海中水族館シードーナツの見どころ徹底解説!|所要時間・船の水族館・お土産・イルカ




全国的にも珍しい「船」の水族館であるわくわく海中水族館シードーナツは、1982年に海中展望船「まつしま」からその水族館としての歴史が始まりました。

その後、運営会社の変更などもあり、2021年に「天草パールガーデン&海中水族館シードーナツ」としてリニューアルオープンしました。

それでは早速海中水族館シードーナツのご紹介を始めます!

海中水族館シードーナツの見どころレビューと所要時間

「船」を水族館として設計されていることもあり、比較的小規模な水族館ですが、船内は意外に広く所要時間は45分~1時間程度です。イルカとのふれあいイベントなども体験しながらゆったりと楽しむ場合には、1時間半くらいの所要時間となっています。

以下では、テーマ別に海中水族館シードーナツの見どころをご紹介します。

  • 見どころその1:ぐるりと1周しながら生き物の生態や特徴を覗ける
  • 見どころその2: 目線を変えてくれる装飾や仕掛けに注目!
  • 見どころその3:「船」の中だけじゃない魅力がたくさん

見どころその1:ぐるりと1周しながら生き物の生態や特徴を覗ける

海中水族館シードーナツは、全国的にも珍しい「船」の水族館で、施設内に入ったあと、「船」に向かって橋を渡う必要があります。

いわゆる船内にあたる部分に水族館があり、中へ入る出入口があります。

エレベーターやエスカレーターは無く、階段を降りていくので、足元が不安な方はご注意ください。

中へ入ると、壁面に沿って両面に水槽が並んでいます。

それぞれには各コーナーのテーマが設定されており展示の意図や特徴をイメージすることができます。

例えば、海中水族館シードーナツのある地域は、有明海、八代海、東シナ海(天草灘)といった異なるタイプの海に囲まれていますが、そんな天草の小さな生き物たちに着目するコーナーが。

観光で来た方はもちろん、地元の方でも、意外と天草の生き物のことはよく分からないということはあるのではないでしょうか。

水産物に恵まれ、養殖なども盛んな天草ですが、名物グルメに関する生き物も様々です。

また、「天草」と言っても広いため、沿岸の海など、地域的な違いを意識した展示も。

巨大なアミメノコギリザメは、挟む力が何と1トンを超えるとも言われます。

触れるだけでも大変な毒を持った生き物たちも紹介されていますので、ぜひじっくりご覧ください。

じっくり見ていることで改めて魅力に気付くこともあります。

例えばこの魚、下唇のあたりにヒゲのようなものが見えます。

その名もヒゲダイで、ヒゲのように見える部分はセンサーの役割を果たしていると言われています。

海中水族館シードーナツは一つひとつの水槽が綺麗に管理されており、こうした細かな部分までじっくりと楽しむことができます。

さらに、地元の生き物だけでなく、アジアの淡水魚など海外の生き物も飼育・展示されています。

映画などでもお馴染みのカクレクマノミやナンヨウハギなど、お客さんの人気の高さなどから1つのカテゴリーになっている生き物たちもいます。

そんな中、海中水族館シードーナツが「船」であるからこその展示が、こうした窓から覗くような水槽です。

「船」をぐるりと一回りするような構造のため、船の外側に、自然の魚たちが自由に行き来する様子を観ることができます。

また、内側にはエサやり体験もできるマダイなどのプールがあり、外側も内側も魚の姿が見られます。

水族館の通常の水槽のようにクリアな視界ではありませんが、ぜひ覗いてみてくださいね!

見どころその2: 目線を変えてくれる装飾や仕掛けに注目!

海中水族館シードーナツの壁面には、様々な解説、紹介などが貼られています。

ゆるっとした情報から、想いの詰まった熱いメッセージなど、硬軟取り混ぜた情報量が魅力です。

各水槽で生き物の紹介をするいわゆる「魚名版」と呼ばれる解説パネルも、名称や生息地などにとどまらないこだわりがあります。

例えばこのマアジ、生き物としてはそれほど珍しく感じない方が多いと思いますが、生きたマアジのすぐそばに、「さばきかた」のような情報があるのも面白いですね。

また、タコの水槽では、オスとメスの特徴の違いを説明。

見分け方などが分かると、ついじっくり実際のタコの姿を観察して、オスかメスかの判別などしてみたくなりますよね。

このように、水族館からの情報があることで、単に魚たちを眺めるだけでなく、ちょっと違った視点から見てみるきっかけになります。

通路には、貝殻などがショーケースのような形で飾られていることもあります。

色々な生き物の骨格・標本などを見ていると魚たちを見る目線も変わるので、実際の魚たちの姿と比べて楽しみたくなりますね。

さらに、順路の途中での展示に関する装飾の変化も楽しいです。

例えばここは熱帯雨林の淡水魚などが集まるエリア。

獰猛なイメージで有名なピラニアなど、が低い位置から覗けるようになっています。

大型のピラルクなど、大小様々な魚たちの姿を上から横から、違った目線から楽しむことができます。

小さな階段で上下できるこのエリアですが、中にはこうした水槽の真上からガラス張りの床の上を歩くこともできて、ちょっぴりドキドキも体験できます。

他にも、南米の川に生息する魚たちが泳ぐ少しアーチ状の水槽の下を、門をくぐって進むようなところも。

下や横から覗き込むように眺めると、生き物たちのまた違った表情を間近で楽しむこともできます。

ライトアップされたクラゲ水槽のエリアでは、バックヤードが覗ける小窓もあるので、ぜひ覗いてみてくださいね。

最後に、ちょっとした装飾で大きなメッセージを発している展示をぜひ見て頂きたいです。

それがこの「何もいない水槽」で、先ほどご紹介した「船の外」の自然の生き物たちが見られる窓の横に、何の生き物もいない水槽が置かれています。

豊かな生き物が生息する海や川を守ることが大切であることを視覚的に感じることができ、実際の自然を覗ける水族館ならではのメッセージと言えるかもしれません。

窓の外では様々な生き物が懸命に生きる姿が見られますので、ぜひ少し目線を変えて、観察してみてくださいね。

見どころその3:「船」の中だけじゃない魅力がたくさん

海中水族館シードーナツは、船内が水族館になっていて、主な見どころは船内にありますが、船の内部以外にも見どころがたくさんあります。

例えば、船内に入る手前には、タッチングプールがあり、ヒトデや貝などを直接触れながら、生き物との向き合い方などを学ぶ機会になっています。

中にはホウボウなどの魚も泳いでおり、他の水族館が行っているタッチングプールではあまり目にしないような生き物もいます。

また、こちらが船内から覗ける「船の内側」にある養殖場のような場所です。

基本的にはマダイのみが飼育されており、時間帯などによってはエサやり体験などもできるようになっています。

生き物の展示以外にも、海の生き物をモチーフにしたフォトスポットなども面白いですね。

さらに、海中水族館シードーナツの名物ともなっているのが、なんとイヌです!

水族館でイヌが飼育・展示されていることは、それほど多くないですが、こちらにはキナコとコムギの2匹のイヌがいます。

なぜ水族館にイヌがいるのか、という謎については、館内のパネルを見たり、スタッフの方からぜひ聞いてみてくださいね。

船外での見どころとして欠かせないのが、こちらのイルカのプール「ふれあいの海」です。

ここでは、バンドウイルカという種類のイルカが飼育・展示されており、いわゆる「ショー」でのパフォーマンスは行われていませんが、様々なプログラムが用意されています。

特に、イルカとイヌが同時に見られる機会は全国的にもとても珍しく、海中水族館シードーナツでも常に見られるわけではありません。

お互いのことをどのように認識しているのだろう、など、色々なことを感じられる素敵な場面ですので、もし見ることができたらこの貴重な機会をぜひ大切にしてくださいね。

なお、船の上の「船外」だけでなく、入館した後、船に渡る手前にはウミガメの水槽があります。

順路的には最初と最後に出会う生き物となりますので、ぜひゆっくりお楽しみください。

海中水族館シードーナツのグッズとお土産

海中水族館シードーナツのギフトショップは、駐車場からすぐの和の雰囲気を感じるお店の並びの中にあります。

「水族館のお店」ではなく、関連施設の一つとしての「お土産屋さん」ですので、店内は広く、水族館関連以外の商品もたくさんあります。

水族館に関係するものとしては、定番のぬいぐるみがたくさんあります。

また、カトラリーやミニタオルなど日常的に使用できるものも充実しています。

携帯リングホルダーやコースターなど、大人でも使いやすい商品が多いです。

さらに、水族館以外での一般的なお土産もたくさんあるのでぜひご覧頂きたいです。

海の幸が豊富な天草ですので、お菓子以外の食品も充実です。

もちろんここは熊本、くまモンのグッズも欠かせません!

海中水族館シードーナツへの道の起点にありますので、ぜひお立ち寄りください。

海中水族館シードーナツのレストラン

海中水族館シードーナツの中には、併設する飲食店・レストランがありませんが、天草パールガーデン内には丼やバイキングが楽しめるお店が複数あります。

また、入場ゲート手前の駐車場から繋がる隣接施設にはオシャレなカフェなどもありますので、食事をされる場合には、ご活用ください。

なお、天草は観光地ですので、少し車で走れば飲食店は多々ありますので、移動を前提にすれば、食事場所で困ることはあまり無いと思われます。

海中水族館シードーナツの入館料とお得な割引情報

海中水族館シードーナツの入館料金は下記の通りとなっています。

  • 大人(高校生以上):1,400円
  • 小・中学生:900円
  • 幼児(4歳以上):500円
  • 4歳未満:無料

4歳から有料となり、高校生以上から大人料金となります。

また、リード着用やカゴに入った状態であれば、ペット同伴で入館することができます。

ペットの入館料はかかりませんが、水族館の生き物たちや周りのお客さんの迷惑にならないよう、マナーやルールを守ってご利用ください!

(1)年間パスポート

1年間、何度でも楽しむことのできる年間パスポートがあります。

  • 大人(高校生以上):3,300円
  • 小・中学生:2,200円
  • 幼児(4歳以上):1,100円

(2)団体割引

15名以上の場合には団体割引があります。

割引後の価格は以下の通りです。

  • 大人(高校生以上):1,400円→1,200円(200円引き)
  • 小・中学生:900円→800円(100円引き)
  • 幼児(4歳以上):500円→400円(100円引き)

幼稚園や学校などの課題活動としてもぜひ積極的にご活用ください!

海中水族館シードーナツの営業時間と休館日

海中水族館シードーナツの基本的な営業時間以下のように時期によって異なります。

  • 夏季(3月20日~10月31日):9:00~18:00
  • 冬季(11月1日~3月19日):9:00~17:00

いずれの場合も閉館時間の1時間前には入館できなくなりますのでご注意ください。

基本的に年中無休ですが、夏休みシーズンには夜の水族館が開催されるなど、変則的な場合もありますので、お出かけの際には、念のため事前に公式サイトなどを確認することをオススメします。

まとめ

全国的にも珍しい「船」の中に作られた海中水族館シードーナツ。

天草の生き物たちの魅力を軸に、生き物や自然に対する目線を変えてくれる工夫が光ります。

船内から見える自然の姿を通じて、海を大切にすることなどを考えるきっかけにしてください!

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