いなわしろカワセミ水族館の見どころ徹底解説!|所要時間・グッズ・子ども向け




いなわしろカワセミ水族館は、同じく福島県にある「アクアマリンふくしま」と同じ法人が運営しています。

「環境水族館」を謳う同水族館らしい魅力もありつつ、いなわしろカワセミ水族館ならではの独自の展示がたくさんあります。

それでは早速いなわしろカワセミ水族館のご紹介を始めます!

いなわしろカワセミ水族館の見どころレビューと所要時間

2つの施設で構成されていますが、比較的小規模な水族館ではあるため、所要時間は1時間程度です。ただし、大量の小型水槽を一つずつ眺めたり、解説をじっくり読んでいく場合には1時間半くらいの所要時間となります。長く遊ぶことを想定した「遊び場」もあるので、所要時間は特に目的次第で大きく変わってきます!

以下では、いなわしろカワセミ水族館の見どころを、3つのポイントを踏まえながらご紹介します!

  • 見どころその1:カワウソと出会える「ふち」や「森のこばこ」での遊び体験
  • 見どころその2:圧倒的なゲンゴロウが揃う生物多様性の世界がすごい
  • 見どころその3:カワセミやアカネズミなど多様な川の生き物たちが充実!

見どころその1:カワウソと出会える「ふち」や「森のこばこ」での遊び体験

館内に入ってすぐの1号館では、エリア奥に「カワウソのふち」があります。

ここで出会えるのがユーラシアカワウソです。

日本の水族館で多く飼育・展示されているのはコツメカワウソという種類ですが、このユーラシアカワウソはやや体長が大きいです。

コツメカワウソを見慣れた方にとっておそらく大きく違うと感じられるのが、この鋭く長い爪です。

他の種類のカワウソたちと同様に、水中で魚やエビ、カニなどを捕まえるユーラシアカワウソも、水中での機敏な動きを見ることができます。

あまり多くの水族館で観られない種類ですので、ぜひ相違を比較しながらその多様性などを感じてみてください!

また、この1号館では企画展なども行う他、二階部分に広い遊び場があるのも特徴です。

靴を脱いで遊ぶ場となっており、上がって正面には外を眺めながらお絵描き・塗り絵などを楽しめる部屋が。

また、広い場所では色々な遊びができる道具などが並んでいます。

お子様だけでなく、大人も一緒に楽しめる木製のおもちゃ・遊具がたくさんあります。

なお、一階部分では、金魚の飼育・展示も充実しています。

綺麗なイラスト付きで紹介されていますので、どれがどの種類か見比べながらお楽しみください。

昔ながらの「カワガキ」が川を覗き込むように、子供たちがつい覗いてみたくなる水槽の数々がいっぱいです!

見どころその2:圧倒的なゲンゴロウが揃う生物多様性の世界がすごい

いなわしろカワセミ水族館は、見どころその1でご紹介した1号館と、2号館とで構成されており、1号館から2号館にはこちらの「湖底のみち」を抜ける必要があります。

2号館は全体的にコンクリート打ち放しの暗い雰囲気で、1号館とイメージがガラッと変わります。

福島の希少な生き物として、環境省や福島県が定める希少な生き物を掲載した「レッドリスト」で絶滅が危惧される生き物も数多く飼育・展示されています。

例えばこのイトヨは「太平洋系陸封型」と言われるもので、一生を淡水域で過ごし生息域は限定的とされています。

絶滅危惧の事実だけでなく、なぜ水辺の生き物たちが減ってしまったのか、といった理由なども説明されていますので、ぜひ解説パネルも詳しくご覧ください。

そんな生き物の大切さなどを伝えるいなわしろカワセミ水族館の底力を感じるのが、この圧倒的な水槽の並びのある「おもしろ箱は水族館・生物多様性の世界」です。

生物多様性の世界を表現するこのコーナーでは、ゲンゴロウなどの水生昆虫を中心とした両生類などでこの圧倒される展示が作られています。

それぞれの小型水槽には異なる種類の生き物が飼育・展示されており、その種類の多さはまさに多様性を感じる内容となっています。

そもそもそれほど多くのゲンゴロウの種類を知らないという人も多いと思いますが、「国内初展示」などと聞くと、知らなくてもつい気になってしまいますね。

水槽そのものも小型ですが、ゲンゴロウは小さな生き物ですので、よく覗かないとその姿を確認することはできませんので、ぜひじっくりご覧ください。

また、こちらも珍しい展示が、この冬虫夏草の世界。

冬虫夏草とは、かなりざっくりと言えば、昆虫などに寄生するキノコの仲間で、その寄生した生物の姿を残したまま菌が育っている様子がとても面白い見た目をしています。

とても分かりやすいイラストと共に展示されていますので、その構造などをぜひ本物と見比べながらお楽しみ頂きたいです。

季節ごとの区分などでこれだけ大々的に展示されている水族館はとても珍しいですよ。

さらに、生き物の多様性を守る上で欠かせないのが外来生物の問題です。

身近なイメージのウシガエルやアメリカザリガニなどが、なぜ日本にやってきて、生態系にどんな影響を及ぼしているかなどが紹介されていますのでしっかり読んで、ぜひ外来種の問題について考える機会にしてみてくださいね。

さらに、外来生物の危機などを知ることに加えて、一番大切なのは自分たちにできることを知り、行動することだと思います。

急にゴミ拾いなどに参加するのも難しいので、まずは家庭でできることなどから始めるきっかけにしたいですね。

見どころその3:カワセミやアカネズミなど多様な川の生き物たちが充実!

いなわしろカワセミ水族館がある「猪苗代」の地域には、魚以外にも様々な生き物が生息しています。

館内では、ヒミズ、クマネズミ、アカネズミといった様々な小型のネズミの仲間などが飼育・展示されています。

また、カジカガエルなどの両生類の仲間たちも。

アカハライモリも、生息地域の違いなどで細かく区別されているため、遺伝的な多様性を学ぶ機会にもなっています。

種類の違いによるお腹の模様の違いの傾向など、生き物について詳しくなければ知らないような新しい発見、面白い気付きを得られるのも、いなわしろカワセミ水族館の大きな見どころの一つです。

サンショウウオの仲間にもクロサンショウウオやトウキョウサンショウウオなど色々な種類がいますので、ぜひ見比べてみてください!

最後にご紹介するのは、水辺の鳥たちです。

黒い羽が美しいカワガラスや黄色いお腹に細長い尾が特徴的なキセキレイなど、その時々で魅力的な鳥たちの姿をご覧ください。

何と言っても、水族館の名前にもなっている「カワセミ」は欠かすことができません。

その美しい青と黄色の姿は、水族館を代表するにふさわしい存在感です。

なお、世界には様々な種類のカワセミがおり、写真で紹介されていますので、こちらもぜひその多様性を感じて頂きたい見どころとなっています。

いなわしろカワセミ水族館のグッズとお土産

いなわしろカワセミ水族館には、1号館の受付付近にギフトショップがあります。

ギフトショップと言っても、通路の一角にグッズが並べられたような形式となっています。

商品の種類が大量にあるわけではないですが、ここでしか買えないオリジナルグッズも豊富です。

ユーラシアカワウソやカワセミなど、いなわしろカワセミ水族館らしさの出たグッズが多い印象です。

特にユーラシアカワウソに関するグッズは多く、ぬいぐるみやTシャツなどがズラリと並びますので、ぜひ手に取ってみてください。

いなわしろカワセミ水族館のレストラン

いなわしろカワセミ水族館には、併設する飲食店・レストランがありません。

周辺にもありませんので、訪問する際には食事のスケジュールも踏まえてお越しくださいね。

いなわしろカワセミ水族館の入館料とお得な割引情報

いなわしろカワセミ水族館の入館料金は下記の通りとなっています。

  • おとな(高校生以上):700円
  • こども(小学生~中学生):300円
  • 未就学児:無料

なお、20名以上での団体での利用では2割引き、「身体障害者手帳」「療育手帳」「精神障害者保健福祉手帳」などをお持ちの場合には付き添いの方1名を含めて入館料が無料になります。

いなわしろカワセミ水族館の営業時間と休館日

いなわしろカワセミ水族館の営業時間は以下の通り2パターンあります。

  • 通常期:9時30分〜17時00分
  • 冬期:9時30分〜16時00分

いずれの場合も閉館時間の30分前には入館できなくなります。

なお、休館日は無く年中無休での営業になりますが、臨時休館などの可能性もありますので、お出かけの際には、念のため事前に公式サイトなどを確認することをオススメします。

まとめ

普段はあまり意識していない生き物たちからも多様性を感じることができるいなわしろカワセミ水族館。

ユーラシアカワウソの可愛らしい姿が観られる一方で、水生昆虫などのかなりマニアックで深い学びのある展示も光ります。

自然を感じる遊び場で、大人も子供もぜひ夢中になってお楽しみください!

なお、スキー場などとしても有名な猪苗代ですが、桜の時期にはいなわしろカワセミ水族館の近くの桜並木も見どころですよ。

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