さいたま水族館は、羽生水郷公園の中にある水族館です。
淡水魚を中心としており、馴染みのある生き物や絶滅危惧種の展示が多いのも特徴的です。
車でのアクセスもよく、公園と一緒にも楽しむことができるので、特にファミリーでの利用にぴったりです。
それでは早速、さいたま水族館の見どころをご紹介します!
Contents
さいたま水族館の見どころレビューと所要時間
それほど大きい施設ではなく、順路も一本道で進みやすいため、特に混雑していない日には所要時間は1時間程度です。
隣の建物で行われる特別展も観るような場合には、所要時間は2時間ほど想定しておくことをオススメします。
さいたま水族館は、主に以下のような見どころがあります。
- 海が無くても世界の魚に出会える!
- これも絶滅危惧種?!意外な事実も学べる
- 鮮やかな金魚の姿と役立つ金魚情報
見どころその1:海が無くても世界の魚に出会える!
海と接していない埼玉県ということもあり、さいたま水族館では川や湖などの淡水魚を中心とした展示となっています。
日本の淡水魚だけでなく世界中に生息する種類が展示されています。
例えば、アフリカからは、水中でなびいているヒレの形が美しいコンゴテトラ。
小さなサイズで、美しい淡いオレンジ色がとても綺麗です。
東南アジアからは、それぞれのエラにあるクッキリとした黒い模様がアクセントになっているカイヤンなどが、カラフルさは無くても存在感を発揮しています。
また、淡水魚は身体の小さな種類が多いイメージがあるかもしれませんが、大型の魚もたくさんいます。
また、長いヒレや、綺麗な白色など、大きさ以外にも特徴がたくさんありますのでぜひじっくり眺めてみてください!
また、太平洋を越えた中米地域からは、ソードテールやセルフィンモーリーなど、こちらも少し変わった部位のある生き物が揃っています。
なお、さいたま水族館では、多くの展示で餌やり時間を公開しています。
エサが投入される際の、水槽内の生き物たちが急にざわつく様子が面白いので、ぜひ時間を調整して、どこかの餌やりパフォーマンスは楽しんでいってくださいね!
見どころその2: これも絶滅危惧種?!意外な事実も学べる
日本の生き物については、野生での数が減ってしまっている絶滅危惧種が多く展示されています。
その中には、よく聞く名前の生き物も多く、こんな生き物まで絶滅の危機に瀕しているのか、と少し驚くこともあると思います。
例えば、川釣りなどで見かけるニッコウイワナ。
環境省や都道府県が定める絶滅危惧の生き物を列挙した「レッドリスト」にもその名が刻まれています。
キレイな水槽でじっくり眺めると、美しい皮の色合いに水玉模様が映える様子がよく分かりますね。
また、川底でじっとしていることの多いカジカも同じくレッドリストに掲載されている種類で、地域によってゴリ、ドンゴなど様々な名前で呼ばれています。
さらに、川に生息する生き物として子供のころから慣れ親しんでいるサワガニも埼玉県のレッドリストに掲載されているなど、意外な事実を知ることもあります。
なんと、とても身近な魚であるナマズも、埼玉県レッドリストに掲載されています。
あまり派手な展示はありませんが、こうした身近な話題からの発見がさいたま水族館の見どころの一つとなっています。
一見するとよくある水草の欠片のようなこれも、ムジナモという植物で、なんと国の天然記念物に指定されている珍しい生き物です!
こうした絶滅の危機に瀕した希少な生き物は、もちろん日本だけではありません。
例えば、このチュウゴクオオサンショウオは、「ワシントン条約」という国際的な取引の制限に関する規制の対象になっています。
日本のオオサンショウオの展示もありますので、ぜひ見比べてみてくださいね!
全国の水族館では、様々な要因で希少となってしまった生き物を少しでも増やそうと、繁殖の取り組みを行っています。
全国に先駆けて繁殖に成功した種ごとに、それを実現した水族館を表彰する「繁殖賞」という仕組みもありますので、水族館内でこんなパネルを見かけたときはぜひ目を通してみてくださいね!
希少となってしまった理由は様々な要素の組み合わせではありますが、その一つの理由として、外来種の侵入が考えられます。
例えば、このコウライギギは見た目も少しユニークで観賞用に向いていますが、野生に棄てられた結果、増えてしまい、今では環境省の定める特定外来生物に指定を受けています。
また、外来種に関する代表的な例としてよく話題になるのがこのブルーギルで、同じく特定外来生物に指定されています。
釣りなどをする方を除けば、名前は聞いたことあっても、実際の姿を観たことはないという方も多いのではないでしょうか。
こうした展示を通じて、ぜひ自然や生き物との関わり方について見つめ直すきっかけにもしてみてくだい。
見どころその3:鮮やかな金魚の姿と役立つ金魚情報
順路の最後にある見どころが、金魚に特化したコーナーです。
今では金魚を展示する水族館も増えてきましたが、さいたま水族館では、様々な種類の金魚を楽しむことができます。
まずはベースとなる「キンギョ」です。
よく目にする機会のある金魚ですが、改めてこうして眺めると綺麗ですね。
こちらは、頭が赤いからタンチョウ(丹頂)という名前になったと言われるこの金魚。
某球団を応援する水族館では、これをヘルメットに見立てているところもあるとか無いとか・・。
こちらのゴージャスなヒレが特徴的なのは、ブリストルシュブンキン。
名前もゴージャスですね。
また、キンギョ(金魚)ならぬ、テツギョ(鉄魚)なんていう魚も。
今にも割れそうな袋が顔についているスイホウガンも人気の金魚ですので見逃さないようぜひチェックしましょう。
他にも様々な種類の金魚の仲間を楽しむことができますので、お気に入りの種類を見つけてみてください!
さらに、このコーナーでは泳ぐ姿を眺めるだけでなく、キンギョの歴史やトリビアを知ることのできるパネルがあります。
特に、尾びれの分類をしているパネルは、金魚を観るときにどんなところに注目すれば良いのかの参考になります。
また、人間と犬や猫との年齢比較はよく目にしますが、金魚についてもこんな計算をするそうです。
パネルを読むのはまだ早い、というお子様も、金魚の水槽を内側から覗くことのできるこうした仕掛けがあるので飽きずに楽しむことができます。
金魚の水槽をフレーム代わりにした撮影もできるので、記念写真もぜひ撮っていってくださいね!
さいたま水族館のここがスゴイ!おすすめ注目ポイント!
(1)特別展示で何度も楽しめる
さいたま水族館は、本体となる水族館の隣にも展示施設があります。
ここでは、定期的に内容を変えた特別展が開催されています。
例えば、ある時期には、「オノマトペ」をテーマにした企画が行われました。
オノマトペとは、ドキドキ、ガラガラといったいわゆる擬音語・擬態語のことで、こうしたオノマトペにちなんだ生き物を展示する特別展でした。
様々な生き物が展示されていましたが、例えば、「スケスケ」というオノマトペに対しては、透明な身体で骨がスケスケになっているトランスルーセント・グラスキャットが紹介されています。
「ペラペラ」なのは、淡水エイのモトロ。
「ヒラヒラ」としたジムナーカスは、ウネウネと動いたり、弱い電気をビリビリと発します。
「キラキラ」として紹介されていた熱帯魚の水槽は、文字通りに美しい色や模様でいっぱいです。
さらに、珍しい例では、「ギザギザ」としたフトアゴヒゲトカゲの姿も。
この展示は既に終わっていますが、このような工夫あふれるテーマの特別展が企画されていますので、初めて行く方はもちろん、行ったことのある方でも何度もお楽しみください!
また、ぜひオノマトペという観点からも、生き物たちの新たな魅力を発見してみてくださいね^ ^
(2)水族館の外でも楽しみがたくさん!
さいたま水族館は羽生水郷公園の中にあり、水族館の外には大きな池が広がっています。
この池には、たくさんの大きな鯉が泳いでおり、眺めているだけでもゆっくりとした時間を過ごすことができます。
また、ここでは池の鯉にエサをあげることができます。
池の近くにあるガチャガチャでエサを買ったら、後は普通に池の上からエサを落とします。
水槽での餌やりはそれほど珍しくありませんが、さいたま水族館では池を丸ごと餌やりコーナーにしているため、身体は大きく、数も多いという独自の魅力があります。
特に、エサを求めて大きな鯉が口を開けて迫ってくる様子は必見です!
なお、エサを食べすぎてしまわないように、一定の量になるとこんな形でエサを購入することができなくなります。
エサやりを体験したかったのにできなかった、なんてことにならないよう気を付けてくださいね。
また、時期によっては、ドクターフィッシュの体験などもできます。
建物の近くに用意された足だけ入れることのできる小さなプールで、大人から子供まで、何とも言えないくすぐったい経験をすることができます。
最後に、少しタイプが変わりますが、ワークショップスタイルの工作体験もできます。
例えばこの「グラス水族館」では、グラスを使って手乗りサイズの「水族館」を作ることができます。
気軽にその場で体験もできますので、お出かけの思い出にいかがでしょうか^^
さいたま水族館のグッズとお土産
さいたま水族館のギフトショップは、建物の出入り口(まとめて一か所です)すぐのところにあります。
定番のぬいぐるみは、小さなサイズを中心に、上段にあるような丸い形のものが特徴的です。
また、デザインがオシャレなエコバッグは、普段からも気軽に使えそうな便利なアイテムとなっています。
マンボウやカメなど、海や川の生き物がデザインされたスプーンなどの食器類も充実しており、日々の生活の中でも楽しむことができそうです。
こちらは、ただの石・・と思いきや、紙の上に置いておくことでメモが散乱してしまうことなどを避けられるペーパーウェイトというアイテムです。
一つずつ手づくりされており、この世に同じものが二つと無い素敵な商品ですので、ぜひ手に取ってご覧ください。
他にも、お土産などに便利なお菓子も色々あります。
例えば、さいたま水族館のキャラクターが印刷されたプリントクッキーや、
甘いものが苦手な方にも嬉しい浜焼きせんべいなど、相手に合わせたお土産が選べます。
「ネタ」っぽいものがお好きな方にオススメなのが、こちらのポン菓子。
ナマズをイメージした細長~いパッケージで、狭いところが好きなナマズの特性から、商品を陳列している棚が筒状になっているというこだわりが素敵です。
最後に、特にピックアップしてオススメするのがこのお菓子です。
高級感のあるデザインで、さいたま水族館の名前まで入っているので、ちょっと真面目な感じのお土産にピッタリです。
中は個包装となっていますので、たくさんの方に配ったり、一度に食べきらなかったりする場合にも便利です。
サクサクしたクッキー部分の触感と、しっとりとしたチョコの組み合わせがマッチしていて美味しいので、ぜひお試しください^^
さいたま水族館のレストラン
さいたま水族館には、併設する飲食店・レストランがありません。
水族館内では、基本的に何も食事はできないと考えてください。
ただし、さいたま水族館は羽生水郷公園の中にあり、この公園には軽食を食べられる場所があります。
時間の都合などで、水族館の近くで食事をされたいときには、羽生水郷公園内のレストランをご利用いただくと便利です。
とはいえ、さいたま水族館は市街地から遠く離れているわけではないので、車で近くのお店を探す方がゆっくりと食事を楽しむことができるかもしれません。
さいたま水族館のチケット料金とお得な割引情報
さいたま水族館の入館料金は下記の通りとなっています。
- 大人(高校生以上):320円
- 小学生・中学生 :80円
- 小学生未満 :無料
大人の判定が高校生以上となっていますが、そもそも価格がかなりリーズナブルに設定されています。
ただし、春休みや夏休みなど季節ごとの連休は、繁忙期として少し価格が上がります。
- 大人(高校生以上):420円(+100円)
- 小学生・中学生 :100円
- 小学生未満 :無料
それでも小学生・中学生ならたった100円、これでもまだかなりリーズナブルですね。
この上さらに、団体割引や年間パスポートなどもありますので、ぜひご確認ください。
なお、こどもの日(5月5日)や埼玉県民の日(11月14日)には、小学生・中学生は無料で利用することができます。
(1)団体割引
基本となる割引として、20名以上の場合には団体割引で2割引となります。
- 大人(高校生以上):250円(繁忙期は340円)
- 小学生・中学生 :80円(繁忙期でも80円)
- 小学生未満 :無料
(2)障害者等割引
障害福祉サービス受給者証、特定医療費(指定難病)受給者証、特定疾患医療受給者証、被爆者健康手帳、戦傷病者手帳、 介護保険被保険者証(要介護、または要支援認定を受けている者)などをお持ちの場合、入館料が無料になります。
また、介護者の方も1名まで無料で利用することができますが、介護の対象者が「12歳未満、第1種身体障害者、知的障害者、1級・2級の精神障害者」のいずれかの場合となります。
詳細については、さいたま水族館までお問い合わせください!
さいたま水族館の営業時間と閉館日
さいたま水族館の基本的な営業時間は9時30分〜17時00分です。
また、12月と1月には、16時30分までとなっています。
閉館時間の30分前には入館できなくなりますのでご注意ください。
休館日は、以下のように時期によってかなり変則的となっています。
- 4月 :第2月曜日(祝日の場合は翌週に振替)
- 3月、5〜7月、9〜11月:毎月第1月曜日(祝日の場合は翌週に振替)
- 8月 :休館日無し
- 12月〜2月 :毎週月曜と火曜(祝日の場合は開館)
※年末年始の12月29日〜1月1日は休館日
公式サイトは少し分かりにくい表現になっていますが、年度ごとのカレンダーが分かりやすいので、お出かけの際には、具体的な日程を踏まえて事前に公式サイトを確認することをオススメします。
さいたま水族館のアクセスと駐車場
さいたま水族館は最寄駅から少し距離があるため、特に電車で向かう場合にはアクセスには少し注意が必要です。
以下では、電車の場合と車の場合とでご紹介します。
(1)電車の場合
電車の場合には、最寄駅は東武伊勢崎線の「南羽生駅」又は「加須駅」となります。
ただし、7kmもあるため、歩きで向かうことはやや無理があります。
そこでオススメするのが、羽生駅(東口)のご利用です。
羽生駅の駅前からは、以下の二種類のバスが出ています。
- 朝日バス :無料の直通バス
- 羽生市福祉バス:有料の市内循環バス
ただし、常に利用できるわけではないのでご注意ください。
- 朝日バス:4〜10月の特定の土日祝日のみ運行(10時〜15時に1時間に一本)
- 羽生市福祉バス:平日のみ運行(1日に2時間半ごとで計4本)
やや複雑ですね。。
時刻表は公式サイトに掲載されていますので、事前に必ずチェックするようにしてください。
(2)車の場合
お車で向かう場合には、それほど複雑な行程はありません。
東京方面や北関東方面からのいずれから向かう場合にも、東北自動車道を利用することが基本となります。
羽生インターチェンジを降りるとすぐに羽生水郷公園が見えてきます。
そのため、まずは東北自動車道を目指し、羽生インターチェンジに向けてひたすらまっすぐお進みください!
無料駐車場を利用することもできるため、さいたま水族館には車でのアクセスが便利です。
まとめ
海外に生息する大型の種類から、埼玉県の希少な生き物など、多種多様な淡水魚に出会うことのできるさいたま水族館。
大きな池での餌やりや綺麗な金魚の展示など、見慣れたはずの光景も水族館で楽しむことで新しく感じられるかもしれません。
時期によって内容が変わる特別展もありますので、何度来ても楽しむことができます。
ぜひさいたま水族館にお越しください!
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