむことができます。
普段見慣れたミズクラゲも、この辺りの地域では、少し種類の違うキタミズクラゲに出会えます。
よく見る「ミズクラゲ」には無い茶色の部分が特徴的ですね。
また、下村脩先生がノーベル化学賞を受賞するきっかけにもなったとして有名なオワンクラゲも、特に幻想的な雰囲気が演出されています。
同じく光るクラゲとしては、こちらのキタカブトクラゲ。
少し変わった形で、キラキラと光りながらゆったりと漂う姿はいつまでも眺めていられそうです。
その他の注目ポイントとして、クラゲの触手にも色々な形があります。
例えばこのインドネシアシーネットルは、下から見上げると、長い触手がまるで夜空に打ち上がる花火のような美しさです。
一方、こちらのパープルスライブドジェリーは、まるで着物の帯のようにヒラヒラした触手が目を引きます。
紫がかった淡い色合いも素敵ですよね。
触手部分が短いこちらのビゼンクラゲの一種も、黒い背景でまるで宇宙空間のような面白さがあります。
加茂水族館で感じるのは、密集している展示の美しさ。
クラゲは単独でも綺麗ですが、たくさんのクラゲが水槽全体に広がる様子も感動的です。
普段見慣れたミズクラゲも、密集していると見え方も違ってきます。
次に、こちらはキャノンボールジェリー。
水彩画のような青さがとっても綺麗ですね。
大量発生して一時は世間を騒がせたエチゼンクラゲの展示も、あまり多くの水族館では観られない貴重なものです。
メインの展示はクラゲドリームシアター!
シアターといっても映像展示ではなく、巨大なクラゲ水槽で、絶好のフォトスポットとなっています。
加茂水族館のノウハウが詰め込まれた、日本全国でも最大のクラゲ水槽です。
ぜひ遠くから、近くから、真下から、様々な角度でお楽しみください。
見どころその2:クラゲだけじゃない!庄内地域の生き物たちや海獣たち
クラゲで有名な加茂水族館ですが、もちろんクラゲ以外にも見どころいっぱいです。
海に面した鶴岡市では川や海の幸が豊富で、川から海へのストーリーを通じて、地元を中心とした生き物たちにも注目です。
庄内の沿岸では、マダイやカンパチなど、食用としても馴染みの深い魚たちがたくさんいます。
ホウボウやハモなども、生息環境に合わせて展示されています。
イワシが回遊する展示は様々な水族館で観られますが、ここ加茂水族館ではサケの仲間のシロザケが回遊しています。
海底の魚たちは地味に思われるかもしれませんが、肉付きの良い大きなカレイ、ヒラメ、キアンコウたちは迫力があります!
また、ちょっと変わった展示がこのパネル。
季節ごとの旬の魚が紹介されています。
さらに、なんとそれぞれの料理まで!
水族館を楽しんだ後は、地元の料理もぜひお楽しみ頂きたいです。
なお、地元の生き物ではありませんが、カリフォルニアアシカやゴマフアザラシなど、いわゆる「海獣」と呼ばれる海の哺乳類たちも飼育・展示されています。
ショーパフォーマンスの時間もありますので、解説を聞きながらその生態を知る機会としてぜひご活用ください!
見どころその3:プラスチック問題など学びの場としても魅力たっぷり!
ここまでの展示でも学びの要素が感じられるかと思いますが、楽しみながら学びを得ることのできる加茂水族館の魅力を見どころとしてご紹介します。
加茂水族館では、SDGsを観点を意識した取り組みを行なっています。
見どころ2でご紹介した「サケ」についても、庄内地域におけるサケの歴史を通じて、持続可能な利用のための努力が解説されています。
なにより特徴的なのが、こちらの展示エリアです。
ここでは、海や川の「プラスチック問題」を扱ったエリアで、ここまで大々的に扱う水族館も珍しく、加茂水族館の覚悟を感じる素晴らしい展示となっています。
タッチコーナーのような水槽に近づいてみると・・・。
中身はほとんどがプラスチックゴミで、厳しい実態をリアルに感じることができます。
ゴミと生き物との関係も、様々な角度で解説されていますので、ぜひしっかりと読んで頂きたい内容となっています。
水槽の中で、実際にゴミと生き物が同時にいる姿を見ると、よりその危機感が伝わってきて、学びの効果が高いと感じます。
もちろん、加茂水族館ではクラゲに関する学びも充実しています。
例えばこちらのレクチャールーム・繁殖室では、多種多様なクラゲを繁殖させる姿を観ながら、解説を聞くこともできます。
顕微鏡を使うと、肉眼ではわかりにくいクラゲの様子もモニターに映し出して眺めることができます。
クラゲの赤ちゃんはこんな姿をしているんですね!
色々なことを学んだら、生き物のため、環境のための行動に移すことが大切です。
加茂水族館では、「ガチャ」を通じて水族館での取り組みに貢献できる仕掛けもありますので、共感できたらぜひご協力頂きたいです。
番外編:クラゲのこだわりはこんなところまで!
クラゲをテーマとして特徴的な展示を行っている加茂水族館。
強いこだわりがこんな商品を生み出しました!
クラゲを使ったメニューは、定食やラーメン、まんじゅうなど、様々な種類がありますので、加茂水族館へ行ったらぜひ探してみてくださいね。
加茂水族館の入館料
加茂水族館の入館料金は以下の通りです。
- 大人:1,500円
- 小・中学生:500円
- 幼児(未就学児):無料
団体利用や学校行事としての利用、また、障害者手帳などをお持ちの場合には、それぞれ割引がありますので、公式サイトをご確認ください。
加茂水族館の営業時間
加茂水族館は年中無休です!
また、基本的に営業時間は一定ですが、お客さんの多い夏休み期間は少しだけ延長しています。
- 通 常:9時00分〜17時00分
- 夏休み:9時00分〜17時30分
閉館時間の1時間前には入館が締め切りとなりますのでご注意ください。
夏休みの期間は年によって少し異なりますので、こちらも事前に公式サイトで確認してからお出かけください。
加茂水族館へのアクセスと駐車場情報
加茂水族館へのアクセスと駐車場の情報をご紹介します。
加茂水族館へのアクセス
加茂水族館は、最寄駅から遠いため、バスや車での移動が基本になります。
まず、バスでのアクセスについてです。
JR鶴岡駅から「湯野浜温泉行き(加茂経由)」をご利用ください。約30分ほどで到着します。
「善法寺経由」という路線もありますが、こちらは加茂水族館に停車しないためご注意ください!
帰り際に慌ててお土産を買えないという事態にならないよう、帰りのバスの時刻や乗場もチェックしておきましょう。
次に、車でのアクセスについてです。
鶴岡市は山形県の北西部に位置するため、山形市内から約100kmあります。
東京方面からお出かけの方に筆者がオススメするのは、新潟駅からのドライブルートです!
走行距離は、山形市よりも新潟市からの方が30kmほど遠いですが、山形県内は山道が続くのに対して、新潟県からのルートは、ひたすら海岸線を眺めながらのドライブになるため、晴れていれば絶好のドライブコースです!
さらに、新幹線で東京駅から山形駅までは約2時間40分、新潟駅までは2時間10分と、乗車時間が短いため、到着時間はほぼ変わりません。
時間や料金だけでなく、加茂水族館の立地も踏まえて最高のルートをご検討ください(^_^)
加茂水族館の駐車場情報
加茂水族館には4つの駐車エリアが用意されています。
道路沿いの入口から入ると、誘導スタッフの指示で、基本的には第一駐車場(約500台駐車可能)に駐車することになります。
混雑時には徐々に水族館から離れた予備駐車場に誘導されますが、無料で利用することができます。
通りは一本道で、水族館の外観が目立つため、迷うことなく駐車できるはずですのでご安心ください。
コメントを残す