ノシャップ寒流水族館「わっかりうむ」の見どころを徹底解説!|レビュー・休館情報・レストラン




北方四島を除いた日本最北端に位置する北海道稚内は、冬場には周辺の多くのお店が休業するほど厳しい寒さです。

そんな稚内にあるノシャップ岬の北端に1968年から存在するのが、ノシャップ寒流水族館「わっかりうむ」です。

それでは早速、日本最北端の水族館であるノシャップ寒流水族館をご紹介します!

ノシャップ寒流水族館の見どころレビューと所要時間

館内は二階建てですがそれほど広くなく、所要時間は30分~45分程度です。アザラシのトレーニング姿などをじっくり眺める場合には、所要時間は1時間ほど想定しておくことをオススメします!

ノシャップ寒流水族館の概要・基本情報

ノシャップ寒流水族館は二階建ての建物で、冬場は雪に囲まれます。

順路の最初は二階部分からなので、まずは階段を上がる必要があります。

エスカレーターやエレベーターなどはありませんので、小さなお子様連れの場合などにはご注意ください。

建物に入る前の屋外部分では、アザラシのプールがあります。

エサやりやトレーニングの姿が見られることもありますので、タイミングが合えばぜひご覧ください。

館内の展示では、オホーツク海などに生息するホッカイエビ(シマエビ)などの北海道らしい生き物たちに出会うことができます。

水槽の上には生き物の名前や簡単な生態を紹介するパネルがあります。

魚以外にも、マボヤなど様々な海の生き物が飼育・展示されています。

1階部分に降りると、部屋をぐるりと一周する大きな回遊水槽が現れます。

大きな北海道の魚たちが悠々と泳ぐ姿は迫力があります。

怖い顔が特徴のオオカミウオも、寒い北海道の海を代表する魚の一つです。

なお、このように寒い海に生息する魚が多く飼育・展示されているノシャップ寒流水族館ですが、一部にはパロットファイアなど暖かい海の魚も観られます。

水族館の隣には「青少年科学館」もありますので、併せてお楽しみください!

ノシャップ寒流水族館の見どころポイント

ノシャップ寒流水族館の見どころポイントを3つご紹介します。

  • 見どころその1:極寒の大地で観るアザラシやペンギンたち
  • 見どころその2:北海道の生き物を楽しめる!現存する日本最古の回遊水槽
  • 見どころその3:温帯・熱帯の生き物たちに稚内でも会える!

見どころその1:極寒の大地で観るアザラシやペンギンたち

敷地内に入ってすぐ、屋外エリアにあるのがアザラシのプールです。

ノシャップ寒流水族館で飼育・展示されているのはゴマフアザラシという種類で、実際に北海道の周辺でも生息しています。

飼育員さんが近くにいるときは直接聞くこともできますが、簡単な解説も掲示されています。

いつでもまるっとした姿を想像しがちですが、夏と冬とで体形に違いもあるんですね。

屋外のアザラシプールは2箇所にあります。

稚内は日本全国でも有数の寒さを誇る地域ですが、極寒の寒さの中で屋外のアザラシたちを観ることができます。

時期によってはたくさんの氷が水に浮かんでいたり、プールサイドに雪が残る様子を観ることができますので、色々なシーズンに見比べてみると面白いかもしれません。

館内ではペンギンが飼育・展示されており、入口にはノシャップ寒流水族館では観られない種類のペンギンも描かれています。

ノシャップ寒流水族館で観られるのはフンボルトペンギンという種類のペンギンです。

一般的に「ペンギン」は寒い地域にのみ生息する生き物だと思われていることも多いですが、中にはチリや南アフリカなど熱帯地域に生息する種類もいます。

このフンボルトペンギンは主に南米の沿岸部に生息しています。

比較的暖かい建物の中ではありますが、極寒の稚内という地でも暖かい地域のペンギンに出会うことができるのも水族館の役割の一つかもしれませんね。

見どころその2:北海道の生き物を楽しめる!現存する日本最古の回遊水槽

館内では、「汽車窓式」とも呼ばれる伝統的な展示方法を中心に様々な種類の魚などを観ることができます。

特に、北海道をはじめとした寒い地域を中心に生息する生き物が多く飼育・展示されています。

例えばこのエゾメバルは北海道を代表する魚の一つです。

「流氷の天使」として一世を風靡したクリオネを観ることもできます。

写真を使ったクリオネに関する情報もたくさんあります。

とても小さいので、よく近づいてじっくり観察してみてくださいね。

また、魚だけでなく、ナマコやヒトデなどの生き物もいます。

タイミングによってはアルビノと呼ばれる白い姿をした個体にも出会えるかもしれません。

さらに特徴的なのは、階段を降りた一階部分の展示です。

ここでは、一周が45m、水量90トンもの円形の回遊水槽があり、魚達が遊泳する姿が観られます。

本格的な円形の回遊水槽は昭和39年(1964年)の大分生態水族館のものが世界初とも言われますが、すでにリニューアルなどで現在の「うみたまご」にあるものは当時の水槽とは別物です。

そんな中、ここノシャップ寒流水族館にある回遊水槽は、日本の水族館に現存する回遊水槽としては最も古いと考えられており、そんな歴史にも思いを馳せるとまた違った魅力が感じられます。

この回遊水槽で観られる代表的な魚であるイトウは「幻の魚」とも呼ばれ、あまり多くの水族館で展示されていません。

ここでは、大きなイトウが悠々と泳ぐ姿をたくさん観ることができます。

イトウは本来淡水魚ですが、海水にならすことでホッケやアイナメ、クロソイ、カレイなどの海の魚たちと一緒に飼育展示しているそうです。

箱型の水槽と違って泳ぎ続けることのできる回遊水槽では、普段はあまり目にしない様子を観ることもできるかもしれません!

回遊水槽の中央部には回遊水槽で飼育・展示されている生き物に関する情報をはじめ様々なお知らせがあるので、ぜひ見てみてくださいね。

回遊水槽のエリアを抜けると、最後の展示エリアとなっています。

ここでも、北海道ならではの生き物たちに出会えますので最後までお楽しみください。

なお、稚内はミズダコの水揚げが全国トップクラスで、ご当地料理として「「タコしゃぶ」が有名です。

美味しく食べられるお店もたくさんありますのでぜひお楽しみください!

見どころその3:温帯・熱帯の生き物たちに稚内でも会える!

北海道の生き物たちを中心にしたノシャップ寒流水族館ですが、暖かい地域の魚たちが観られるコーナーもあります。

クマノミやハナビラクマノミなど、稚内の気候とは真逆の熱帯地域を中心に生息する魚たちがいます。

具体的な解説は少ないですが、魚の種名が書かれたパネルもあるので、どの魚が何という名前か見比べながら観察してみてくださいね。

ネオンテトラやグッピーなど、いわゆる熱帯魚の水槽も。

これまでご紹介してきた北海道の生き物たちは比較的「地味」な色が多かったと思いますが、暖かい地域の生き物たちは「派手」なカラフルな色が多いですよね。

こうした違いはなぜあるのかを解説するパネルも掲示されています。

両方の生き物が観られるからこそ、こうした疑問も頭に残りやすいですね。

ここでは金魚の展示なども観られます。

さらに、手の角質などに食いつく感触を楽しめる「ドクターフィッシュ」の水槽もありますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

それぞれの水槽にはあまり多くの解説が無いノシャップ寒流水族館ですが、一階に降りる階段の手前には、細かな解説パネルが集中して置かれています。

解説を楽しみたい方は、ぜひお見逃しないようじっくり読んでみてくださいね!

ノシャップ寒流水族館のグッズとお土産

ノシャップ寒流水族館には、グッズやお土産を購入できるギフトショップはありません。

また、周辺のお店も、時期によっては一斉に休業していますのでご注意ください。

冬の時期などでお土産を購入されたい場合には、ノシャップ岬から稚内駅の方まで戻って購入することをオススメします。

なお、水族館のすぐ近くにはノシャップ岬があり、最北の宗谷岬とはまた違った景色が楽しめる観光スポットとなっていますのでぜひ併せてお楽しみください。

ノシャップ寒流水族館のレストラン・飲食店

ノシャップ寒流水族館には専用のレストラン・飲食店はありません。

こちらも上述のギフトショップと同じような事情のため、観光などでお出かけの際には必ず事前に周辺のお店の営業状況について確認することをオススメします。

ノシャップ寒流水族館の入館料

ノシャップ寒流水族館の入館料金は下記の通りとなっています。

  • 大人(高校生以上):500円
  • 子ども(小学生・中学生):100円
  • 未就学児:無料

20名以上の団体での利用や学校での利用、また、障害者手帳等をご持参の場合には割引があります。

お住まいの地域によっても割引が異なりますので、詳細は公式サイトをご確認ください。

ノシャップ寒流水族館の営業時間と休館日

ノシャップ寒流水族館は、4月と12月〜1月いっぱいは整備のため休館します。

また、日の長さが異なる時期によっても営業時間が異なります。

  • 夏期間:9時00分〜17時00分
  • 冬期間:10時00分〜16時00分

いずれの場合も入館は30分前までとなっていますのでご注意ください。

訪問の際には公式サイトで具体的な営業時間をチェックすることをオススメします!

まとめ

極寒の稚内、ノシャップ岬に古くから存在するノシャップ寒流水族館。

寒い北海道に生息する生き物たちを中心に、熱い地域の生き物なども一緒に楽しむことのできるコンパクトな水族館です。

「最北端」として有名な宗谷岬からは少し距離がありますが、せっかく稚内に来た際にはぜひ一緒にお楽しみください!

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