このページでは、水族館に関する記念日のうち、環境問題に関連する国際的な記念日を紹介します。
水族館では生き物の魅力を伝えるだけでなく、それらの生き物に関わる自然環境の保護などを伝えていくことが使命の一つと言えます。
そのため、環境問題に関する記念日に水族館が積極的に情報発信、イベント開催などをして、興味・関心の無かった人達も巻き込んでいくような取り組みが期待されます。
なお、記念日に関する全体の一覧(日付順)や記念日の意義については以下のリンクをご参考にしてください。
Contents
環境問題に関する水族館の国際的な記念日
環境問題に関する水族館の記念日を、日付順に記念日のタイトルを並べています。
なお、様々な和訳が当てられることも多いため、語感を踏まえて一般的な表現を用いつつ、英語での記念日を併記しています。
日付 | 記念日 | 和訳 |
3月18日 | Global Recycling Day | グローバルリサイクルデー |
4月22日 | Earth Day | アースデイ |
9月の第3土曜日 | World Cleanup Day | ワールドクリーンアップデー |
11月21日 | World Fisheries Day | 世界漁業の日 |
12月5日 | International Volunteer Day | 国際ボランティアデー |
以下では、それぞれの概要についてご紹介します。
3月の記念日
3月18日:グローバルリサイクルデー(Global Recycling Day)
グローバルリサイクルデーは、国際リサイクル基金(Global Recycling Foundation)が地球の未来を考え、限りある資源を大切にするためのリサイクルを推奨することなどを目的に2018年に始めた比較的新しい記念日です。
リサイクルは、天然資源のような限りある資源を循環させて持続可能にすることも目的としていますが、プラスチックゴミの海洋汚染に代表されるような、生き物の生態系にも大きな影響を与えるゴミの排出自体を減らすという点でも非常に重要です。
水族館でも、生き物を守るという観点から、リサイクルの大切さを伝えていくことが期待されます。
4月の記念日
4月22日:アースデー(Earth Day)
広く地球の環境について考え、行動することをテーマにした記念日として2009年に国連で「International Mother Earth Day」が決定され、親しみやすい「Earth Day」の名称で世界中で知られています。
元々は1970年頃からアメリカで始まったとされるものが最も基本形ですが、起源や日付も異なる様々な「アースデー」が祝われることもありますが、国連が定めた4月22日が最もポピュラーです。
国際的な記念日で、環境問題などに関心がある方々にとっては馴染みが深いと思いますが、日本ではまだそれほど認知のない記念日かもしれません。
世界中でイベントが行われる重要な環境をテーマにした日であり、国際的な繋がりを考える上では非常に有効な記念日なので、日本の水族館でもぜひ活用してもらいたい記念日となっています。
9月の記念日
9月の第3土曜日:ワールドクリーンアップデー(World Cleanup Day)
海洋のプラスチックゴミなどに代表される地球規模でのゴミ問題を解決するための一歩として、世界中で一斉にゴミ拾い活動をする記念日で、2018年に草の根的に始まったとされています。
「地球をキレイにする日」とも呼ばれるこの記念日には、世界中でたくさんの人々が参加しています。
水族館は海洋ゴミの問題などを積極的に啓発すべき立場にいることはもちろんのこと、海岸沿いに立地することも多いため、水族館がリーダーシップを発揮して地域のゴミ広い活動を提起することは非常に大切であると考えられます。
日本でも既に色々な地域で動き出していますが、全国の水族館が活動の輪を広げる役割を担うことに期待しています。
11月の記念日
11月21日:世界漁業の日(World Fisheries Day)
世界漁業の日は、一説には1997年に小規模な漁業者たちが世界的な活動として提起して誕生したと言われており、持続可能な漁業を通じて健全な海の生態系を維持・実現することの大切さを啓発するとともに、世界中で漁業の大半を支える小規模な漁業者の保護・権利などを尊重する観点から、国際連合食糧農業機関(FAO:The Food and Agriculture Organization of the United Nations)や世界漁業者会議(WFFP:World Forum of Fisher Peoples)などからも度々言及されています。
水族館で飼育・展示されている生き物には、漁業の対象となる生き物も少なくありませんが、消費を目的とした過剰な漁獲が海の生態系を乱してしまっていることから、水族館から持続可能な水産資源の利用を呼び掛けることはとても重要です。
水族館の利用者の中には、水族館で魚を食べる話をしてはいけない、と考えている方も多いようですが、水族館ならではの「食育」として積極的に活用して頂きたい記念日です。
12月の記念日
12月5日:国際ボランティアデー(International Volunteer Day)
国際ボランティアデーは、様々な分野で行われている世界的なボランティア活動が果たす役割の啓蒙やさらなる推進などを目的に、1985年に国連が定めた記念日です。
日本の動物園や水族館でも解説などでボランティアの方々が活躍していますが、世界の動物園・水族館でもボランティア活動は大切な役割を果たしています。
ボランティアはもちろん環境問題に関わるものに限らず、様々な分野に含まれますが、環境保全に関わる水族館でのボランティア活動として、3つのテーマの中では便宜的に環境問題に分類しました。
水族館が地域に根ざして様々な活動を進めていく上では、ボランティアは一層重要になってくることから、既にボランティアを受け入れている水族館を筆頭に、活用が望まれる記念日です。
まとめ
世界的に環境問題が深刻化する中で、水族館も利用者に対する環境問題に関する意識啓発を担う役割が一層期待されています。
日本では環境問題に関するイベントや活動があまり目立ちませんが、国際的には広く市民が活躍する環境問題をテーマとしたイベントなどが数多く見られます。
水族館が教育施設を謳ったり、生き物や環境の保全などを呼び掛けたりするのであれば、日本で環境問題に関する活動がもっと身近なものになるよう、ぜひ積極的にこうした記念日を活用してもらいたいですね。
この他にも、生き物や自然をテーマにした記念日は以下のリンクをご参考にしてください。
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