【ヨコハマおもしろ水族館は2021年11月23日をもって閉館しました。以下は過去のアーカイブとして残しています。】
ヨコハマおもしろ水族館は、横浜を代表する観光地の一つである「中華街」のど真ん中にある水族館です。
その名の通り、「面白さ」をコンセプトとして様々な工夫がされています。
厳密には「(ヨコハマ)おもしろ水族館」と「(ヨコハマ)赤ちゃん水族館」の2つの水族館で構成されていますが、施設は中で繋がっていますので、この記事では個別に紹介もしていますが基本的には統一して「ヨコハマおもしろ水族館」と呼ぶようにします。
それでは早速ヨコハマおもしろ水族館のご紹介を始めます!
Contents
ヨコハマおもしろ水族館の見どころレビューと所要時間
比較的小規模な水族館であるため、所要時間は1時間〜1時間半程度です。
写真などを撮りながらゆったりと楽しむ場合には、2時間近く過ごすこともできます。
ヨコハマおもしろ水族館の概要・基本情報
ヨコハマおもしろ水族館は、その名の通り「おもしろい」ことを展示のポイントとして重視しており、単に生物の姿を見せるだけでなく、その生態や見た目の特徴などを楽しみながら学べる工夫がたくさんあります。
例えば、展示された生き物の特徴を文章で紹介するだけでなく、クイズ形式にすることで、見た目からその特徴を想像したり、考えてみるようなきっかけを与えてくれます。
特に、小さなお子様でも楽しく参加できるように、実際に回答を選んで答え合わせができるような仕掛けもあります。
また、面白要素の例としてジョークなども多用され、「ライス」を模したオブジェの入った水槽でのカレイの展示などがあります。
単に冗談を楽しむ展示ではなく、ヒラメとカレイの違いを学ぶきっかけになっているのも素敵ですね。
細かな飾りにも小ネタが散りばめられています。
もちろんギャグ要素ばかりではなく、生き物同士が「共生」と呼ばれる協力関係にある様子を丁寧に紹介しているものなどもあります。
ヒレナガネジリンボウやギンガハゼが見張りとなってエビの仲間が巣作りする様子や、
アカシマシラヒゲエビがウツボの体表にある汚れを取る様子について、実際の姿を直接見ることができます。
生き物の生態については、擬態する生き物のコーナーなども見どころとなっていますよ。
また、深海の珍しい生き物なども見ることができます。
記念撮影のスポットなども用意されているので、ぜひ記念にご利用ください!
さらには、横浜中華街をモチーフにして、きらびやかな「竜宮城」をイメージしたサンゴ水槽などもありますので、「面白い」だけじゃない様々な魅力をお楽しみください。
なお、順路の最後には「(ヨコハマ)赤ちゃん水族館」があり、特に小さなお子様が遊べるプレイルームとなっているので併せてご利用ください。
さらに、以下ではヨコハマおもしろ水族館の見どころポイントを3つご紹介します。
見どころその1: おもしろアイディアがいっぱいの展示
ヨコハマおもしろ水族館では、お客さんに面白く学んでもらうため、様々なアイディア展示があります。
水族館全体のコンセプトとしては「学校」をイメージしており、まず目の前に現れるのがゲタ箱です。
単に水槽を並べるだけでなく、こうして一工夫するだけでも目に留まりやすいですね。
また、「実験ゾーン」では、水族館で考えたアイディアを「実験」という表現にして展示に活かしています。
身体の成長などに合わせて背負っている貝を入れ替える習性のあるヤドカリに、「家」の形をした入れ物を用意し、ヤドカリが中に入るかどうかを実験しています。
こちらでは、無事に引っ越しできたみたいですね。
また、別の実験ゾーンでは、少し変わった見た目をしたちょっとマニアックな生き物の紹介もあります。
サボテンのオブジェに乗ったのはケヤリムシで、サボテンの花を表現しています。
マツカサウオはそれほど珍しい魚ではありませんが、ぜひこの機会にそのゴツゴツとした姿をじっくり観察してみてくださいね。
同じく見た目に特徴のある魚の変わった展示方法が、こちらの水槽。
写真が回転してしまっているわけではなく、水槽内の装飾や解説パネルが横を向いているんです。
これは、ヘコアユという種類の魚で、基本的に常に下を向いた状態で、私たちから見ると「縦」の状態で泳ぎます。
この水槽では、ヘコアユ以外の向きが「横」になっているため、頭を傾けて眺めると、まるでヘコアユが他の魚のように横を向いているような状態を見られます。
また、ヨコハマおもしろ水族館の特徴の一つが、つい笑ってしまうようなユニーク展示の数々です。
例えばマダコの展示は、この「タコヤキ水槽」で観ることができます。
たこ焼き機を模した装飾の一部に、穴の開いた透明の容器が並んでいます。
マダコは狭い隙間にも入ることのできる能力を持っており、ここにマダコが入ることで、たこ焼きのような状態になります。
運がよければ実際に入っている様子を見られますので、実際にその目でお確かめください!
続けて、水族館でよく連想されるものといえば「寿司」です。
割りばしやしょうゆ皿の前には、お寿司のネタとしてお馴染みのムラサキウニなどが、名札と共に並んでいます。
切り身の状態でしか見る機会が無いことも多いと思いますので、ぜひ泳ぐ姿と照らし合わせてみてくださいね。
他にも、模様や形などが数字と関連する魚を集めた数字クイズや、アイディアあふれる変わった切り口のテーマ水槽がありますのでお楽しみください!
見どころその2:「面白い」だけじゃない!タメになる解説も充実
様々なアイディアで面白い展示の多いヨコハマおもしろ水族館ですが、もちろん面白いだけじゃありません。
展示の中には、このように情報量の多いエリアもたくさんあります。
また、「家族水槽(家族でも似てないゾーン)」と名付けられたこちらのコーナーでは、成長の度合いや雄雌の違いによる見た目の変化などを分かりやすく学ぶことができます。
例えばこのタテジマキンチャクダイ、どこがタテジマ?と思うような渦巻や網目のような模様が特徴です。
これが成長に伴って段々とタテジマになっていく様子が、水槽の背景として写真で紹介されています。
一番左の段階までいくと、確かにタテジマですね(魚の縦・横は頭を上にして考えることとされています)。
同じように見た目が変化するのがこちらのハナヒゲウツボ。
クイズ形式で楽しめますので、ぜひ順番を考えてクイズに答えてみてくださいね。
こちらの展示では、こうした変化に着目するだけでなく、ボロカサゴのように、変わった見た目をしている生き物が、なぜその姿をしているかという理由などの紹介もあります。
他にも、別の種類でありながら見た目がそっくりなノコギリハギとシマキンチャクフグを比較する展示も。
とても似ていて一見すると区別がつきにくいですが、展示されているときにはぜひ比べてみてください。
順路の後半では、人間にとって「危険」な生物の展示があります。
単に危険というだけでなく、どのように危険でどう対処すべきかが書かれているのが特徴的で、例えばピラニアは鋭い歯でケガする危険があると紹介されています。
また、毒がある場合も、どこに毒があるかが書かれているので、例えばリーフスティングレイでは、尾びれの付け根のトゲに注目して観察することなどができます。
笑っているように見えると人気のエイですが、鋭いトゲには注意したいですね。
なお、生き物の生態を伝えるだけでなく、環境破壊の影響を受けるサンゴを復活させるための取り組みの紹介もあります。
こうして生き物の保全や環境のための努力を続けていることが紹介されていますので、ヨコハマおもしろ水族館の「面白い」以外の魅力にもぜひご注目ください!
見どころその3:こどもを見ながら子供も楽しめる赤ちゃん水族館
冒頭でご紹介の通り、ヨコハマおもしろ水族館は「赤ちゃん水族館」と二本立ての水族館となっており、順路の最後にこの「赤ちゃん水族館」が現れます。
中に入ると、小さなトンネル水槽と一体になった滑り台やジャングルジムが真ん中に置かれた広いキッズルームとなっています。
壁を見ると、絵日記をモチーフにした水槽が並んでいます。
子供が書いた風の文字で、展示されている生き物の特徴などがしっかり描かれています。
別の場所では、様々な生き物の赤ちゃんの状態が展示されており、ここでも、手描きのイラストが目を引きます。
どんな生き物の赤ちゃん姿が見られるかはその時々で異なりますが、例えばラクダのコブのような突起があるラクダハコフグや、
サンゴトラザメの仲間など、ミニサイズな見た目が魅力的です。
ここでも解説は充実しており、お子様が遊んでいる間に、保護者の方がじっくり読むと勉強になるようなパネルがたくさんあります。
特に、赤ちゃんになる前の「卵」に注目したこちらのゾーンも見どころです。
ここでは、生き物の種類によって異なる卵を守る方法が分かりやすく紹介されていたり、
意外と知らない食卓でもお馴染みの卵がどの魚の卵なのか、などが紹介されています。
知らなければ卵とは思えないような奇妙な形をしたネコザメの卵やトラフザメの卵など、卵をテーマに様々な観点からの学びがあります。
「赤ちゃん」向けだと思わず、大人の方にもぜひ楽しんで頂きたいエリアとなっています!
ヨコハマおもしろ水族館のグッズとお土産
ヨコハマおもしろ水族館のギフトショップは、順路の最後、出口の直前にあります。
大小様々なぬいぐるみがあり、ヨコハマおもしろ水族館で観ることのできる生き物以外のぬいぐるみもたくさんあります。
バッグなどにつけやすい小さなキーホルダー風のグッズもあります。
深海生物をテーマにしたものが多いですね。
他にも、靴下やパスケースなどの小物グッズや、
知育にも役立つシール絵本なども揃っています。
お土産の定番のお菓子類はそれほど多くないですが、オオグソクムシをモチーフにしたせんべいなど、変わったお菓子にチャレンジしてみてはいかがでしょうか!
ヨコハマおもしろ水族館の飲食店・レストラン
ヨコハマおもしろ水族館には、併設する飲食店・レストランがありません。
ただし、中華街のど真ん中にある水族館ですので、一度外に出れば、四方八方に中華料理のレストランがあります!
最近は、中華料理以外のオシャレなお店なども増えていますので、ぜひ中華街周辺も散策してお楽しみください。
ヨコハマおもしろ水族館の入館料とお得な割引情報
ヨコハマおもしろ水族館の入館料金は下記の通りとなっています。
- シルバー(65歳以上) :1,100円
- 大人(中学生以上) :1,500円
- 子供(4歳以上~小学生):750円
- 4歳未満:無料
この上さらに、団体割引などもありますので、ぜひご確認ください。
(1)団体割引
基本となる割引として、10名以上の場合には団体割引があります。
施設内はそれほど広くないため、あまり大人数すぎると窮屈になるためご注意くださいね。
割引後の価格は以下の通りです。
- 大人(中学生以上) :1,300円(200円引き)
- 子供(4歳以上~小学生):650円(100円引き)
(2)障害者等割引
「障がい者手帳」「療育手帳」「愛の手帳」をお持ちの場合、入館料が半額になります。
- 大人(中学生以上) :750円(750円引き)
- 子供(4歳以上~小学生):500円(250円引き)
いずれの場合も、付き添いの方1名は同じ料金でご利用頂けます。
(3)JAFの会員割引
自動車ロードサービスのJAFの会員証を持っていれば割引の適用を受けることができます。
JAFの会員割引が適用された価格は以下の通りです。
- 大人(中学生以上) :1,300円(200円引き)
- 子供(4歳以上~小学生):650円(100円引き)
その他にも、いくつかの割引サービスがありますので、公式サイトをご確認ください。
ヨコハマおもしろ水族館の営業時間と休館日
ヨコハマおもしろ水族館の基本的な営業時間は10時00分〜18時00分です。
年中無休で開館しており、ゴールデンウィークや夏休みなど、学校などが長期休暇になる期間中の平日は20時まで営業しています。
いずれの場合も、閉館時間の30分前には入館できなくなりますのでご注意ください。
具体的な期間は毎年異なるため、お出かけの際には事前に公式サイトなどを確認することをオススメします。
ヨコハマおもしろ水族館のアクセスと駐車場
ヨコハマおもしろ水族館は、横浜の中華街のど真ん中にあるため、非常にアクセスは良いです。
特に関東に馴染みの無い方は、「横浜」と言っても「横浜駅」からは徒歩で1時間近くかかる距離ですのでご注意ください!
中華街のメインストリート(中華街大通り)に面していますが、ビルの入り口は少し細道に入る必要がありますので、目立つ外観と併せて、入口へ誘導する看板を発見するようご注意ください。
電車の場合と車の場合とで、アクセスをご紹介します。
(1)電車の場合
ヨコハマおもしろ水族館は、以下の2つの駅の中間にあります。
- みなとみらい線 :元町中華街駅(2番出口から徒歩約10分弱)
- JR根岸線 :石川町駅 (北口から徒歩約5分)
微妙に差はありますが、ほぼ等距離ですので、電車でのアクセスを優先して最寄り駅を選択することをオススメします。
中華街の中で迷子にならないよう、さきほどご紹介の通り、細道に誘導してくれる看板を探してみてくださいね。
(2)車の場合
車で向かう場合の注意点としては、水族館の専用駐車場や提携駐車場はありません。
中華街や山下公園など、周辺の施設を利用するための有料駐車場などを探してご利用ください。
アクセスとしては、各方面によって大きく二つのルートがあります。
- 東京・神奈川北部方面:首都高(横羽線)「横浜公園IC」
- 神奈川西部・東海方面:首都高(狩場線)「石川町JCT」
いずれも中華街のすぐ近くの出口となるため、観光客が多い休日や長期休暇の時期には混雑することも予想されます。
その時々の混雑状況を見ながら公共交通機関を使ったり、少し手前の出口で降りて、離れた駐車場を使用するなど工夫することをオススメします。
まとめ
その名称通り「面白い」をコンセプトに様々なアイディアで生き物の生態などを楽しみながら学ぶことのできるヨコハマおもしろ水族館。
パネルを使った解説なども充実しているので、じっくり読んでいくと学びも多いです。
キッズコーナーにもなっている「赤ちゃん水族館」は、お子様だけでなく大人でも退屈しない見どころがたくさんです。
中華街のど真ん中で、生き物の魅力を楽しみながら学ぶのにぴったりな水族館です!
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