エビとカニの水族館の見どころ徹底解説!|所要時間・お土産・食事




エビやカニの仲間に関する飼育・展示に特化することで、他の水族館には無いような独自の魅力が光るエビとカニの水族館をご紹介します。

水族館の場所や運営主体が色々と移り変わっていますが、2015年9月に中学校の跡地を利用する形で、隣接する道の駅と共にリニューアルオープンし、現在の立地となりました。

そんなエビとカニの水族館の見どころをご紹介します!

エビとカニの水族館の所要時間と概要まとめ

(1)エビとカニの水族館の所要時間

エビとカニの水族館は、その名の通りエビやカニの仲間がたくさん見られる水族館で、その数は実に約150種と言われています。

館内はそれほど大きく無く、このように個別の水槽が並びます。

所要時間としては30分〜1時間程度となっています。

珍しい種類がいたり、小さな水槽にたくさんの種類の生き物がいたりするので、これらを一つずつゆっくり見ていくと、1時間半ほどは十分に過ごすことができます。

(2)エビとカニの水族館の概要まとめ

エビとカニの水族館では、エビやカニのイメージを大きく変えてくれるかもしれません。

エビと言えば、このヨーロッパイセエビのような姿を思い浮かべる方が多いと思います。

一方で、このクボエビのように、ずいぶんと雰囲気の違う「エビ」もいます。

また、同じ「エビ」とついても、ヨーロッパセミエビはこんな見た目をしています。

同じくセミエビの仲間では、ヒメセミエビはこんなに小さな身体で、オレンジ色の模様がきれいです。

こうした色に注目するのもポイントで、例えばこの青いアメリカンロブスターは「幸せを呼ぶ」なんてことも言われています。

また、カニといえばタラバガニや毛ガニなどを想像しがちですが、こちらも、この手足が細いオオホモラのようなものから、

ボールのように丸くなることのできる構造が面白いメガネカラッパ

さらには、このトゲアシガニのように、昆虫の仲間にも見えるような変わった形のカニなど実に多様です。

その一方で、エビやカニばかりでなく、魚の展示も見ることができます。

このウツボ水槽では、サビウツボ、アミメウツボ、ゼブラウツボなど様々な種類のウツボに出会えます。

中でも、サンゴ礁に生息するクモウツボは大人しい性格と言われており、凶暴そうな顔つきをした他のウツボの仲間とは少し違った雰囲気を感じます。

そんな魚の展示の中で、あまり他の水族館でも目にする機会の少ないのがこちらのシンジュアナゴ

人気のチンアナゴによく似ていますが、よく見ると模様などが全く違っており、見られる水族館も限られるので、ぜひお見逃しなくチェック頂きたいポイントの一つです。

また、地元「すさみの海」をイメージした水槽も。

ここでは、コバンザメが水槽に貼りつく様子から、吸盤部分の構造なども鮮明に見ることができます。

なお、この写真にあるポストは、実際にすさみの海に設置された「海中ポスト」をイメージしたもので、実際の海中ポストではなんと実際に手紙を送ることができ、世界一深い所にあるポストとしてギネス記録にもなりました。

そんな地元すさみの海もテーマにしながら、エビやカニの魅力をたっぷり知ることのできる水族館です!

なお、このエビとカニの水族館では、水槽部分に自分の名前を掲載できる「サポーター制度」があります。

2020年10月からはネットでも申し込めるようになっていますので、教育や環境調査などの取り組みを支援するためにぜひ申し込んでみてはいかがでしょうか!

サポーター制度お申し込みについて

エビとカニの水族館の見どころレビュー

エビとカニの水族館の見どころポイントを3つご紹介します。

  • 見どころその1:大型のエビ・カニの迫力がすごい!
  • 見どころその2:多種多様な色や模様が素敵な生き物たちの魅力
  • 見どころその3:生き物の名前にも注目したい個別水槽

見どころその1:大型のエビ・カニの迫力がすごい!

エビとカニの水族館には珍しい生き物が多いですが、特に印象的なのが、大型のエビやカニの仲間たちです。

例えばこちらのオーストラリアンキングクラブは、野生では重さ7kgにもなる成長途中の個体が確認されるなど、超巨大なカニの仲間です。

アメリカンロブスターなどは、食べたことのある方も多いかもしれませんが、大きいものだと1m以上にもなり、世界最大のエビとも言われています。

また、こちらのアミメノコギリガザミも、平べったい身体をしていますが大きいです。

大きな身体に対してこの赤い目が特徴的で、その大きさ以上に目を引きます。

こちらのヤシガニは、その手足を広げた形が蜘蛛のような雰囲気があることでも有名ですが、こちらは「ガニ」とついていますが実はヤドカリの仲間です。

日本を代表するのが、こちらのタカアシガニ

日本の水族館でもよく目にしますし、西伊豆旅行などで実際に食べたことのある方も意外に多いのではないでしょうか。

ここまでご紹介したガッチリタイプとは違いますが、その長さ・大きさで言えば相当なサイズですね。

また、このオオエンコウガニも東京湾〜土佐湾の海底に分布するとされる、日本を代表する巨大ガニの一種です。

同じ仲間で南アフリカに生息するアフリカオオエンコウガニは、「マルズワイガニ」として缶詰のカニなどの原料として使われているので、実は口にしたことがある方もいるかもしれません。

エビはカニほどには巨大なものがいないのですが、こちらのミナミイセエビや、

シドニークレイフィッシュの愛称でも知られるイースタンロックロブスターなどは、その大きさが目を引きます。

様々な種類のエビやカニに出会える中で、一つのきっかけとして、身体の巨大さなどに注目頂くと新しい魅力に気付けるかもしれません!

なお、エビやカニ以外での大きな生き物として、建物の外ではアオウミガメも見られますので、合わせてチェックしてみてくださいね。

見どころその2:多種多様な色や模様が素敵な生き物たちの魅力

エビやカニの魅力を感じるもう一つの要素として、「色」も挙げられます。

例えばエビの仲間には、チェリーシュリンプのような様々なカラフルな種類がいます。

そんなカラフルなエビをまとめて展示している「ジュエリーシュリンプ」というコーナーがあります。

とても小さなエビで、例えばこのレッドビーシュリンプで言えば、水槽とのバランスではこのくらいの大きさです。

先ほどまで巨大な種類をご紹介していたので、このギャップも見どころの一つです。

また、色違いでブラックビーシュリンプという種類も。

小さすぎて見難いと心配かもしれませんが、展示コーナーにはアップで撮影されて写真もあるのでぜひ合わせてご覧ください。

また、館内全体で見ると、その他にも様々なカラフルな生き物に出会えます。

例えば、描かれたような紅白の複雑な模様がとても美しいのは、スザクサラサエビ

宝石のような紫が目を引くパープルリーフロブスターなども。

両手に持ったイソギンチャクを振る姿が人気のキンチャクガニも、改めて模様に注目すると、その魅力を再発見できます。

イソギンチャクつながりでは、イソギンチャクモエビなんて種類がいたり、

同じくモエビの仲間でリュウグウモエビは透き通った姿がとても印象的です。

最後に、とりわけその美しさが際立つオススメがこのモンハナシャコ

貝や甲羅を砕くほどの強力なパンチが特徴なのですが、その美しい姿もぜひご注目ください!

見どころその3:生き物の名前にも注目したい個別水槽

エビとカニの水族館には、小型の水槽がズラリと並んだ研究室のようなエリア「エビカニ博士の研究室」があります。

ここは、基本的に1種類ずつの生き物が飼育・展示された個別水槽で、他の水族館ではあまり見ることのできないような珍しい生き物にも出会えます。

見どころその1でヤシガニがカニではなくヤドカリの仲間とご紹介しましたが、同じくカニのような姿をしていながらヤドカリの仲間なのが、このイソカニダマシ。

こちらについては、「カニダマシ」と名前が付いているので、少し親切?かもしれませんね。

このカニダマシの仲間はいくつかの種類がおり、ここではホシカニダマシも展示されています。

また、スベスベマンジュウガニという奇抜な名前で有名になったカニもいますが、その真逆のような名前なのがこのサメハダマンジュウガニ

つい触ってみたくなるような名前ですが、こうしたネーミングを楽しむのも見どころの一つです。

他にもスベスベサンゴヤドカリなど、触り心地に着目した名前の例は多いですね。

毛ガニを超えた?ケブカガニなんて種類のカニもいます。

オシャレな名前なのが、こちらのアオボシヤドカリ

その名の通り、淡い青色を中心に、空に輝く星々のような模様がとても綺麗ですね。

見た目だけでなく、その生態などに着目した名前の例としては、このクリアクリーナーシュリンプ

魚の身体についた寄生虫などを掃除するエビとして知られています。

透明な姿にクリッとした目が印象的で、ぜひその見た目の魅力にもご注目ください。

他にもたくさんの種類の生き物たちが展示されていますので、ぜひじっくりお楽しみください!

エビとカニの水族館のグッズとお土産

エビとカニの水族館には、順路の最後、出口部分にグッズ・お土産を販売するギフトショップがあります。

エビやカニをモチーフにしたものもありますが、イルカやアザラシ、カワウソのぬいぐるみなど、飼育・展示されている生き物以外のグッズもたくさんあります。

中には、消波ブロック(テトラポッド)をポーチにしたテトラポーチなんて変わったものも。

また、せっかくエビとカニの水族館に来たからには、こんなちょっとマニアックなフィギュアも良いかもしれません。

水族館でよく見る立体ペーパーパズルですが、バイカルヨコエビは店頭で購入できるのは全国でもたった二箇所しか無いそうですよ。

地元の方以外はなかなか来られる機会が無いかもしれませんので、思い出の一つとして、ぜひギフトショップも覗いてみてくださいね。

エビとカニの水族館のレストラン・飲食店

エビとカニの水族館は比較的小さな水族館ですので、中には食事をすることのできるレストランなどはありません。

しかし、「道の駅すさみ」と隣接しており、ここでは様々なお食事を楽しむことができます。

駐車場も共有ですので、お車でお越しの場合もご利用しやすいです。

エビやカニをたくさん見た後は、お腹も空いているかもしれません。。

ぜひ新鮮な海の幸などをお楽しみください!

エビとカニの水族館の入館料とお得な割引情報

エビとカニの水族館の入館料金は下記の通りとなっています。

  • 大人(高校生以上):800
  • 子供(小・中学生):500
  • 幼児(3歳以上) :300
  • 3歳未満:無料

また、エビとカニの水族館では以下のように割引となることもありますのでチェックしてみて下さい。

(1)すさみ町民割引

地元の方がご利用しやすいように、すさみ町に住民票のある方は以下のように半額の割引となります。

  • 大人(高校生以上):800→400円(400円引き)
  • 子供(小・中学生):500→250円(250円引き)
  • 幼児(3歳以上):300→150円(150円引き)
  • 3歳未満:無料

住所が確認できるものとして、運転免許証・学生証・保険証・年金手帳・住民票が必要ですので必ずご持参くださいね。

(2)串本海中公園との共通チケット

エビとカニの水族館から車で2030分ほどの距離にある「串本海中公園(水族館・海中展望塔)」との共通入場券があり、セットだとかなりお得です。

  • 大人(高校生以上):2,600円(800+1,800円)→2,000円(600円引き)
  • 子供(小・中学生):1,300円(500+800円)→1,000円(300円引き)
  • 幼児(3歳以上) :取り扱い無し

どちらも違った魅力がありますので、ぜひ違いなどを比べながらそれぞれの水族館も一緒にお楽しみください!

串本海中公園(水族館)の見どころ徹底解説!|海中展望塔・海中観光船・所要時間・お土産

2020年10月31日

(3)団体割引

15名以上での利用の場合には1割引き程度の団体割引があります。

  • 大人(高校生以上):800→720円(80円引き)
  • 子供(小・中学生):500→450円(50円引き)
  • 幼児(3歳以上) :300→250円(50円引き)

ただし、あまり大きな水族館ではないため、たくさんの人数でご利用の場合は、事前にご一報されると親切かもしれません。

(4)障害者等割引

障害者手帳などをお持ちの場合には、ご本人と介護者の1名ずつの入館料が半分になります。

ご利用の際にはぜひご提示ください。

エビとカニの水族館の営業時間と休館日

エビとカニの水族館の基本的な営業時間は900分〜1700です。

30分前の16:30以降は入館できなくなりますのでご注意ください。

基本的に年中無休で営業しており、年末年始も利用することができます。

具体的な休館状況や営業時間については、事前に公式サイトなどを確認することをオススメします。

エビとカニの水族館のアクセスと駐車場

エビとカニの水族館は、東京はもちろん、大阪や名古屋などの主要エリアから遠く、事前にアクセスの方法やタイムスケジュールをよく考えて移動することをオススメします。

以下では、乗用車と電車・バスでのアクセスをそれぞれご紹介します。

1.乗用車・タクシーの利用

和歌山県の南側には、大きく分けて以下の2つの方向性があります。

  • 大阪(和歌山市内)方面から
  • 名古屋方面から

それぞれ簡単なアクセスをご紹介します。

大阪(和歌山市内)方面から

和歌山県の西側からぐるっと回るルートで、2時間半ほどかかりますが、基本的には一本道です。

紀勢自動車道を「すさみ南インターチェンジ」まで進み、インターチェンジを降りたら右折で36号線を進みます。

すると、わずか数分で、突き当りに「エビとカニの水族館」の看板が見えてきますので、全く迷うことは無いはずです。

名古屋方面

名古屋駅を起点にすると4時間半近く時間がかかるため、和歌山県内での宿泊とセットでお出かけされる方が多いと思います。

伊勢自動車道をひたすら南へ進み、勢和多気ジャンクションで紀勢自動車道に移り、再び南を目指します。

紀勢本線と並行するような形で新宮、太地、串本と主たる地点を通り過ぎると、江住駅の少し先に「エビとカニの水族館」が左手側に現れます!

2.電車の利用

「エビとカニの水族館」の最寄り駅は「江住駅」となります。

江住駅からは徒歩8分程度なので、バスなどは使わなくても到着可能です。

以下のような二つの方向からのアクセスをご紹介します。

  • 大阪(和歌山)方面
  • 名古屋方面

大阪(和歌山)方面

大阪から向かう場合には、天王寺駅から特急くろしおを使う方法が便利です。

天王寺からは、白浜駅や紀伊田辺駅などで乗り換え、JRの在来線(紀勢本線)で江住駅に到着します。

大阪から白浜駅や紀伊田辺駅までは2時間半弱、そこから江住駅まで1時間ほどですので、合計では3時間半程度を見込む必要があります。

和歌山駅からは、JR特急くろしおで同じく白浜駅や紀伊田辺駅などで乗り換えが必要ですが、合計2時間30分程度で江住駅まで到着できます。

電車に乗っている時間は2時間ほどなのですが、乗り換えに20~30分くらい待つことがあるので、時間の過ごし方をよく考えておくことをオススメします。

いずれの場合でも、車で移動する場合とほぼ同じ時間ですが、たくさん便数があるわけではないため、予定次第では大きく時間をロスする可能性がありますのでご注意ください。

名古屋方面

電車の場合には、名古屋駅から出発する場合でも、新幹線を使って新大阪を経由するルートが早いため、基本的なアクセスは大阪方面からと同様になります。

大阪からのアクセスに比べて名古屋~新大阪の時間が増えますので、5時間近くかかります。

新幹線を使わない場合には、名古屋から新宮駅又は紀伊勝浦駅まで「特急ワイドビュー南紀」が出ており、乗り換えは1回で江住駅まで行くことができます。

ただし、本数が限られていることに加えて、5時間45分ほどかかるため、あまり現実的ではないかもしれません。

まとめ

エビやカニの仲間を中心に、大きさや色・模様、ネーミングなど様々な観点から、その似ている部分や違っている部分を楽しむことができます。

一般的に見たことも聞いたことも無いような多種多様なエビ・カニに出会えるので、エビ・カニにはそれほど興味が無いという方にとっても、きっとお楽しみいただけます!

大きな水族館とはまた違ったテーマ特化型の水族館をぜひお楽しみください。

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