箱根園水族館の見どころ徹底解説!|所要時間・大水槽・お土産・料金




富士山を臨む風光明媚な観光地で、温泉や美術館など観光スポットも多い箱根ですが、水族館もあることはご存じでしたか??

海抜723mにある箱根園水族館は海水の大水槽がある水族館としては最も標高の高いところにある、とされています。

なお、以前は海水と淡水とで施設が分かれていましたが、2019年に淡水館は閉館となりました。

それでは早速箱根園水族館のご紹介を始めます!

箱根園水族館の見どころレビューと所要時間

比較的小規模な水族館であるため、所要時間は1時間程度です。写真などを撮りながらゆったりと楽しむ場合には、1時間半くらいは過ごせます。

以下では、箱根園水族館の見どころを、3つのポイントを踏まえながらご紹介します!

  • 見どころその1:沈没船が素敵な雰囲気の大水槽
  • 見どころその2:魚だけじゃない!ペンギン、カワウソ、アザラシたち
  • 見どころその3:箱根で世界の生き物に出会える!

見どころその1:沈没船が素敵な雰囲気の大水槽

箱根園水族館に入館するとすぐに大きな水槽が現れます。

こちらの水槽、高さは7m、1,000トンを超える水量の水槽となっています。

そのパッと見の外観からは、こじんまりとした小さな水族館を想像する方も少なくないと思いますが、実際にはかなり本格的な大水槽を楽しむことができます。

海底にある朽ち果てた沈没船のオブジェも良い感じの雰囲気を醸し出しています。

水槽の中は自然の光が活かされており、沈没船と共にロマンを感じる素敵な雰囲気です。

こちらの大水槽では様々な種類の魚やアオウミガメなどが悠々と泳いでいます。

時間によってはエサやりの様子が見られるパフォーマンスもあります。

ゆったりと座りながら鑑賞できるスペースもありますよ。

エサを求める魚たちに囲まれてダイバーの姿が見えなくなる様子なども印象的です!

また、こちらの大水槽では、ところどころに半球型のガラス窓があるのも特徴です。

ここから覗き込むと、空気の泡が立ち昇る様子が美しく、ぜひご覧頂きたい光景となっています。

目に入る範囲が変わるので、観る角度によって全く違った雰囲気を楽しめるのも魅力です。

とても良い雰囲気で水中世界を楽しむことができますので、ぜひ大水槽をゆっくりご覧ください!

見どころその2:魚だけじゃない!ペンギン、カワウソ、アザラシたち

(1)ペンギンのエリア

大水槽を通り過ぎてすぐのところに、こちらもまた大きめの水槽が現れます。

大人の背の高さよりも水位があるこちらの水槽は、ペンギンたちの展示エリアとなっています。

ここでは、ジェンツーペンギンやオウサマペンギン(キングペンギン)が飼育・展示されています。

水深が深いため、陸地ではよたよたとしたイメージのペンギンが、力強く泳ぐ姿を間近で観ることができます。

そんなペンギンたちの中で、ちょっと珍しい見た目のペンギンがいます。

それがこのマカロニペンギンで、頭部にある「冠羽」と呼ばれる黄色の長い羽が特徴です。

泳いでいるときには髪の毛のようにヘタっとした様子も周りのペンギンたちと雰囲気が違って、こうしたちょっとしたことからもペンギンの多様性を感じることができますね。

複数の種類のペンギンをまとめて観ることができる機会ですので、ぜひ見比べるなどしてみてくださいね!

(2)カワウソのエリア

館内に入ってすぐ、さきほどご紹介した大水槽よりも手前にはカワウソの展示エリアがあります。

ガラス越しにはなりますが、コツメカワウソらしい機敏な動きを観ることができます。

後ろ足で起き上がる姿勢の際には、周囲を警戒するような様子も観られます。

中には透明な小型のプールがあり、出たり入ったりしながら水遊びをする様子を観られることもあります。

のんびりお昼寝している姿も観られたり、観られなかったりしますので、1度だけでなくぜひ何度も覗いてみてくださいね!

(3)アザラシのエリア

建物の外には屋外エリアがあり、箱根神代杉やコイ・ガチョウなどが観られます。

池に落ちないように気を付けてお進みください。

屋外エリアを抜けて施設の一番奥には、アザラシのプール「アザラシ広場」があります。

まるで「池」のようなこの水槽では、ゴマフアザラシとバイカルアザラシが飼育・展示されています。

海水に生息するゴマフアザラシと、淡水に生息するバイカルアザラシが同時に観られるのは珍しいですね。

水中をゆったりと泳ぐ姿や、息継ぎのため水面に顔を出す姿など、様々な表情を観ることできます。

このプールは二階建ての構造になっており、建物の階段を使って一階部分から覗くと、水中の姿が横からハッキリと観られます。

なお、この一階部分では、たくさんのカメの展示がありますので、併せてお楽しみください!

見どころその3:箱根で世界の生き物に出会える!

箱根園水族館では、大水槽以外にも通路の様々な場所で複数の水槽が楽しめます。

時々によって生き物は変化しますが、カージナルテトラやオレンジライヤーモーリーなどの小さな熱帯魚が目立ちます。

また、カクレクマノミなど綺麗な模様の魚が多い印象です。

また、箱根園水族館では、日本だけでなく、海外に生息する生き物も数多く存在しています!

例えば館内に入ってすぐ、大水槽の正面には、少し高さの低い水槽に赤と白のコントラストが綺麗な魚がたくさんいます。

これはフラミンゴシクリッドという種類の魚で、フラミンゴのようなピンク色の模様と頭のコブのような部分が特徴的ですね。

他にも、アフリカン・シクリッドとも呼ばれるアフリカの湖などに生息するシクリッドの仲間が多く飼育・展示されています。

アフリカを代表するマラウィ湖やタンガニア湖、ヴィクトリア湖などではそれぞれで生態系が発達し、シクリッドの種類が分化しているそうです。

黒と白のコントラストが美しいキフォティアピア・フロントーサをはじめ、イエローストライプ・シクリッドなどカラフルな種類も印象的です。

古代の生き物を想像させるポリプテルスのような魚にもぜひご注目ください。

ふと頭上を観ると変わった場所にピラニアがいたりしますので、お見逃し無いようにお気を付けください!

さらに、海外だけでなく、三陸地域のフサギンポやタケノコメバルなど、日本の魚たちも飼育・展示されています。

中には、外来種であるブラックバスやブルーギルなど、生態系の問題に関わるような生き物を観ることもできます。

色々な観点から楽しむことができますので、ぜひ解説などもじっくり読みながらお過ごしください!

箱根園水族館のグッズとお土産

箱根園水族館には、併設するギフトショップがありません。

ただし、観光地として大きいお土産屋さんがすぐ近くにありますので、水族館関係のものはそれほど多くありませんが、そちらでグッズ・お土産を購入することができます。

箱根駒ヶ岳ロープウェーも目の前ですので、併せて観光されてはいかがでしょうか!

箱根園水族館のレストラン

箱根園水族館には、併設する飲食店・レストランがありません。

こちらもグッズ・お土産と同様に、すぐ近くに飲食店がありますのでそちらをご利用ください。

箱根園水族館の入館料とお得な割引情報

箱根園水族館の入館料金は下記の通りとなっています。

  • おとな(中学生以上):1,500円
  • こども(4歳以上~小学生):750円
  • 4歳未満:無料

西武グループの系列であり、ザ・プリンス箱根芦ノ湖および竜宮殿に宿泊の方は割引になり、西武プリンスクラブ会員の場合はさらに割引を受けることができます。

また、年間パスポートはありませんが、アンケートに答えると受けられる特別割引や、団体割引などがありますので以下をご参照ください。

(1)インターネット特別割引(アンケート割引)

公式サイトの「アンケート」に回答すると、以下のように割引価格で利用することができます。

  • おとな(中学生以上):1,300円(200円引き)
  • こども(4歳以上~小学生):650円(100円引き)

アンケートの内容は、箱根園水族館を知ったきっかけや利用したことのある回数、交通手段、目的など基本的な内容ですので、より良い水族館になるための貴重な意見としてぜひご回答ください!

インターネット特別割引という名称ではありますが、いわゆるオンラインチケットのような形ではなく、アンケートフォームに回答を記入し、そのページを印刷して当日にチケット窓口へ持っていく必要がありますのでご注意ください。

なお、1回につき5名まで割引を受けられます。

(2)団体割引

人数に応じて2段階での団体割引があります。

団体の場合には料金体系に中学生が加わるなど少し変則的になりますのでご注意ください。

15名以上~50名以下の場合

  • おとな(高校生以上):1,300円(200円引き)
  • 中学生:1,200円(300円引き)
  • 小学生:650円(100円引き)
  • 幼児(4歳以上~小学生):550円(200円引き)
  • 4歳未満:無料

51名以上の場合

  • おとな(高校生以上):1,150円(350円引き)
  • 中学生:1,050円(450円引き)
  • 小学生:550円(200円引き)
  • 幼児(4歳以上~小学生):500円(250円引き)
  • 4歳未満:無料

(3)学校団体割引

幼稚園や学校などの課題活動として利用する場合には、以下のように異なる料金体験となっています。

15名以上~50名以下の場合

  • おとな(高校生以上):950円(550円引き)
  • 中学生:900円(600円引き)
  • 小学生:600円(150円引き)
  • 幼児(4歳以上~小学生):550円(200円引き)
  • 4歳未満:無料

51名以上の場合

  • おとな(高校生以上):800円(700円引き)
  • 中学生:750円(750円引き)
  • 小学生:550円(200円引き)
  • 幼児(4歳以上~小学生):500円(250円引き)
  • 4歳未満:無料

なお、引率の先生(生徒の1割以内まで)は無料でご利用頂くことができます。

申請の際には、公式サイトで減免申請書をダウンロードし、準備してから行きましょう!

(4)特別支援学校・障害者等割引

特別支援学校での15名以上での利用や、「身体障がい者手帳」「療育手帳」「精神障がい者保健福祉手帳」などをお持ちの場合、以下の通り入館料が約半額になります。

  • おとな(中学生以上):750円(750円引き)
  • こども(4歳以上~小学生):380円(370円引き)

また、対象者1名につき、付き添いの方1名まで無料でご利用頂けます。

箱根園水族館の営業時間と休館日

箱根園水族館の基本的な営業時間は9時00分〜16時30分です。

閉館時間の30分前には入館できなくなりますのでご注意ください。

なお、季節によって多少の営業時間の変更がありますので、お出かけの際には、念のため事前に公式サイトなどを確認することをオススメします。

箱根園水族館のアクセスと駐車場

箱根園水族館は、芦ノ湖のちょうど真ん中あたりの東側に位置しています。

プリンスホテルに併設しており、周辺には、箱根駒ケ岳ロープウェーや、箱根園ゴルフ場、芦ノ湖パノラマパークなどがあります。

以下では、電車の場合と車の場合とで、アクセスをご紹介します。

ただし、基本的には乗用車などでの利用が想定されており、公共交通機関を利用する場合にはバスの利用時間が1時間以上となりますのでご注意ください。

(1)電車の場合(レンタカーなどを使用しない場合)

箱根園水族館は芦ノ湖にほど近い山の中にあるため、いわゆる「最寄駅」は無く、駅から徒歩で向かう、という選択肢は基本的にありません。

一番近くの駅からは、以下の2つのパターンが想定され、それぞれ伊豆箱根バスで「箱根園」まで1時間以上を要します。

  • 小田原駅(東海道新幹線):1時間20分程度
  • 箱根湯本駅(小田急ロマンスカー):1時間程度

箱根園に到着してからは歩いて数分で水族館に到着しますので、駅までのアクセスやバスに乗っている時間の長さなどから、都合の良いルートをお選びください。

(2)車の場合

箱根園水族館は神奈川県にありますが、最西端に位置するため、横浜などの神奈川県の中心部からほぼ東京からの距離と同じであり、静岡県の熱海・三島・沼津などと同様の道のりとなります。

主なアクセスとしては以下のように分類できます。

  • 東京・神奈川中心部方面(東京駅)から:約2時間
  • 静岡方面(静岡駅)から:約1時間半

東京方面からの場合には、まずは小田原を目指す形になりますが、いずれの場合も、東名高速道路を使って芦ノ湖方面を目指してください。

「箱根」と一言で言っても、箱根神社や小涌谷、ガラスの森美術館など、様々な観光地がありますが、芦ノ湖は一般的に箱根園水族館も立地する東側に観光地が集中していますので、芦ノ湖を目指して進むことをオススメします。

また、東京・静岡のどちらの方面から向かう場合にも、高速を降りてからは山道が続きます。

乗り物酔いしやすい方は酔い止めを利用されることをオススメします。

下り道でのフットブレーキの使い過ぎなどにはご注意ください!

まとめ

派手な演出は無くても、海水魚に淡水魚、アザラシ・ペンギン・カワウソと様々な種類の生き物に出会うことのできる箱根園水族館。

概観からは想像できない大水槽やエサやり体験などもできる庭など、周辺に様々な観光地がある中で、適度なコンテンツのボリュームがちょうど良い水族館です。

生き物の多様性なども感じられるので、ぜひお楽しみください!

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