2018年6月26日にリニューアルオープンした上越市立水族博物館うみがたり。
今回のリニューアルは建設や設計等として100億円以上を投じるビッグプロジェクトで、展示する生き物の数も4倍に大幅パワーアップしました。
日本海を背景にしたイルカパフォーマンスや世界一の飼育頭数を誇るマゼランペンギンの展示など、話題性ある内容がたくさんです。
なお、このうみがたりは、神奈川県の横浜・八景島シーパラダイスを運営する株式会社横浜八景島が運営を行うということでも注目を集めています。
それでは、早速うみがたりの魅力をたっぷりご紹介します!
Contents
うみがたりの見どころレビューと所要時間
うみがたりは3階建の水族館で、小さくて綺麗な魚達から海に住む大きな哺乳類まで、様々な種類の生き物達が展示されています。
小さな水槽も一つ一つ観ていくと、所要時間としては最低でも1時間半は楽しむことができ、さらに大人気のイルカショーを待つのであれば、2時間〜2時間半は予定しておいたほうが良いかもしれません。
うみがたりは、主に以下のような見どころがあります。
- 日本海を背景にした迫力のイルカショー
- 飼育数は世界一!マゼランペンギンが空を飛ぶ
- 大水槽の多様性がすごい!日本海をテーマにした展示の数々
見どころその1:海と一体化!?迫力のイルカショー
リニューアル前から人気を集めていたイルカショー。
以前はお客さんの多い夏季限定でしたが、リニューアル後は通年でパフォーマンスが行われます。
オープン初日は少し曇ってしまいましたが、イルカプールと日本海との境目が交わる様子は、他では見ることのできない特別な空間となっています。
パフォーマンスを行うのは、4頭のバンドウイルカ達。
豪快なジャンプで視聴者の視線を釘付けにします!
観客席からも距離が近く、イルカ達の身体能力の高さを間近で感じることができます。
うみがたりで行われるイルカショーの特徴は、観客と一体となって楽しむ音楽やダンスの演出です。
座って観ているだけでなく、腕を縦や横に動かして、ダンスを通じてイルカ達と一体感も感じられます。
他にも、イルカ達の息の合った同時ジャンプなど、たくさんのパフォーマンスが矢継ぎ早に展開されます。
ちなみにこのイルカプールは、順路の途中でプール内を観ることもできます。
こちらの動きに反応して近づいてくれることも多いので、ぜひ立ち止まって覗いてみてくださいね!
なお、2020年7月3日までは、ベルーガ(シロイルカ)の飼育・展示が行われていました。
※現在はシロイルカの展示は行われていません
見どころその2:飼育数は世界一!マゼランペンギンが空を飛ぶ
うみがたりでは、ペンギンの飼育・展示に力を入れており、イメージキャラクターにもなっています。
ペンギンの種類はマゼランペンギン。
リニューアル前の1993年から展示を始め、現在ではなんと100羽以上も飼育されているそうです!
日本で飼育されているマゼランペンギンが全体で400羽程度ですから、いかに多くのマゼランペンギンがうみがたりにいるかが分かりますね。
水面でスイスイと泳ぐ姿を見ていると、こちらまで気持ち良くなってきます。
特に暑いシーズンには水の中にいることも多く、たくさんのペンギン達が泳ぐ姿は、飽きずにずーっと眺めていられそうです。
ペンギン達が水中を泳ぐ姿は、なんと下から見上げることもできるんです。
空を背景に頭上を泳ぐ姿は、まるでペンギンが空を飛んでいるような体験ができます!
少しだけ見逃しそうな場所にあるので、順路を進む際には、頭上にも注意してくださいね。
ペンギンプールの水中を横から観られる展示より手前にありますので、こちらを目安にしてください^^
また、地上でも、うみがたりならではの特徴があります。
それは、順路をペンギン達が歩けるようになっている点で、人間との間を隔てるガラスなども無く、すぐ近くでペンギンを眺めることができるんです。
すぐ足元にペンギン達が現れ、ひらひらしたスカートやキラキラと反射するレンズに反応してクチバシで突かれることもあるので、近くで写真を撮ろうとする時などには十分に気をつけてくださいね!
うみがたりでは、野生のマゼランペンギンが多数生息するアルゼンチンとも協力し、繁殖活動などにも取り組んでいます。
まるで洞穴のような巣穴は、落ち着いた子育てなどに不可欠なものです。
そんな観点も意識しながらぜひ景色も一緒に楽しんでみてください。
ペンギンへのこだわりは色々なところに現れており、順路やトイレなど、いたるところに「ペンギン」がいます!
中でも、ペンギンの屋外展示を抜けてエスカレーターを降りてすぐには、センサーで反応する不思議な壁のイラストがあります。
手をかざすとイラストのペンギンが動き出しますので、ぜひお試しください!
見どころその3:大水槽の多様性がすごい!日本海をテーマにした展示の数々
うみがたりを象徴する展示の中心となるのが、建物を貫くように構える「うみがたり大水槽」です。
展示が始まってすぐに現れるのが、水面近くを泳ぐことの多いイワシの群れ。
太陽の光を浴びてキラキラと反射する様子がとっても綺麗です。
ホシザメやマダイなど、日本海で観ることのできる様々な魚に出会えるので、名前のパネルなども見ながら、お気に入りの1匹を見つけてみてください!
日本海では、九州地域から暖かい「対馬暖流」が流れてきており、「日本海固有水」と呼ばれる日本海の深い部分にある水と交わって、多様な生き物を育んでいます。
例えばこちらのオオカミウオ。
あまり動かずにじっとしていることも多い、鋭い歯と迫力ある顔が特徴的な魚です。
ちょっとマニアックなところでは、このハナオコゼ。
全国の水族館でもあまり目にしない珍しいオコゼの仲間です。
他にも、狭いところが好きなアナゴはパイプに入って展示されていることが多いですが、うみがたりでは、巨大パイプマンションがインパクト抜群です!
こうした日本海を中心に広がる生き物の多様性は、川の流れを通じて陸地の森や山とも密接な関係にあります。
そこで、うみがたりでは、海を育む上越の川をテーマとしたコーナーも用意されています。
ニッコウイワナやウグイなどの淡水魚が、今にも岩場を飛び越えようとするような勢いで泳ぐ姿には、美しさを感じます。
なお、うみがたりでは日本海を主な展示テーマとしてはおりますが、「ニモ」でおなじみのカクレクマノミをはじめ、サンゴを育むような暖かい海に生息する生き物なども展示しています。
こちらもお見逃しないようにお楽しみください!
うみがたりのここがスゴイ!おすすめ注目ポイント!
(1)足元も透明なチューブ型展示がスゴイ
個別の生き物を楽しむだけでなく、迫力ある展示を楽しむという観点からは、大水槽を頭上に眺めるチューブ型展示がオススメの注目ポイントです。
大量のイワシの群れが一糸乱れず泳ぐ姿をじっくりと眺めることができます。
イワシの群れは、時々群れの姿を横へ縦へと大きく変えながら激しく泳ぐことがあり、その様子が素晴らしく圧巻です!
また、このチューブ型水槽は、足元も透明なアクリルガラスとなっており、水の上を歩くような感覚を楽しむこともできます。
ちなみにこちらの大水槽、館内のいたるところで観ることができるんです。
縦型の大きな窓からは、高いところを泳ぐイワシの群れやマダイなど、様々な種類の生き物が一度に観られます。
場所や角度によって表情を変える大水槽の魅力をぜひ様々な場所からお楽しみください!
(2)タコ・イカ・クラゲのオンパレード
意外にも(?)、うみがたりの独自色が現れる展示があります。
その名は「いか・たこベース」です。
様々な種類のイカやタコの紹介を通じて、生物の多様性を紹介しています。
そのため、水族館での定番といえばミズダコやマダコなどですが、ここでは、テナガダコや、
ワモンダコなど、普段あまり目にしないちょっと珍しい種類に出会うことができます。
ちなみにこのコーナー、そのまま深海コーナーへと繋がっていて、巨大なタカアシガニの他、深海に住むホッコクアカエビや、
深海生物特有の変わった姿が特徴的なザラビクニンなどが展示されています。
さらに先へ進むと、透明の美しさとフワフワとした浮遊感が幻想的なクラゲのコーナーがあります。
水槽が綺麗なので、ミズクラゲやアカクラゲなども写真映えが期待できます!
ちなみにこちらのアマクサクラゲは少し珍しい種類ですので、ぜひじっくりご覧になってみてくださいね。
なお、違う場所にハナガサクラゲという変わった形のクラゲもいるので、こちらもご注目ください!
うみがたりのグッズとお土産
うみがたりには、順路の最後、出口手前にギフトショップ“レガーロ”があります。
レガーロはスペイン語で「贈り物」を意味しており、うみがたりの思い出を残し、伝えるための大事なアイテムとして、こちらのギフトショップをぜひご活用ください!
レガーロで目を引くのは、何と言ってもお土産に便利なお菓子の数々。
マゼランペンギンをモチーフにしたものや、
イルカをモチーフにしたものなど、うみがたりを代表する生き物たちがギフトとしても活躍しています!
他にも、定番のぬいぐるみはもちろん、
学校やオフィスでも使える文房具なども揃っています。
中には、ちょっと珍しくて可愛い水族館の生き物をテーマにした靴下などもありますので、ぜひ思い出の品として水族館グッズをお買い求めくださいね!
うみがたりのレストランでランチ・食事
うみがたりのレストランは、建物に入ってすぐ左手側、チケット販売の手前にあります。
おしゃれなカフェ風の雰囲気で、晴れた日には気持ちの良い眺めが広がります。
また、店内ではちょっとした水槽のオブジェも綺麗に配置されています。
さらに外にはテラス席も充実しており、のびのびと食事を楽しむことができます。
長い店名の「レストランテ ロス クエントス デル マール」は、野生のマゼランペンギンがたくさん生息しているアルゼンチンの公用語であるスペイン語です。
そのため、アルゼンチン料理を提供するなど、ペンギンへのこだわりがレストランの世界観にも反映されています!
また、地元である上越の野菜や米粉を使った料理など、地域のことも考えたメニューも色々用意されています。
名物のチキンカツレツは、特製のソースが素晴らしく、ボリュームもあって満足度高めです。
また、サクッと食べたい時にはパニーニがオススメです。
しっかりめの食事にも、ちょっと小腹を満たすにも、様々な用途で使えるカフェレストランをぜひご利用ください!
うみがたりのチケット料金(入館料)とお得な割引情報
現在、うみがたりの入館料金は下記の通りとなっています。
- シニア(65歳以上):1,500円
- 大人(18歳以上):1,800円
- 高校生:1,100円
- 小・中学生:900円
- 幼児(4歳以上):500円
- 3歳以下:無料
この区分ごとに年間パスポートもありますので、3回以上の利用を予定されている場合には、ぜひご検討ください!
団体や学校行事として利用する場合には、割引料金が設定されています。
少し細かいですが、幼稚園や保育園が団体として利用する場合には、3歳以下であっても料金が発生しますのでご注意ください。
また、上越市内の学校行事の場合には、さらに割引が用意されています!
その他にも、各種障害者手帳をお持ちの場合には、介護者1名を含めて基本料金の半額でご利用することができます。
詳しくは公式サイトをご確認ください。
うみがたりの営業時間
うみがたりの営業時間は大きく3つに分かれています。
(1)夏季(6月27日〜8月31日)
- 平日 :9時00分〜19時00分
- 祝休日:8時00分〜19時00分
(2)冬季(9月1日〜10月31日)
- 平日・祝休日:9時00分〜18時00分
閉館時間の30分前には入館できなくなりますのでご注意ください。
なお、記事執筆時点では、11月1日以降の営業時間は明らかになっていません。
新しい情報が更新されたところで、この記事でも情報をアップデートしていきます!
うみがたりへの電車・車でのアクセスと駐車場
うみがたりの正式名称は「上越市立水族博物館」ですので、新潟県上越市に立地しています。
電車と車の場合に分けてご紹介します。
(1)電車の場合
うみがたりの最寄駅は「直江津駅」で、新潟駅からでも直通で約1時間半〜2時間の距離にあります。
主要な都市からのルートは以下の通りです。
- 東京や長野方面からの場合:上越妙高駅や越後湯沢駅、長岡駅
- 大阪方面からの場合 :金沢駅(および上越妙高駅他)
と、それぞれの駅で一度乗り換えてから直江津駅を目指します。
直江津駅に到着してからは、1.3km程度ですので、一般的な成人の歩行速度であれば徒歩でも20分足らずで到着することができます。
駅前のロータリーにはタクシーも止まっていますし、夏の暑い日や荷物が多い場合などではタクシーを使ってしまっても良いかもしれませんね。
直江津駅に着いた瞬間から、水族館モードが始まりますよ!
(2)車の場合
遠方から車でお越しの場合には、いずれかの場面で「北陸自動車道」を利用し、上越ICで高速を降りる形になります。
例えば東京方面からの場合には、まずは「上信越自動車道」をひたすら北上します。
上越JCTで「北陸自動車道」に移り、上越ICで降りた後は、6km足らずで到着することができます。
また、新潟方面からの場合には、最初から北陸自動車を使うことになりますので、上越ICで降りてください。
距離の問題から、大阪方面から車で来られるのは少ないと思いますが(500km程度あるので)、「名神高速道路」で滋賀県を走り、米原JCTからはひたすら「北陸自動車道」を北上します。
駐車場は無料で、一般乗用車で約580台の駐車スペースがあります。
幼児・子供連れ、車椅子でも便利な設備・サービス
うみがたりでは、小さなお子様連れや車椅子を利用される場合でも便利な設備やサービスが充実しています。
- 授乳室
- 多目的トイレ
- ベビーカー・車椅子
(1)授乳室(オムツ替え)
うみがたりの授乳室は、1階の催事ホール付近にあります。
可愛いペンギンの装飾と、哺乳瓶のマークが目印となっています。
ここでも、オムツ替えをすることができます。
なお、オムツ替えは、各トイレに設備がありますので、次の項目でご紹介します。
(2)多目的トイレ・オムツ替え
オムツを替えたり、車椅子の時に必要な多目的トイレ。
うみがたりには、以下のように複数箇所に多目的トイレがあります。
- 1階:チケットを購入する出入口付近
- 1階:ペンギンミュージアム付近
- 2階:イルカホール直後の通路付近
こちらも、可愛いペンギンの装飾が目印となっています!
よく見ると、男性用・女性用のトイレにも赤ちゃんが座っているマークがあります。
これはベビーシートのマークで、また、個室の中にはおむつ交換台もあるので、多目的トイレではなくてもオムツ替えをするのに便利になっています!
オムツを替える機会の多い小さなお子様でも安心ですね(^ ^)
(3)ベビーカー・車椅子
うみがたりでは、ベビーカーや車椅子の貸し出しをしています。
予約はできないので混雑次第では少し待つ形になりますが、持っていくことができない事情がある場合にも、安心してご利用ください。
また、心配なのはバリアフリー対応ですが、うみがたりには、エレベーターやスロープが設置されているので、移動の負担が少なくて済みます。
特に、エレベーターは車椅子やベビーカーが優先となっているので、混雑していても、気兼ねなく利用することができます!
感想・まとめ
人気のマゼランペンギンやイルカショーなどはもちろん、日本海をテーマにした様々な展示が魅力いっぱいです。
特に、館内を貫く大水槽は、チューブ型水槽をはじめとして、色々な角度から違った表情を楽しむことができます。
さらに、魚以外の生き物たちもちょっと珍しい種類に出会うことができるなど、見どころたっぷりです。
リニューアル前の上越市水族博物館をご存知の方も、初めての方も、ぜひうみがたりへお越しください!
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